「CUBE」
監督 ヴィンチェンゾ・ナタリ
出演者 モーリス・ディーン・ウィント、デヴィッド・ヒューレット、ニコール・デボアー
公開(日本) 1998年9月12日
製作国 カナダ
登場人物
・クエンティン(モーリス・ディーン・ウィント)
マッチョな黒人の警察官。
妻子がいますが別居中で性格は短気、自己中、暴力的。
・レブン(ニコール・デボアー)
女子高生で数学が超得意。
・レン(ウェイン・ロブソン)
初老男性で、7つの刑務所から脱獄した「アッティカの鳥」の異名を持つ。
・ハロウェイ(ニッキー・グァダーニ)
精神科医の中年女性。
・ワース(デヴィッド・ヒューレット)
無気力で脱出する気すらない男性。
・カザン(アンドリュー・ミラー)
何らかの精神障害を持っている男性。
現状把握が出来ないため、役に立たないお荷物扱いされるものの実はとんでもない特技の持ち主。
あらすじ
ストーリー
目覚めたら立方体の中
警察官のクエンティン、精神科医のハロウェイ、初老男性のレン、女子高生のレブン、無気力っぽい男性のワースの5人は見覚えの無い立方体の中で目覚めます。
彼らは全員なにも共通性のない他人で、なぜ自分たちがここへ監禁されているのか検討もつきません。
立方体にはハッチがついており、ここを移動するしか手段はありません。
クエンティンは警察官という職業柄、他の4人を牽引し移動を開始します。
部屋は罠だらけ
部屋の基本構造は同じですが、部屋には罠のある部屋が無数にあります。
しかしレンが脱獄のプロで罠にやたら詳しい事が判明し、皆レンに付いて行く事にします。
罠の有無を確認して、さらに念の為靴を投げ入れ安全であることを確認しレンが次の部屋に入った瞬間、トラップが発動。
レンの顔が溶けて無くなり死亡…
脱獄のプロでもトラップを見破る事ができなかったため、全員部屋のヤバさを再認識します。
トラップの無い部屋の見つけ方が判明
部屋と部屋の間に3桁の数字が3つかかれたプレートがあるのを見つけます。
数学が超得意な女子高生のレブンが「3つのどれかが素数だと罠がある」と気が付き次の安全な部屋へ進みます。
そしてまだ調べていない真上にあるハッチを調べようとハッチを開くとカザンが落ちてきました。
彼は彼らに発見するまで動かず、ずっとこの部屋にいたのです。
ケンティンの凶暴性がチラチラ見え始める
長時間閉じ込められていること、さらに素数ではない部屋にトラップがあったためレブンの「素数に罠がある」の法則が崩れたことでクエンティンがイライラし始めます。
得に状況判断が出来ないカザンにクエンティンがイラつき攻撃的になりました。
そのため、精神科医のハロウェイがカザンを守ります。
ここまでは「この警察官は頼りになるリーダー的存在」というイメージでしたが、ここから徐々に「凄いゲスだ…」と感じる行動が垣間見え始めます。
音を出しだら死ぬ部屋
「このシーン、かなりドキドキした!」という人も多く、個人的にこの映画で一番印象に残っているシーンです。
この部屋ではハッチの開閉音以外の音に反応し即死確実なトラップが発動する部屋です。
この部屋を通らなければならず、一人ずつ音をたてないように通り抜けます。
カザンが今にも声を出しそう…
そんなに長いシーンではありませんが、一切音がしないため緊張感が凄いです。
後半はクエンティンが暴君化
ちらほら前半でクエンティンの凶暴性が垣間みえていましたが、後半では暴君化します。
暴力で生き残ったメンバーを支配しはじめ人間の怖さを感じさせます。
「究極まで精神的に追い詰められると人間はこうなる」と人間の怖さを感じた人も多いようですね。
また、クエンティンのしつこさと自己中っぷりに次第にイラッとしてきます。
そして最後はなんとか出口を見つけますが助かったのは…
結局、誰がなんのためにこのキューブを作ったのか?なぜ彼らが選ばれたのか?など詳しい情報は分かりませんでした。
そのため「結局何を伝えたい映画の?」「意味が分からない」という感想もかなり多く見られます。
続編「CUBE2」「Cube Zero」
2002年に続編の「CUBE2」が公開されています。
前回の監督は降板し、2の監督はアンジェイ・セクラが務めています。
扉を開くと死んだ人間に会えるなど前作とは違うキューブとなっています。
そして2004年に「Cube Zero」が公開されました。
「Cube Zero」ではキューブ技師などキューブを監視する人間も表れます。
そのため、時系列で並べると
「Cube Zero」→「CUBE」→「CUBE2」となります。