『扉を開けて』とは?
『扉を開けて』
今回の記事では、1986年に劇場公開されたアニメの内容を中心に紹介していきます。
劇場アニメ『扉を開けて』のストーリー
主人公は女子大生の根岸美弥子(ねぎしみやこ)。彼女は超能力者という秘密を抱え、さらに内向的な性格も災いして、周囲となかなか打ち解けられないでいました。
そんな彼女の唯一の友人・斉木杳(さいきかなた)。彼もまた超能力の持ち主です。
身体から漂う独特の体臭から、同じ大学に通っている山岸佳一郎(やまぎしけいいちろう)も超能力者であると睨み、満月の夜である13日の金曜日に待ち合わせをしました。
超能力者3人が顔を合わせると、突如として時空に歪みが発生。その歪みに、3人とも吸い込まれてしまうのでした。行き着いた先には大きな扉があり、開けてみると『中の国』と呼ばれる異世界が広がっていました。扉をくぐると、扉は勝手に閉じてしまい、そのまま消失してしまいます。
元の世界に帰る手段を失なった美弥子たちは、異世界の事情を聞くと、『中の国』は『西の国』の植民地となっており、民衆たちはデュラン三世の圧政に苦しめられていると言います。そして、異世界から訪れた美弥子は神官ラディンによって、不思議なチカラを持ち、最後まで『西の国』と戦ったとされる伝説の女王ネリューラの転生として祭り上げられてしまいます。
民衆たちを救うことによって自分たちも元の世界に帰れると信じて、異世界に召喚された超能力者3人はデュラン三世を打ち砕くために立ち上がるのでした…
劇場アニメ『扉を開けて』の本編動画
劇場アニメ『扉を開けて』の類似作品
『魔法少女レイアース』
内容&あらすじ
内容&あらすじ
『天空のエスカフローネ』
内容&あらすじ
劇場アニメ『扉を開けて』の魅力とは?
異世界召喚ものとして、その王道をいくようなストーリー性は視聴していて面白いです。冒険活劇といった構成も、先の展開をわくわくさせるのだと思います。
この後、劇場アニメ『扉を開けて』の影響を受けてなのか、美少女を主役に据えた異世界召喚ものが続々と登場します。類似作品で紹介した『魔法少女レイアース』『ふしぎ遊戯』『天空のエスカフローネ』も、そんな作品たちの一例といえるのではないでしょうか。
2000年代後半に入ると、美少女と異世界召喚ものの組み合わせは息を潜め、チート級の強さをもった男性キャラクターを主人公に据えた作品が増えてきます。そういう意味では、日本のアニメの歴史や流行といったところも見えてくるような気がしますよね。
現在では制作されることが少なくなってしまった美少女と異世界召喚ものの組み合わせ。そこに分類される劇場アニメ『扉を開けて』を、この機会にご覧になって、当時の流行や世界観を振り返ってみてください。