女優・竹内結子さんの訃報に各方面から悲しみの声が集まる。
女優・竹内結子さんの突然の訃報から一夜が明け、竹内さんと仕事などを通じて関わった各方面の方々から追悼のコメントが続々と寄せられています。
1999年に放送されたNHK連続テレビ小説「あすか」にて、ヒロイン役の竹内さんの父親役を務めた藤岡弘、は、フジテレビの番組で生前の竹内さんについてコメント。当時19歳の竹内さんに対し「素直で、とても質問する子。分け隔てなくみんなに心を開く。“この子は伸びる”と思っていた」と述懐していました。

2003年公開の映画「黄泉がえり」など共演した草彅剛は、「本当に輝いている女優」と竹内さんを評価する一方、「現実として受け止められていない状況」と、苦しい心中を吐露していました。また、2002年のドラマ「ランチの女王」などで共演した石黒賢は「僕の記憶に残っている作品では、なんかいつも結子ちゃんがいた」と、その存在感の大きさを噛み締めていました。一方、爆笑問題・田中裕二は、妻である山口もえが竹内さんと10代の頃から仲が良かったことを明かし、「今年お子さんが誕生したばかりだったのに」とその突然の死を悼みました。
竹内結子さんの過去の出演作を振り返る。
1996年にテレビドラマ 「新・木曜の怪談 Cyborg」で女優デビューを果たして以来、20年以上にわたり数多くの映画・ドラマに出演してきた竹内さん。そのすべてをご紹介することはとても出来ないのですが、ここでは、2000年代前半までの代表作と呼べる作品をいくつかピックアップして振り返ってみましょう。
NHK連続テレビ小説 あすか(1999年)
1996年の女優デビュー以来、映画「リング」、ドラマ「いいひと。」「あぶない刑事フォーエヴァー TVスペシャル '98」などに出演し頭角を現してきた竹内さん。1999年には和菓子職人の世界を舞台としたNHK連続テレビ小説「あすか」の主役に抜擢され、知名度を上げることとなります。

ランチの女王(2002年)
その後も2001年のドラマ「白い影」など、主役級の役柄が続いた竹内さん。2002年にはドラマ「ランチの女王」でフジテレビ系の月9枠で初の主演を務めました。洋食店「キッチンマカロニ」を舞台としたホームコメディである同ドラマは、竹内さんの代表作として今も愛されています。

黄泉がえり(2003年)
まずはドラマでヒットを連発した竹内さんですが、映画においても2003年公開の「黄泉がえり」でヒロイン役を務め、「死んだ人が黄泉(よみ)から帰って来る」というテーマの同作を前述の草彅剛とともに熱演し、大ヒットへと導きました。

プライド(2004年)
翌2004年に放送された月9ドラマ「プライド」。アイスホッケーを題材とした木村拓哉主演のドラマで、こちらでもヒロイン役を演じました。このように、元SMAPメンバーとの共演が多いのも竹内さんの出演した作品の特徴のひとつです。

上述の作品以外にも、初の刑事役として注目を浴びた2010年のドラマ「ストロベリーナイト」、2016年に公開され東京国際映画祭コンペティション部門に出品された「残穢 -住んではいけない部屋-」など、常に第一線で女優として活躍してきた竹内さん。プライベートでは2016年に発生した熊本地震の被災地に4年にわたり毎月寄付を続けるなど、慈善活動にも積極的な一面も覗かせていました。そんな竹内さんの40歳という若さでの訃報は衝撃であり、残念でなりません。ご冥福をお祈り申し上げます。
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