ボクシングVS喧嘩ファイト
ボクシングは喧嘩ファイトから進化して生まれたスポーツのはずですが、ホークの身体能力や反射速度は科学的に解析された近代ボクシングの前提を覆すほどのレベルで、第1ラウンドでは鷹村は劣勢に立たされてしまいます。
しかし、第2ラウンドに突入しても、鷹村はボクシングスタイルを貫き、積極的にフットワークやジャブをつかうことでホークを翻弄するのでした。この攻防で、鷹村はスピードでは自分に分があると確信を持ちますが、ホークもギアを上げ、鷹村以上の身のこなしを見せたことで、強烈なパンチを貰ってダウンを奪われてしまいます。
劣勢は覆せないと思われましたが、鷹村はファイトスタイルを変えず、あまりにも基本に忠実な前進しながらのジャブを打ったことで、とうとうホークの上体反らしを破ってみせました。
鷹村は基本に忠実なボクシングスタイルで戦っていましたが、ジャブを主体とする攻撃ではホークに大きなダメージは与えられません。ようやく試合を優位に進められるようになった鷹村でしたが、このタイミングで本来のスタイルである喧嘩スタイルに切り替えるのでした。
鷹村がファイトスタイルを変えたことで驚くホークでしたが、鷹村の動きに躍動感が出てきて、試合展開はさらに鷹村優勢で進んでいきます。
鷹村のKO宣言
試合は決着することなく第5ラウンドを終えて第6ラウンドを迎えますが、鷹村の体から汗は出なくなっていました。減量苦によるスタミナ切れで、鷹村の体は動かなくなってしまい、ホークが一方的に鷹村を攻める試合展開になってきました。
とうとう殴り続けられた鷹村は体を支えられなくなり、そのまま倒れそうになってしまいますが、何かに背中を支えられてダウンすることを拒否します。背中につっかえる感覚を覚えた鷹村は自分に期待してくれるセコンドや後輩の存在に気づいて、折れそうになった気持ちを改めて奮い立たせるのでした。
試合はいよいよクライマックス
堪らずにダウンするホークでしたが、鷹村も正気を取り戻し、どうしてホークが倒れているのか理解できずにいました。どんなパンチでホークを倒したのか、何も覚えていないのに試合が終わることを嫌い、ホークにダウンから早く立ち上がるよう挑発するのでした。
意識を取り戻した鷹村は積極的にホークを攻め、このまま試合は決着するかと思われましたが、追い詰められたホークの中で何かが目覚め、この瞬間、上体反らしをして鷹村のパンチをよけて攻撃に転じようとします。しかし、鷹村はホークのさらに上をいって、上体反らしをしたホークが体制を戻したタイミングにカウンターを叩き込んでダウンを奪います。
ホークはダウンから立ち上がりますが、鷹村の強烈なワンツーがきまって、スタンディングポジションのままダウンを取られ10カウントを迎えてしまうのでした。
鷹村守VSブライアン・ホーク 戦のまとめ
似た者同士の戦いではありましたが、それだけに才能と努力という要素を強調した試合内容だったように思えます。才能だけでいえば、きっとホークのほうが鷹村の才能を上回っていたはずですが、これまで鷹村が積み上げてきた練習や、自分自身を支えてくれる存在の大きさが彼自身の財産なのだと思います。
ぜひこの機会に原作コミックやアニメ版の『はじめの一歩』、鷹村VSホークの試合をご覧になってくださいね。
 
     
     
            




