北斗の拳4七星覇拳伝~北斗神拳の彼方へ~概要
ファミコンソフト北斗の拳4七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ(以下北斗神拳4と表記)は、1991年3月29日に発売されたRPGゲームです。
発売元は東映動画で過去3作品と同じですが、開発にはシリーズを通して関わったショウエイシステムと新たにオフィス恒環が携わっています。
簡単に過去のシリーズを振り返ると
1作目「北斗の拳」⇒横スクロールアクションゲームで累計150万本のミリオンヒット
2作目「北斗の拳2」⇒横スクロールアクション。システムを改善しゲーム性が向上
3作目「北斗の拳3」⇒RPGゲームへと路線変更。原作を中心にストーリーが展開
こうした流れを経て登場した北斗の拳4は、「一体どんなゲームなのだろう?」と、当時の子供たちは期待に胸を膨らませながら手に取ったものです。
そんな北斗の拳4とはどんな内容のゲームだったのか、次項で詳しく解説していきます。
北斗の拳4ファミコン版のゲーム内容やプレイ動画
まずはファミコンソフト「北斗の拳4」のプレイ動画を紹介します。
北斗の拳4プレイ動画
プレイ動画でも判るように、前作「北斗の拳3」と基本的には大きく変わらないシステム・ゲーム内容となっています。
ドラ〇エに良く似たシステムやゲーム画面と、戦闘時だけ劇画風タッチのキャラ描写という独特の世界観で展開していきます。
北斗の拳4の主人公は・・・
北斗の拳4では主人公がケンシロウではなく【自分で名前をつけたキャラ】となります。
北斗の拳4は原作の世界から約10年後の世界という設定で、ゲームオリジナルストーリーになっています。
そのため、登場するキャラクターの多くはゲームオリジナルという点が最大の特徴と言えます。
もちろん北斗の拳に登場したキャラクターやケンシロウもゲームには登場するので、原作ファンも楽しめる内容となっています。
北斗の拳で散っていった強敵(とも)たちの記憶が甦るポイントも
北斗の拳という名を冠しておきながら、オリジナルストーリーやキャラクターで進行する北斗の拳4ですが、原作ファンが胸を熱くするポイントも散りばめられていました。
例えば、原作でも高い人気を誇ったトキやレイなどは墓標という形でゲーム内に登場しています。
オリジナルキャラクターにも原作の流れを汲んだ設定が多く、主人公と同行する仲間にはレイと同じ南斗水鳥拳の伝承者がいたりします。
また、ややネタバレになってしまいますが主人公とライバル関係になるキャラクターは
ケンシロウの義兄であり、第一部で壮絶な死闘を繰り広げたラオウの息子リュウが登場しています。
ちなみに、北斗の拳4でオリジナルキャラクターとして登場したリュウは、後に外伝漫画「天の覇王 北斗の拳 ラオウ外伝」で描かれる事となり、公式の(?)登場人物となります。
他にも原作キャラと血縁関係や同門関係にある設定が多く登場するため、オリジナルでありながらも原作との関係性を持ったキャラクターたちも魅力の一つとなっているゲームです。
北斗の拳4ファミコン版の人気や評判
北斗の拳でありながら、完全にアナザーストーリーとして生まれ変わった北斗の拳4。
その人気や評判はどうだったのでしょうか?
北斗の拳4に関するみんなの評価や評判は全体的に好印象となっています。
原作とは異なるシナリオで臨んだ挑戦作でしたが、この試みは北斗ファンにもしっかりと伝わり評価されているようです。
ただし批判的な声もあり
●レベル上げが辛すぎる
●ゲームグラフィックが粗い
●誤植やバグ(全滅イベントで所持金が半分になるなど)への不満
など、主に「ゲームとしてのクオリティ」では高評価を得ることは出来なかったゲームと言えます。
北斗の拳4の売り上げ本数
オリジナリティ溢れるストーリーで評価を得ている北斗の拳4ですが、果たしてどれくらい売れたのでしょうか。
残念ながら、ファミコンソフトの売上ランキングなどに名前が挙がる事はなく、北斗の拳4の正確な売上本数は不明となっています。
同シリーズでは、初代「北斗の拳」が150万本というメガヒットを売り上げていますが、続編はいずれも1作目を超える売り上げは達成できなかった事になります。
まとめ
北斗の拳4は、原作の世界観はそのままに「新たな北斗の拳」の世界をゲームで楽しめるソフトとなっていました。
そのオリジナリティ溢れる設定は、現在でも高く評価している方が多く楽しめるファミコンソフトの一つである、と言えそうです。
残念ながら、斬新なシナリオを活かしきれなかったグラフィックやゲームクオリティで低評価されている部分もありますが、レトロゲームをやる場合はそれらも含めて楽しむ方が良いかもしれません。
ゲーム内容自体は、きっちりRPGでかなりレベル上げなどに時間を浪費させられるので、じっくりと腰を据えてレトロゲームをやってみたい方にはオススメです。
以上、北斗の拳4に関する情報をお届けしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。