ヒゲダンス、東村山音頭に加え、山下達郎との対談も!志村けんの「音楽愛」とその造詣の深さ

ヒゲダンス、東村山音頭に加え、山下達郎との対談も!志村けんの「音楽愛」とその造詣の深さ

日本を代表するコメディアンとして活躍した志村けん。実は音楽についても深い造詣を持っていました。この記事では、そんな志村の音楽愛とその造詣の深さについて特集したいと思います。


音楽についても深い造詣を持っていたコメディアン・志村けん

新型コロナウイルスによる肺炎で急逝したコメディアン・志村けん。その突然の訃報に、ショックを受けた方も多いかと思います。ドリフターズのメンバーとして、そしてソロとして長年お笑い界で活躍してきた志村ですが、実は音楽についても深い造詣を持っていました。特に洋楽については、音楽評論家顔負けのこだわりも。この記事では、そんな志村の音楽愛とその造詣の深さについて特集したいと思います。

こちらは三味線を披露する志村けん!!

ドリフのコントにも影響を与えた「ブラックミュージック」

ドリフターズのコントの中には、音楽要素のあるネタが複数存在しているのはご存じかと思います。中でも有名なのは「ヒゲダンス」で、このネタに使用されているBGMは、アメリカのR&Bシンガーであるテディ・ペンダーグラスの楽曲「Do Me」を引用しています。これは、当時ソウルミュージックに傾倒していた志村の発案であり、志村と加藤の繰り出す大道芸との相性も抜群で、シングルレコードとして「『ヒゲ』のテーマ」が発売されるなど大当たりのネタとなりました。

こちらが「Do Me」。確かにベースラインは同じです!

出身地の民謡を大胆に採用した「東村山音頭」

ソウルに傾倒する一方で、津軽三味線を趣味としていた志村。元々ギターとしてドリフターズに加入したこともあり、三味線は見る見るうちに上達、かなりの腕前であることが知られていました。そんな志村は日本の音楽にも造詣が深く、「8時だョ!全員集合」における名物コーナー・少年少女合唱隊で、自身の出身地である東京・東村山市の民謡である「東村山音頭」をリメイクすることを発案。このネタは大当たりし、東村山市の知名度の向上にも大きく貢献しました。

こちらは当時の映像!!

中学時代から熱狂していた「ビートルズ」

「ヒゲダンス」「東村山音頭」以外にも、童謡「七つの子」の替え唄である「カラスの勝手でしょ」など、ドリフターズのネタに音楽面から多大な貢献をした志村。では、彼の音楽的なルーツはどこにあるのでしょうか?それは、1950年生まれの志村が中学生時代に夢中になった「ビートルズ」です。

中学時代にビートルズと出会い、畑でバンド演奏をしたりビートルズの格好(マッシュルームカットやタートルネックなど)を真似をするなど、その影響をモロに受けていた志村。1966年7月2日には、ビートルズの日本武道館での来日公演を鑑賞し、持参したカメラで会場内を隠し撮りしたというエピソードも残されています。なお、ビートルズの来日公演において「ドリフターズがその前座を務めた」というのは有名な話ですが、7月2日公演分については前座を務めておらず、志村はビートルズの前座としてのドリフターズの演奏は見ていません。

ビートルズの熱狂的ファンであった志村ですが、ビートルズ熱はその後も下がることはなく、後年自身の冠番組でビートルズの楽曲をBGMとして流したり、ビートルズ関連のレコードコレクターとしても業界内では有名です。また2013年には、ポール・マッカートニーの東京ドーム公演を鑑賞し「大興奮」「高校2年生の時、武道館でビートルズ見てから何年ぶりか」とも語っていました。このように、ビートルズは志村の音楽的なバックグラウンドを構成しており、彼の生涯に渡り影響を与え続けていました。

実は「音楽評論家」としても活動していた志村けん!!

ビートルズを通じ音楽少年として育ち、そして音楽への思いをコントへと昇華させていった志村ですが、その一方で「音楽評論家」としての一面も持っていました。「JAM」といった音楽雑誌に、近田春夫、加藤和彦といった錚々たる面子に混じって洋楽アーティストのアルバムのレビューを寄稿しており、例えば、1980年に発売されたスティーヴィー・ワンダーのアルバム「ホッターザンジュライ」に対しては「感動にむせかえっている」「どの曲がいいかとなると(中略)少ない頭髪を掻きむしる」などと、志村ならではの表現を用いてアルバムの魅力を紹介しています。

志村渾身のレビューはこちら!

あの山下達郎とも対談!!

さらに、あの山下達郎とも雑誌の誌面で対談を行ったこともあります。「クリスマス・イブ」が収録されているアルバム「MELODIES」が発売された1983年頃の対談で、それぞれの立場から「音楽にも笑いの要素が不可欠」「ギャグも、音楽も、ホンモノだけが生き残る」といった、お笑いと音楽という異なるジャンルであっても、共通の真理があることを確かめ合っていました。

近年はラジオ番組でお気に入りの音楽を流す企画も!

近年では、ラジオ番組「志村けんのFIRST STAGE」のパーソナリティとして「志村けんのIPad」というコーナーを設けお気に入りの1曲(往年の洋楽や邦楽など)を流す企画を実施するなど、仕事の一部としても音楽に関わっていた志村。かつてインタビューで「僕たちの仕事にはテンポっていうものが大切なんだけど、それは音楽から得るところが多いよ」とも語っており、お笑いを極めるに至る過程での音楽の重要性に気づいていた、彼の先見の明には驚くばかりです。

このたびの突然の訃報に、世界中が悲しみに暮れているのは皆さんご存じの通りですが、お笑いと音楽の関係性についていち早く注目していた志村の先見性は、今後のお笑い界の指標になっていくことは間違いないでしょう。彼の遺志を継ぐコメディアンが、将来登場することを期待したいものです。

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