日本を代表する女性芸術家・草間彌生さん
草間彌生さんのプロフィール
草間彌生さんの経歴
長野県松本市で種苗業を営んでいる両親の元に生まれ、裕福な環境で育った草間彌生さん。しかし、父親は放蕩し、母親はヒステリックで虐待を受けていたそうです。こうした家庭環境は幼い草間彌生さんを追い詰め、統合失調症という精神の病を患ってしまいました。満足な愛情を受けられなかった草間彌生さんは閉鎖的になり、その苦しみを絵に表現するようになります。

1952年、地元の松本市公民館にて2度の個展を開き、東京進出への足掛かりを作ります。
1954年には東京でも4回の個展を開くと、渡米する糸口を掴み、1957年には活動の場をニューヨークに移しました。このときに生涯の親友であり、後のパートナーとなるジョゼフ・コーネルさんと出会っています。
1966年にはイタリアのヴェネチアで開催されている現代美術の国際博覧会ヴェネツィア・ビエンナーレに参加すると、『前衛の女王』の異名で知られるようになり、平和・反戦運動にも積極的に取り組みます。
1973年、親友であり、パートナーだったジョセフ・コーネルさんが死去。精神的ダメージから立ち直れず、体調を崩して、日本で入院生活を送るようになりました。
1990年代に入ると、草間彌生さんは芸術家として活発さを取り戻し、日本代表として再びヴェネツィア・ビエンナーレに参加。これによって草間彌生さんは再び注目されるようになり、世界的なアーティストとして確固たる地位を獲得しました。ファッションブランドとの共同コレクションも手掛けるようになり、現在は商業といった分野でも積極的に活動しています。
草間彌生さんのアートの特徴
水たまが意味するもの
しかし、彼女にとって、水たまが意味するものは一般的なイメージとは異なります。
不遇な幼少期を過ごしてきた草間彌生さんにとって、絵を書くことは、統合失調症による幻覚・幻聴から身を守るといった効果があったそうです。すなわち、水たまは、魔除けの模様といった意味をもっているのです。
カボチャが意味するもの
性的表現に込められた想い
それでも彼女は自分自身のスタイルを貫いています。その理由は、男女差別や、金儲けが優先される資本主義の否定といった想いが込められていたようです。
私たちも日本人にも、下ネタとして、性的表現を避ける文化があります。しかし、生物としての本能を抑圧するかのような文化は、争いを生み出す遠因になっているということを主張したかったのですね。
草間彌生さんの主な代表作品
彼女の芸術作品を画像付きで紹介したいところではありますが、著作権などの問題もあり、記事内に掲載するのは難しそうです。草間彌生さんのアートを紹介した記事を発見しましたので、興味のあるユーザーはぜひご覧になってみてください。
草間彌生とは?経歴・人生について分かりやすく解説 | thisismedia
続いて、関連する商品・書籍といったものをご紹介していきます。
映像作品
『≒草間彌生 わたし大好き』
内容&あらすじ
『草間彌生∞INFINITY』
内容&あらすじ
書籍作品
『マンハッタン自殺未遂常習犯』
おすすめポイント
タイトルからは想像できませんが、ゲイものを好むユーザーにおすすめの作品となります。発表された時期を考えると、現在の腐女子ブームの先駆けともいえる内容で、そういった趣向を好むユーザーにははまると思われます。幅広い層向けというよりは、コアな狭い層に向けられたコンテンツといえるでしょう。
『クリストファー男娼窟』
内容&あらすじ
『聖マルクス教会炎上』
おすすめポイント
過激なバイオレンス・性的描写を含んだ内容で、読むのに少し勇気のいるコンテンツです。狂気に満ちた描写が多く、そういった分野の作品を好むユーザーにとっては堪らないものといえるでしょう。草間彌生さんの闇の深さが際立っており、怖いもの見たさという程度で読むのなら、絶対に止めておいたほうがいいです。
『草間彌生全版画』
内容&キャッチ
出版社からのコメント 2013年以降の詳細な作家資料も加え、草間彌生の画業を総覧するには絶好となるファン必携の1冊となりました。
https://www.amazon.co.jp/%E8%8D%89%E9%96%93%E5%BD%8C%E7%94%9F%E5%85%A8%E7%89%88%E7%94%BB-1979%E2%80%902017-%E8%8D%89%E9%96%93-%E5%BD%8C%E7%94%9F/dp/4872424468/ref=sr_1_10?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E8%8D%89%E9%96%93%E5%BD%8C%E7%94%9F&qid=1596445158&sr=8-10www.amazon.co.jp
『草間彌生 わたしの芸術』
内容&キャッチ
日本を代表する女性芸術家・草間彌生さんまとめ
年齢的には90歳を超えておられますが、精力的に活動されているようで、その勢いは衰え知らずといった感じです。ファンとしては、芸術家として、文筆家として、彼女の新しい作品に期待できそうで今後も楽しみですよね。
この機会に、記事で紹介した映像作品をご覧になってください。書籍のほうは好みが別れると思いますが、映像のほうは彼女の人生や芸術活動に触れていて万人向けの内容です。草間彌生さんのアートに込められた想いを知れば、きっと作品の見え方も変わってくると思いますよ。