「うる星やつら」の主題歌で一躍注目を浴びた歌手・南翔子!!
皆さんは「南翔子(みなみ しょうこ)」という歌手をご存じでしょうか?1984年にシングル「恋は行方不明」でデビューし、以降80年代から90年代前半にかけてアニメやゲーム音楽などで実績を残している人物です。この記事では、南翔子の活動の概要及び現在について特集してみたいと思います。

1985年、サードシングル「殿方ごめん遊ばせ」を発表!

南が一躍注目を浴びたのは1985年のこと。3枚目のシングルとして発表した「殿方ごめん遊ばせ」が、当時人気を博していたテレビアニメ「うる星やつら」の第6期オープニングに採用されたことがきっかけです。カップリング曲「Good Luck 〜永遠より愛をこめて〜」も同時期にエンディングに採用され、シングルのジャケットもアニメの主人公・ラムが描かれた完全アニソン仕様となりました。
そしてこの曲のヒットに加え、翌1986年発表のピアノバラード「泣きまね」が「ホワッツ・マイケル?」の挿入歌に起用されるなどした実績から、南はアニソン歌手として一定の評価を得ることとなります。
「うる星やつら」のイベントでの貴重な映像!
こちらは懐かしのエンディング!
実家が音楽一家であることも話題に!
「殿方ごめん遊ばせ」が注目される一方で、南の実家が音楽一家であることも話題に。長兄の渡辺茂樹は「想い出の渚」「バラの恋人」などのヒット曲を持つGSグループ「ワイルドワンズ」のキーボードとして活躍した経歴を持ち、次兄の渡辺直樹はブラス・ロックバンド「スペクトラム」などで活躍したベーシストです。さらに母親も歌手、祖父もピアニストであり、このような環境から南は幼少時から歌手を志していたと雑誌の取材で語っています。


ファルコムレーベルのボーカリストとして再デビュー!
音楽に囲まれた環境で育ち、自身も歌手としてヒット作を輩出した南。「殿方ごめん遊ばせ」以後も「タッチ・マイ・ハート」「魔法のジェラシー」といったシングルや、アルバム「シャングリラ」などを発表するも、大ヒットには至りませんでした。そして徐々にリリースのペースが遅くなってきた南は、心機一転して「イース」シリーズなどのゲームで有名なファルコムレーベルのボーカリストとして、再出発を図ることとなります。

ファルコムレーベルでは、4枚組CD「ファルコム・スペシャル・ボックス '90」に兄・渡辺直樹とともに参加したり、「パーフェクト・コレクション・イース」「パーフェクト・コレクション・ソーサリアン」などのボーカル曲を担当。また1992年には、ソロ名義のアルバム「フィーナ」も発表しました。その一方で、1991年には古巣である「うる星やつら」のイベント「うる星やつら 10th Anniversary Party in 武道館」に参加するなど、ライブパフォーマンスにも磨きをかけていました。

現在は何をやってるの?
90年代前半までは、ファルコムレーベルの歌手としての活動が確認できる南ですが、90年代後半以降は目立った活動が見られなくなりました。その後の南の動向ですが、後年ファンに語ったところによれば歌手は既に引退しており、引退後は中山美穂のバックコーラスに参加したことがある程度のようです。また既に結婚しており、お子さんが二人いらっしゃるとのこと。今後の歌手活動の予定もないそうです。

一方、姪は最近までアイドルをやっていた!
ご本人の活動ではないのですが、次兄である渡辺直樹の娘(南にとっては姪)・渡邊ちこは最近までアイドルとして活動していました。2014年からアイドルユニット「notall」の一員として歌手活動などを行い、2019年3月に脱退。脱退に際し「今とは違う形で社会に貢献できる人になっていきたい」とコメントしており、ソロ活動の予定はないとのこと。
南翔子の現在の詳細は不明ですが、今後姪から何らかの情報が出てくるかもわかりませんね!

「うる星やつら」のヒット曲を振り返りたくなった方はこちらで!
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