【訃報】日本を代表する映画監督・大林宣彦さん死去。
日本を代表する映画監督のひとりであり、2019年には文化功労者にも選出された大林宣彦さんが10日、肺がんのため亡くなっていたことが明らかとなりました。82歳でした。
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大林さんは1938年、広島県生まれ。幼少の頃よりアニメーション制作に親しみ、大学在学中より自主映画作家として活動しました。大学中退後はCMディレクターを経て、商業映画に監督として進出。1977年にホラー映画「HOUSE」で初監督を務めました。その後は“尾道三部作”とも呼ばれる「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」や、「ふたり」などの尾道新三部作をいずれもヒットさせるなど、"映像の魔術師"として日本の映画界に多大な影響を与え続けていました。
原田知世もコメントを発表しています。
80年代の大林宣彦監督作品を振り返る!!
大林さんといえば、原田知世主演「時をかける少女」などに代表されるようにアイドルを主役にした作品が多数あり、“アイドル映画の第一人者”とも呼ばれています。ここでは、彼が80年代に発表した映画作品をいくつか振り返ってみましょう。
ねらわれた学園

転校生

時をかける少女

天国にいちばん近い島

さびしんぼう

ミドルエッジ世代としては、薬師丸ひろ子の人気を確立した「ねらわれた学園」、小林聡美の体当たり演技が伝説となった「転校生」、原田知世の初主演映画として名高い「時をかける少女」などが、特に印象に残っているかと思います。
そんな大林さんですが、2020年には最新作「海辺の映画館 キネマの玉手箱」を発表し、命日である4月10日が公開予定日となっていました(新型コロナウイルスの影響により公開延期となっています)。生涯にわたり、映画人としてその人生を貫いた大林さん。彼の偉業はこれからも日本の映画史の中で語り継がれていくことは間違いありません。ご冥福をお祈り申し上げます。
かつての名作を振り返りたくなった方はこちらで!
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