カンゲキィ~とはまさにこのことだ!西城秀樹が残した常識を覆す何でもありのライブアルバム!

カンゲキィ~とはまさにこのことだ!西城秀樹が残した常識を覆す何でもありのライブアルバム!

今では考えられない70年代アイドルのライブにおける選曲。はっきり言ってカオスです。中でも一味違うのが西城秀樹。やりたいことはライブでやる。その熱い意気込みが胸にせまる名ライブアルバムを聴いてみましょう。


ビッグ・ゲーム’79

「新御三家」の一人として、今日に繋がる男性アイドルの原型を作り上げた西城秀樹。大人気でしたねぇ。しかし、西城秀樹の革新性については、あまり知られてはいないように感じます。
例えばスタジアムコンサート。日本人ソロアーティストとして初めて開催したのはヒデキです。マイクアクションも、ファンがライブで手にするペンライトもヒデキが流行らせているんですよ。そう、西城秀樹はライブの男なのです。が、それだけではありません。ライブで何よりも素晴らしいのはその内容です。レパートリーがもの凄すぎる!常軌を逸していると言ってもいいくらいですよ。
ということで、ヒデキの凄さがダイレクトに伝わるライブ・アルバム「ビッグ・ゲーム’79ヒデキ」を覗いてみましょう!!

`79年、後楽園スタジアムにて行われたライヴの模様を収録

西城秀樹 - ビッグ・ゲーム’79ヒデキ

このアルバムは、1979年8月24日に後楽園球場で行われたライブの模様を収めています。レコードで2枚組と言う大作です。裏ジャケットからも分かるように、当時は大雨。なので、コンディションは万全と言うわけではなかったようですが、空も裂けよとばかりにヒデキは熱唱しています。

レコード裏面

西城秀樹 - ビッグ・ゲーム’79ヒデキ

Record-1 SIDE A

「オープニング」に続いての一曲目は、なんといきなりの「WE WILL ROCK YOU(作詞・作曲:B. May)」です。もちろんクイーンのあの曲ですよ。
映画による昨今のクイーン・ブームに乗っかったわけでは勿論ありません。1979年のライブですからね。
続いて歌われるのがキッスの「LOVING YOU BABY(作詞・作曲:P. Stanley, V. Poncia, D. Child)」ときます。

キッス

ラビン・ユー・ベイビー

「ラビン・ユー・ベイビー」はキッスの大ヒット曲ですが、キッス?ヒデキには合わないんじゃないの?と誰もが疑問に感じるのではないでしょうか?しかし、それは杞憂です。聴いてみると分かるとおりバッチリですね。

更に3曲目にビリー・ジョエルの名曲「オネスティ(作詞・作曲:B. Joel 訳詞:山本伊織)」を日本語でぶちかまし、1枚目のレコードのA面はドナ・サマーの「ホット・スタッフ(作詞・作曲:P. Bellotte, H. Faltermeyer, K. Forsey)」で〆るという圧巻のラインナップです。

ヒット曲は山ほどあるのに、そんなものには目もくれず洋楽カバー街道一直線。これぞヒデキ。ヒデキのライブなのです。

Record-1 SIDE B

「WE WILL ROCK YOU」「LOVING YOU BABY」「HONESTY」に「HOT STUFF」。今日ではどれもロック・クラシックとしてスタンダード化していますが、「WE WILL ROCK YOU」が1977年10月の発売で、そのほかは皆1979年の発売なんですよ。カバーするのが早い!ヒット曲とはいえ当時はまだ評価が定まっていなかったと思います。が、しかし、気に入ったら即歌う、それがまたヒデキなり!

ということで、B面は「いとしのエリー(作詞・作曲:桑田佳祐)」からスタートします。因みに「いとしのエリー」は1979年3月の発売です。
2曲目でようやく持ち歌「ブルースカイブルー(作詞:阿久悠 作曲:馬飼野康二)」が来て、またまたクイーン。「DON'T STOP ME NOW(作詞・作曲:F. Mercury)」が3曲目です。
しかし、何と言っても圧巻なのは次の曲ですよ。なんと「EPITAPH(エピタフ)」です。

キング・クリムゾン

クリムゾン・キングの宮殿

う~ん、なにゆえに「エピタフ」。「エピタフ(作詞・作曲:R. Fripp, I. McDonald, G. Lake, M. Giles, P. Sinfield)」は、キング・クリムゾンのファーストアルバム「クリムゾン・キングの宮殿」に収録されている人気の高い曲ですが、シングルにはなっていません。

それにしても、キング・クリムゾンですよ。何度も言って恐縮ですが、人気絶頂のアイドルが歌いますかね?!こんな曲を。

B面はサザンオールスターズに始まり、キング・クリムゾンで〆る。クリムゾン以上にプログレ感があります。「ヒデキ感激!」とは正にこのことですねぇ。

Record-2 SIDE C

2枚目のレコード、C面は「I WANNA SHAKE YOUR HAND」から始まり「GO WEST」へと続きます。共にヴィレッジ・ピープルの曲です。この年大ヒットし、ヒデキの代表曲となった「YOUNG MAN」もヴィレッジ・ピープルのカバーですからね、好きだったんでしょうね。

ヴィレッジ・ピープル

ゴー・ウェスト

この曲は、1993年にペット・ショップ・ボーイズがカバーし、世界的に大ヒットさせています。どちらかと言うと、ペット・ショップ・ボーイズのバージョンの方が有名かもしれませんね。
日本ではドリフの人形劇「飛べ!孫悟空」の挿入歌「ゴー・ウエスト」が知られていますが、これ違う曲ですから。

映像は78年のものですね。「ビッグ・ゲーム’79ヒデキ」は、前年に続いて2回目の楽園球場コンサートになります。それまでにも日本武道館や大阪球場でのコンサートを成功させていますから流石ライブに生きる男ですね。

で、C面はTOTOのカバー「愛する君に」、ヒデキ30枚目のシングル「勇気があれば (作詞:山下啓介 作曲:筒美京平)」と続くのでした。

Record-2 SIDE D

さぁ、いよいよ最後のD面です。D面はヒデキの29枚目のシングル「ホップ・ステップ・ジャンプ (作詞:山崎光 作曲:水谷公生)」から始まります。
最後はヒットメドレーか?!と思いきや、そうではないんですね。「ホップ・ステップ・ジャンプ」に続いて歌われるのは「この愛の終わる時」です。この曲、ジョニー・アルディが1972年に発売した曲なんですね。今となっては、知らない人が多いのかもしれませんね。

それにしても、ヒデキにピッタリの曲ではないですか。こうした歌いっぷりを、自分のものにしているというのでしょう。

アルバムはこの後、待ってましたとばかりに「YOUNG MAN (Y.M.C.A.) 」へと続き、ロッド・スチュワートで有名な「セイリング」で幕を閉じます。なんか壮大な絵巻物といった感じします。感無量という言葉がピッタリですよ。

このアルバムにあるような、一見とりとめなくカバー曲を歌いまくるライブというのは、実は当時としては珍しくないんです。郷ひろみは加山雄三やボブ・ディランを歌ってますし、ジュリーもビートルズやレイ・チャールズなどをカバーしてます。しかし、ライブアルバムのカバーにおいてヒデキほどにはインパクトはないように思います。
ヒデキはロックがやりたかったんですねぇ。いや、そうではありません。既にヒデキこそがロックだったんですよね!それを強く印象付けるアルバムです。

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