【SIMPLY RED】ソウルフルな歌声で世界中を魅了したシンプリー・レッド。名曲の数々をご紹介します!

【SIMPLY RED】ソウルフルな歌声で世界中を魅了したシンプリー・レッド。名曲の数々をご紹介します!

赤毛のカーリーヘアにビックヴォイスのボーカル、ミック・ハックネル(Mick Hucknell)率いるSimply Redは、80年代&90年代を代表するブルー・アイド・ソウルグループとしてUK音楽シーンを牽引しました。2010年に一度は解散したものの15年に再結成。現在はハックネルの個人プロジェクトの様相を呈していますが、奏でる音色は昔のまま。ライブ活動を積極的に行っています。そんなSimply Redの名曲の数々を振り返ります。


SIMPLY RED

Simply Redは80年代・90年代のUK音楽シーンを席巻したバンドです。彼らの音楽をジャンル分けするのは難しく、数々生み出されたヒット曲はポップ、ジャズ、ソウルと楽曲によって全く異なるカラーを引き出しています。

Simply Redというバンド名は、作詞作曲も手掛けるボーカルのミック・ハックネル(Mick Hucknall)が赤毛であることと、そしてハックネルが生まれ育った街マンチェスターの地元サッカーチーム『マンチェスター・ユナイテッド』のチームカラーが赤ということで命名されました。

バンド結成時のメンバーは、ハックネルに加えてギターのデイビッド・フライマン(David Dryman)、ベースのトニー・バウワーズ(Tony Bowers)、キーボードのフリッツ・マッキンタイヤー(Fritz McIntyre)、ブラスのティム・ケレット(Tim Kellett)そしてドラムスのクリス・ジョイス(Chris Joyce)の6人。「充分に音楽活動を楽しんだ」として2010年にバンドを解散。2015年に再結成をして、現在では当時からのメンバーはハックネルのみで、新しいメンバーで活躍しています。

とにかく売れたアルバム

Simply Redは、これまで12枚のスタジオアルバムをリリースしています。母国イギリスでは全アルバムがUKアルバムチャートでTOP10入りしているのに、どういうわけか全米チャートでは1枚もTOP10に入ったことがないのです。

それはさておき、Simply Redのイギリスでの人気は凄まじく、89年リリースの『A New Frame』を皮切りに、『Starts』、『Life』、『Blue』と立て続けに4枚のアルバムがUKアルバムチャートで1位を獲得しています。

中でもバンド4枚目のアルバムとなる『Stars』は、91年、92年の2年連続でイギリス国内でベストセラーアルバムになるという快挙を達成。イギリスの音楽史上に名を残す名作となりました。このアルバムはイギリス国内だけで350万枚、世界で900万枚を売り上げる大ヒットアルバムになりました。

ミック・ハックネルの世界

『Holding Back the Years』

ハックネル17歳の時に作曲したという『Holding Back the Years』はSimply Redのデビューアルバム『Picture Book』収録の楽曲。1985年にシングルカットされたこの曲は、バンドオリジナル曲として唯一、全米チャート1位を記録。Simpy Redの名を世界に知らしめた記念すべき曲です。

この曲はイギリスで2度リリースされていて、1度目はそれほど注目されなかったが、全米チャートを駆け上ったことで国内での再リリースが決定し、UKチャートでは2位にランクインしました。

イギリス人の多くがこの曲を耳にすると自然と口ずさむことができる、そんな一曲です。

『The Right Thing』

『The Right Thing』は、軽快なメロディーが印象的な楽曲なので応援歌的な歌なのかと思いきや、歌手を訳してみると、かなりセクシーな曲だということがわかります。

ボーカルのハックネルは彼のトレードマークとも言えるベストにトップハットといういでたちで、ステージの上で颯爽に歌い、踊る姿。そしてメンバーも全員がジャケット着用で、バンドのスリークなイメージにぴったりのMVだったといえます。

セカンドアルバム『MEN AND WOMEN』収録の楽曲で、1987年にシングルリリースされました。

『Stars』

大ヒットアルバム『Stars』と同タイトルの楽曲で、1991年にシングルリリースされ、UKチャートでは最高位8位にランクイン。8週間に渡り同チャートトップ40入りするという快挙を達成、さらにはヨーロッパ各国のチャートでもトップ10入りし、Simply Redの人気を不動のものにしました。

MVではクローズアップされたときのハックネルの綺麗なブルーの瞳に吸い込まれそうになります。砂漠の中をさまようハックネルの姿もとても印象的でした。

これまでよりかなりポップ色の強い楽曲だったために、賛否両論でしたが、ハックネルののびのある声質にはぴったりだったのではないでしょうか。

カバーもアレンジが抜群にかっこいい!

『If you don't know me by now(二人の絆)』

この曲は、Simply Red初のUKチャート1位に輝いた、3rdアルバム『A New Frame』に収録されていて、Harold Melvin & the Bluenotesがリリースした楽曲のカバー。Simply Red以外にも、SealやRod Stewartなど、多くのアーティストたちがカバーバージョンをリリースしている名曲です。

オリジナルは1972年の全米R&Bチャートで3位にランクインし、1989年にシングルカットされたSimply Redバージョンは、全米チャートをはじめ、各国のチャートで1位を獲得する大ヒットし、89年を代表する楽曲になりました。またこの曲でSimply Redは、グラミー賞ベストR&Bの栄誉を手にしています。

ハックネルが情感たっぷりに歌い上げるこの曲は、Simply Redがブルー・アイド・ソウルアーティストとして高く評価された1曲です。

『Ev'ry Time We Say Goodbye(いつもさよならを)』

この曲は、トップジャズアーティストたちからこよなく愛された作曲家Cole Porterが手掛けたもので、多くのアーティストたちがライブなどで演奏しています。中でも1956年のElla Fitzgeraldバージョンが有名。2014年にはLady Gagaがアルバム『Cheek to Cheek』の中にこの曲を収録しています。

この曲は、40年代、50年代に活躍したボガード、モンロー、バーグマンといった名優たちを登場させ、セピアとモノクロで昔の映画風に仕上げた、美しいMVも話題でもなりました。

ハックマンの美しい高音が際立った印象深い1曲です。

『Money's Too Tight (To Mention)』

1985年にリリースされたSimply Redのファーストシングル。この曲のMVは、Simply Redが今のようなスリークなイメージに辿りつく前の貴重なものといえます。長いカーディガンにぶかぶかなパンツ、そしてキャスケットを被ったハックネルのいでたちは、なんとなく垢抜けない感じ。しかしそんな彼が類まれなるビックヴォイスで奏でるこの曲は、世界の音楽シーンであっという間に評判に。

労働者階級が抱えるお金の問題を歌ったこの曲は、アメリカのThe Valentines Brothersが1982年にリリースした楽曲のカバーで、オリジナルもイギリスを中心に大ヒットしました。

Simply Redバージョンは、オリジナルほどのヒットにはなりませんでしたが、彼らの名前を世に知らしめるためには十分な成功だったといえます。

最新アルバム『Blue Eyed Soul』

Simply Redは、ニューアルバム『Big Love』をひっさげて2015年に再結成してヨーロッパツアーを大成功させました。19年には再結成後2枚目のアルバムとなる『Blue Eyed Soul』をリリースし、2020年はヨーロッパツーアが予定されていて、既にチケット完売の会場も出ているのだとか。

このアルバムのカバーに映っている長髪のアジア人ギタリストは、ロンドン在住の日本人ギタリスト鈴木賢司。数々の有名アーティストのレコーディングにも参加している鈴木は、88年からSimply Redのギタリストとしてハックネルから絶大な信頼を得ています。

鈴木が参加する以前にSimply Redで活躍していたドラマーの屋敷豪太と鈴木は、共同で音楽活動を行っているそうです。

まとめ

2010年のフェアウェル・ツアー以降は日本のステージには立っていないSimply Red。60代を迎えてますますかっこいいミックの姿を、そして歌声を、日本のファンにも是非魅せて欲しいですよね。

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