今田耕司・東野幸治・板尾創路が主演、豪華構成作家!ディープな番組「冒冒グラフ」

今田耕司・東野幸治・板尾創路が主演、豪華構成作家!ディープな番組「冒冒グラフ」

今田・東野・板尾の三人が主演、「番組をグラフ化」「縦軸で観るか、横軸で観るか」がテーマの番組「冒冒グラフ」。今となっては著名な倉本美津留をはじめとする構成作家陣。一般視聴者の理解は難しく、信者にはディープな内容が話題となりました。


テーマから難しく内容はマニア向け。松本人志系とも違った「冒冒グラフ」。

「ダウンタウンのごっつええ感じ」の全盛期、今田耕司・東野幸治・板尾創路が出演の「冒冒グラフ」。毎週月曜~金曜日の深夜15分番組で、1995年10月9日から1996年3月29日までの約半年間にフジテレビ系列で放送。構成作家は倉本美津留・三木聡・木村祐一・長谷川朝二と松本人志系となりますが、シュールな番組となった「冒冒グラフ」をご存知でしょうか?

番組のテーマはとても複雑で、「番組をグラフ化」「縦軸で観るか、横軸で観るか」。各コントは数分から数秒と短いものばかりで、単発のものもあれば翌日に続くものもあります。各週ごとの同じ時間に同じコントが放送され、「縦軸で観る=一本の15分番組として観る」「横軸で観る=短い各コントを自ら繋げて観る」という形になります。

主演の三人ですら開始時に概要説明するのは難しく、番組の演出やカットは良くも悪くも斬新となり、視聴者からは「意味が分からない」もしくは「シュールで面白い」と好き嫌いが分かれる番組となりました。そのため放送時ではなく、まとめられ編集された本「冒冒ブックス」やVHS「冒冒ビデオ」でやっとの理解で楽しむファンも多く存在します。

この様に「縦軸」での理解は難しいため、今回は「横軸」での各コント・コーナーを一本のものとしてご紹介します!

コミック「満天握り月太郎」を熱演(!?)

たがわ靖之による「満天握り月太郎」をアテレコします。影の寿司職人組織が業界の乗っ取りを企てており、大神月太郎の満月の夜に覚醒する握りで撃退するという、料理漫画であるのかギャグ漫画であるのか中途半端な作品。今田は英五郎・クラマ、東野は大神月太郎・大神山太郎、板尾は覇王岩鉄を演じます。「漫画に合わせて熱演!」「ブラウン管に満月握りが炸裂!」と謳っていますが、実際には気が抜ける様な効果音や発音で読み上げます。
作品自体は「コミック山ちゃん」の休刊で終わりかけましたが、「冒冒ブックス」にはいくつかの新作が載っており、冒冒グラフの信者ではなく、たがわ靖之の信者が購入することもありました。

ぐだぐだ若手コンビ、OUT IN OUTの行く末

元不良3人組みがコンビとして芸人を目指し、オーディションではぐだぐだな内容ばかりで不採用を繰り返すというコント。今田は小心者で貧乏な下っ端、東野は生意気で金持ち育ちの元番長、板尾は真面目で熱意があるリーダーというキャラを演じます。そんな3人は才能ゼロどころかマイナスで、スベったりパクリ芸を繰り返し、仕舞には東野が実家(東野建設)後継ぎで社長となり裏金を渡そうとするものの、日に日に認められる存在とはならない内容。
審査をする構成作家の本田役は木村祐一で、声のみ出演します。(投げられたカセットテープを拾う際に一瞬だけ映ります)

各国の皮肉ばかりを紹介する現地語コーナー

「知識は荷物になりません、あなたを守る懐刀」をテーマに、3人がエスニックな服装でそれぞれ各国の近況や事情を伝えます。といっても歴史・文化の皮肉や治安・情勢の悪さばかりの内容で、シメとして「そんな〇〇でも犯罪は起こります」と繋ぎ、「犯人はこいつだ!」という意味の現地語のみを紹介します。
最終回は板尾による日本で、家賃・生活費の高さや単純にキャリアばかりを重視する社会などとボロクソに言い、普通に日本語で「犯人はこいつだ」と言い終了します。

無声で5つの要素のみで伝えるモノマネ

全身タイツ姿で無言で1~5の特徴をテロップで出しながら体で表現し、最後に何のモノマネであったかを明かすコーナー。例えば、1:喋りだした人を見る、2:近づいてその人が言っている事をよく聞く、3:その人の面白さによじれてしまう、4:その面白い人がどんな人かもう一度近づいて確認する、5:この顔で相手をたたえる=関根勤。はさみ、防犯カメラ、プーマと物やロゴを表現することもあり、当てるには高難易度のものばかりです。

板尾ファン待望となる替え歌での演歌ステージ

マイナーから有名な演歌の一部をライブに見立てで歌い、最後の箇所をオチとして替え歌。元となった曲は、細川たかし「夢酔い人」、にしきこうじ「小雨の大阪」、美川憲一「幸せになりたい」、森雄二とサザンクロス「意気地なし」、西郷輝彦「旅はさすらい」、尾形大作「大連の街」など。金曜日だけ、大量の紙吹雪が舞います。
ごっつええ感じの「シンガー板尾」を連想してしまうのは、私だけでしょうか…?

冒冒グラフ/板尾の歌 - ニコニコ動画

珍しく一般受けが良さそうな実験料理コーナー

研究者のような姿とセットで、様々な食べ物・飲み物をふりかけやゼリーにして食べてみる実験コーナー。ふりかけでは成功例が多いのですがゼリーでは失敗が多く、トムヤンクンゼリーでは吐き気を催したり、冷やし中華ゼリーは見た目が脳みその様に…。豆腐ゼリーもありましたが、ふと「こんなんしたら、豆腐ちゃうの…?」と突っ込みが入り、間が空きます。
アイスでは、紅しょうが・イカの塩辛・レバー・うなぎ・焼き肉と、かなりの無茶をしでかします…。

関連する投稿


レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」より『トラぶるCHASER 第1話』『3Dテニス』が配信スタート!!

レトロゲーム関連の復刻・配信ビジネスなどを行うD4エンタープライズが運営するレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」にて、新規コンテンツ『トラぶるCHASER 第1話 トラブルは空から未来から(PC-9801版)』『3Dテニス(MSX版)』の配信がスタートしました。


抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

抜群のスタイルで💦世の脚光を浴びた『広田恵子』現在は?!

高校時代からモデル活動を始め1986年に「カネボウ・スイムウエアイメージモデル」として脚光を浴びた広田恵子さん。現在は家族で〇〇を組んで活動している・・・。


「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

「おかあさんといっしょ」の『にこにこ、ぷん』が令和に復活!公式YouTubeチャンネル開設&グッズ展開決定!!

NHK「おかあさんといっしょ」の人形劇コーナーとして1982年から1992年までの10年間にわたり放送され、累計2,000話以上の物語が制作された人気シリーズ『にこにこ、ぷん』が、令和の時代に新たなかたちで帰ってきます。


「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

「世界・ふしぎ発見!」のミステリーハンターも務めた女優『ジュリー・ドレフュス』!!

1991年3月にミステリーハンターとして登場されると出演回数8回で、出演回数ランキング33位となるジュリー・ドレフュス さん。2013年出演のドラマ「老舗旅館の女将日記」を最後にメディアで見かけなくなり気になりまとめてみました。


創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

創刊20周年特集は過去20年間の国内ソフト売上ランキング!ゲーム業界のデータ年鑑「ファミ通ゲーム白書 2025」が発売!

角川アスキー総合研究所より、国内外ゲーム業界のデータ年鑑『ファミ通ゲーム白書2025』が発売されます。発売予定日は8月7日。


最新の投稿


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。


ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。