『ジェノサイバー』とは?
『ジェノサイバー虚界の魔獣』
OVA作品『ジェノサイバー』のストーリー
双子の姉妹であるエレインとダイアナ。二人は”ヴァジュラ”と呼ばれる未知の生体エネルギーを秘めており、その謎の究明や技術革新における人体実験の対象として生きてきました。エレインの”ヴァジュラ”は特に強大で、精神的な繋がりをもつダイアナは、エレインの能力を抑制するといった役割があります。
ある日、感情の爆発とともに”ヴァジュラ”を暴走させたエレイン。しかし、ダイアナはエレインの”ヴァジュラ”をコントロールするといった自分自身の役目に対して反発し、逆にエレインの暴走を促してしまいます。すると、二人の精神は融合反応を起こし、驚異的な”ヴァジュラ”をもつ生命体・ジェノサイバーへと変異を遂げるのでした…
OVA作品『ジェノサイバー』の各話エピソード
第1話.ジェノサイバー誕生
双子の姉妹であるエレインとダイアナは、生まれながら未知の生体エネルギー”ヴァジュラ”を秘めた存在。養父の科学者ケネスは、姉妹の体を研究対象として、絶大なパワーを利用した生体兵器の開発を進めていました。
しかし、エレインは拒否して逃走。ケネスの指示を受け、ダイアナが追跡してきたため、姉妹の”ヴァジュラ”が激しくぶつかり合う壮絶な戦いに発展するのでした…
第2~3話.対決!ヴァジュラノイド
エレインは自らの”ヴァジュラ”によって起きた爆発に巻き込まれ、時空を超え、未来にタイムスリップ。しかし、時代は戦火の真っ只中で、力を持たない人間たちは無残な死を遂げる地獄のような世界でした。
一方、アメリカ国防総省は正体不明のジェノサイバーによる脅威に対抗すべく、外部企業によって開発されたテスト兵器”ヴァジュラノイド”を実戦投入するのでした…
第4~5話.アークド・グランの神話
戦争は終わり、100年の月日が経過。激戦によって、それまでの文明都市の大半を失なった人類たち少しずつ復興を遂げていました。しかし、新たに建設された文明国家アークド・グランは平和な街のよう見えますが、市長グリムソンによる狂気の独裁体制が敷かれていました。
希望を抱いて街を訪れたリュウとメル。云われなき罪を被せられてしまい、かつての文明都市が眠る地下に逃げ込むのでした。そこには朽ち果てたジェノサイダーの姿が…
OVA作品『ジェノサイバー』の魅力とは
過激なグロ描写
子供の頭部や手足が吹き飛んだりといった場面が多く、決して万人向けのコンテンツとはいえない『ジェノサイバー』。正直、グロ耐性がないユーザーにはおすすめできる内容ではありません。
逆にいうなら、そういった描写があることで、一部からカルト的な人気を誇っているのだと思います。現在のアニメには見られないような残虐なシーンが目白押しで、こういった内容を好むユーザーには堪らないものでしょう。
見る限りは無駄にグロい描写をしているわけではなく、戦争の悲惨さや狂気といったものを表現するのにパンチを効かせているのではないでしょうか。そういった意味でも、制作側からのメッセージが、そういった場面に込められているようにも思えてきます。
謎に包まれた展開
色んなところで説明不足。そのため、一度きりの視聴では理解できないところも多いです。分からないままに色々と想像させられ、設定や世界観といった要素は予想で補わなわなければならない部分もあるので、様々な解釈・受取り方ができます。
きっちり作り込まれたコンテンツを好むユーザーにとっては受け入れられない要素なのかもしれませんが、視聴後に色々と想像したり、考えることが好きだというユーザーにとっては余韻に浸れるポイントともいえますよね。こういったところも万人向けの内容とはいえず、カルト的な人気が出る理由といえるのかもしれませんね。
OVA『ジェノサイバー』まとめ
グロい描写が苦手だという人は視聴しないほうがいいです。そういう要素を好むユーザー層にとっては、ある意味、堪らない内容なのかもしれませんね。制作側が込めたメッセージと合わせてご覧になっていただければと思います。
世界観・設定という点も分かりづらいので、ストーリーが入ってこなかったり、理解できない場面も多いでしょう。その点も、『ジェノサイバー』の魅力と考えることができます。自分自身で考える余地・要素があるというのも面白いですよね。ストーリーの展開や世界観が狂気に満ちていて、いつの間にか本編に惹き込まれているアニメなので、この機会にぜひご覧になってみてください。