『強殖装甲ガイバー』とは?
強殖装甲ガイバーのあらすじ
劇場版『強殖装甲ガイバー』について
本編は53分となっており、原作・OVAの内容をさらにコンパクトに凝縮した構成です。
原作コミックでいえば第1巻のみ、OVA版なら第1~3話・第6話の内容を改変したものといえます。序盤の一部を映像化したに過ぎない作品ですが、それでも劇場版だけの独自要素もあって、強殖装甲ガイバーの世界観を楽しめるものに仕上げられています。
劇場版と原作コミック・OVA版との違い
映像クオリティー
先にOVA版を視聴して後に劇場版を観てしまうと、描写・作画・音声というような映像の部分で、どうしても落差を感じてしまうかもしれません。
そして、作画の影響によるものなのか、主人公の深町晶やヒロインの瀬川瑞樹が子供っぽく見えてしまい、高校生とは思えないところも劇場版の印象としては厳しいといえるでしょう。
瀬川哲郎が登場しない
これによって原作コミックやOVA版にあった、晶は瑞樹にガイバーになってしまったことを知られたくないという要素もなくなってしまいました。原作コミック・OVA版の内容において、瀬川哲郎はかなり存在感のある人物のため、登場しないことで瑞樹がさらわれてしまったときに晶の孤独感が際立つように感じられます。
ガイバー・獣化兵の説明が薄い
ガイバーに関しては、強殖システムのことや、降臨者の言葉で規格外品という意味をもつといったセリフがありました。しかし、降臨者の説明がないことで、視聴者には降臨者が宇宙人だと伝わらず、観終えた後に疑問を残すことになるでしょう。
劇場版は説明不足の部分が大きく、原作コミックやOVA版をみたユーザーにしか理解できないような内容になってしまっているのです。
ガイバーⅡが女性キャラクターに
なぜ原作コミックで登場したリスカー監察官を改変して、わざわざ新たにバルキュリアなる女性キャラクターを立てたのかは分かりません。しかし、劇場版の本編ではバルキュリアがシャワーを浴びる場面があり、男性の視聴者にとっては嬉しいサービスカットが用意されています。
さらには、ガイバーⅡがガイバーⅠのメガスマッシャーによって倒される最後の場面でも、消し飛んでしまうまえに、バルキュリアがまとう強殖装甲は剥がれて全裸になる姿が描かれていて見逃せません。
掲載しているTwitterの内容にもありますが、劇場版オリジナルの女性キャラクターだったはずのバルキュリアは、後に原作コミックにも逆輸入というかたちで登場を果たします。
劇場版『強殖装甲ガイバー』を視聴しよう!
劇場版『強殖装甲ガイバー』はすでに30年以上も昔の作品なので視聴できる手段は限られています。YouTubeにて観られる本編を見付けましたので、ぜひこの機会にご覧になってみてください。
原作コミックの『強殖装甲ガイバー』はまだ終わっておらず、現在は連載も休止されている状態です。いつか再開されるのが楽しみで仕方ありませんが、今回の記事で紹介させていただいた劇場版を観たことがない、そもそも『強殖装甲ガイバー』というコンテンツを知らなかったというミドルエッジ世代がいたのなら、記事に掲載した動画を視聴することをおすすめします。
『強殖装甲ガイバー』の世界観や設定を知れば知るほど、コンテンツの魅力にハマッていくはずです。類似コンテンツを挙げるなら、『テラフォーマーズ』の世界観が近いと思いますが、30年以上も前に生まれた作品であるということを考えれば、『強殖装甲ガイバー』のほうが遥かにすごいと思います。視聴して絶対に後悔することはないはずです。