OVA【真魔神伝バトルロイヤルハイスクール】そのストーリー性や魅力などご紹介!

OVA【真魔神伝バトルロイヤルハイスクール】そのストーリー性や魅力などご紹介!

1987年に発売されたOVA作品『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』。来間間慎一さんが描いたコミック『魔神伝』を原作として、その”バトルロイヤルハイスクール”の部分をアニメ化したものです。今回の記事では、本編のストーリー性や魅力のパロディといった要素を掘り下げていきたいと思います。


『魔神伝』とは??

『魔神伝』

連載開始の翌年となる1987年にはOVA作品『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』が制作され、全1話といったボリュームで発売されています。

内容としては、原作の序盤パートとなる「バトルロイヤルハイスクール」を映像化したものとなります。しかし、他コンテンツのパロディ要素をふんだんに取り入れていて、コアなアニメファンには堪らない作品に仕上げられています。

OVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』のストーリー

類稀なる身体能力をもつ主人公・兵頭力は、異世界の王で強大な力を誇る魔導士ビョウドの分身で、その力を抑制するための分身というべき存在でした。本来の力を取り戻そうとしたビョウドは、兵頭力を取り込むため、次元の壁を超えて現世に姿を現しました。
しかし、兵頭力の潜在能力はビョウドを上回っていて、逆に、ビョウドのほうが兵頭力に取り込まれてしまうことに。こうして、それまでは普通の高校生として生活していた兵頭力は、異世界での争いに巻き込まれていくのでした…

OVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』の本編動画

OVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』のパロディ要素

こちらでは、本編に登場する他コンテンツのパロディ要素を紹介していきたいと思います。たった1時間の本編時間に詰め込まれた数々の要素。それは完全に悪ふざけの領域だといえるでしょう。しかし、それこそがOVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』最大の魅力なのです。それでは、ひとつひとつ紹介していきますね。

『タイガーマスク』

内容&あらすじ

主人公の兵頭力が空手部員たちと勝負するところの描写は、完全にタイガーマスクです。正体を隠すためにマスクを被っているはずなのに、空手部から脱退するために全ての所属部員を倒すといった背景になっています。そうなると、正体は所属部員である兵頭力ということがバレバレ。そもそもマスクを被っている意味がないというツッコミ要素にもなっています。

『BE-BOP-HIGHSCHOOL』

内容&あらすじ

主人公の兵頭力からは、ヤンキーものの不良といった雰囲気が漂っています。その代表格ともいえる『BE-BOP-HIGHSCHOOL』。作品タイトルの”ハイスクール”といった単語からも、こちらをかなり意識したのだろうと考えられます。
兵頭力のキャラクターデザインは、どことなく、『BE-BOP-HIGHSCHOOL』の主人公であるヒロシやトオルに似ていますしね。

『宇宙刑事ギャバン』

内容&あらすじ

異世界から訪れた敵勢力と戦うため、何故かメタルヒーローの姿をした人物が助っ人として参戦していますよね。エフェクトにも力を入れていて、パロディ要素とはいえ、メタルヒーローシリーズへの敬意すら感じられます。

『妖魔ハンター』

内容&あらすじ

上記の内容&あらすじを読んでもらえれば、その世界観や展開は『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』と同じだということが理解してもらえると思います。
妖魔ハンターと『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』で活躍する兵頭力や結城稔弘・斬奸といったキャラクターたちはかなり印象が重なりますよね。

OVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』の魅力

上記で紹介したパロディ要素に加え、ハーレム展開や異世界もの・エログロなどの要素も見逃せないポイント。ハッキリ言って、無理矢理に詰め込んでいるため、ストーリー性として内容はまとまっていません。だからOVA版『真魔神伝バトルロイヤルハイスクール』は面白いのだと思います。
大人たちが全力でふざけて制作したアニメだということは充分に伝わってきます。そこを理解できないと、まとまりがない駄作といった具合で烙印を押すユーザーも多いのかもしれませんね。ご覧になるときは、ぜひ寛大な心をもち、笑える要素を本編の隅から隅まで探してみる気で視聴なさってくださいね。

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パロディ OVA 1987年

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