新型コロナウイルスの報道で耳にする、多数のキーワード!
連日報道されている、新型コロナウイルスに関連するニュース。一刻も早く落ち着いて欲しいものですが、報道されるニュースの中で、今まで聞いたことがなかったり、詳しい定義を知らなかった単語が散見されますよね。例えば、新型コロナが今後「しゅうそく」した場合、その際に用いられる漢字は「終息」でしょうか、それとも「収束」でしょうか?
「終息宣言」?それとも「収束宣言」?
「終息」と「収束」。どちらも「しゅうそく」という読み方で、同じような意味を持ちそうな単語ではありますが、その定義は厳密に決められています。
まず「終息」ですが、これは文字通り「終わる」という意味が含まれており、新型コロナに対して「終息」という言葉を用いるのであれば「新型コロナウイルスの流行を完全に制圧した」という意味合いとなります。よって、政府や自治体から今後「しゅうそく宣言」が新型コロナを制圧したという意味合いでなされた場合、それは「終息宣言」となります。

では「収束」ってどんな意味?
では「収束」とはどういう意味なんでしょうか?こちらは文字通り「収まる」及び「束ねる」ということであり、「ある一定の状態に落ち着く」ことを意味します。よって「新型コロナが収束した」という表現の場合、それは感染者数がゼロになったということではなく、「感染者数などの状況が落ち着いてきた」という意味合いになります。

「終息」「収束」だけじゃない!ニュースでよく耳にする新しい単語!!
上で「終息」と「収束」の違いを説明しましたが、新型コロナに関する報道においては、これらの単語以外にも普段聞きなれない横文字の単語がたくさん登場していますよね。ここでは、その中からいくつかを解説したいと思います。
クラスター
今年の流行語大賞にノミネートされてもおかしくないレベルで使われている「クラスター」。固まり、群れ、房といった意味の英語であり、元々はブドウの房という意味があります。新型コロナの報道においては、「小規模(数人~数十人程度)な集団感染、感染者集団」を意味し、その対策をする人員としてクラスター対策班という言葉もよく耳にします。

ソーシャルディスタンス
4月に入ってからよく耳にするようになった印象のある「ソーシャル・ディスタンス」。これは「社会的距離」を意味しており、新型コロナの報道においては「人ごみを避ける」「人との距離を取る」という意味合いも含まれています。具体的な数字として、人との距離を2メートル保つといったことも言われていますよね。

オーバーシュート
サッカーなどの用語に聞こえなくもない「オーバーシュート」。これは「度を越す」「行き過ぎる」といった意味の言葉で、新型コロナの報道においては「感染者数の爆発的な増加」といった意味合いで使用されており、具体的には2~3日で累積感染者数が倍増するようなスピードでの増加を想定しています。ちなみにこのオーバーシュートという単語ですが、海外でも使用されているという訳ではなく、外国人から「意味が分からない」とツッコミを入れられることもあるそうです。
アウトブレイク
ミュージシャンが曲のタイトルに付けそうな「アウトブレイク」。これは医療の分野における疫学用語のひとつであり、「感染症の突発的発生」を意味します。厳密な定義では「一定の期間内に、特定の地域、特定の人間集団で、予想されるより多く感染症が発生すること」であり、日本においては「感染爆発」という単語で代用されることも多いです。
ちなみに「パンデミック」という言葉もありますが、これは感染症の「世界的流行」を意味しており、アウトブレイクよりも更に広範囲で感染症が流行している場合に用いられます。

ロックダウン
内田裕也が都知事であれば頻繁に使っていたかもしれない「ロックダウン」。これは元々、刑務所において囚人の自由を制限する(監禁する)という意味があり、新型コロナの報道においては「封鎖」「都市封鎖」という意味合いで使用されます。海外ではこのロックダウンが実際に行われており、外出の禁止、飲食店などの営業の停止を強権により発動しています。一方で日本の場合は、外出の「自粛」、営業の「自粛」を求めており、これらの措置はロックダウンには該当しません。

このように、様々な横文字が飛び交っている新型コロナに関する報道。国民一人一人が外出自粛などの対策を徹底することで、一日も早く平穏な日々が戻ってくることを願いたいものです。
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