ギャグ要素を全面に押し出した内容
作品タイトルからは努力や友情を描いたスポ根を思い浮かべますが、比較的に卓球の要素は弱く、思春期を迎える中学生の生活や内面を描いたコンテンツです。登場人物の強烈な個性から展開されていくストーリーは、視聴者の想像を大きく超え、物語の中に惹き込まれていきます。
原作コミックは下ネタが多いことも印象的で、そのレベルも相当に突き抜けているため、見る側の好みは別れるかもしれません。
OP・EDの楽曲はインパクト抜群!
行け!稲中卓球部のストーリー
稲豊市(いなほうし)の稲豊中学校、卓球部は6名と少数ながらも学校では大きな存在感がありました。大会成績や活動内容は褒められないけど、それぞれのメンバーが個性的でユニークさが飛び抜けているため、顧問の先生や部長・副部長は翻弄されっ放しです。
卓球部メンバーの周りではいつも面白い出来事が起きて、なぜか大騒ぎに発展していくのです。物語が進むと女性マネージャーが入部して、恋愛要素も加わり、さらに常識の斜め上をいく展開をしていきます。
魅力的な稲中卓球部メンバー
田辺・ミッチェル・五郎
木之下ゆうすけ
アニメ 行け!稲中卓球部の面白いポイント
ポイント1.徹底したお笑い要素
卓球部メンバーの努力や成長・友情といった要素を入れることなく、ギャグ要素に全振りした潔さが魅力的です。
深夜帯とはいえ、地上波で放送されるアニメだったため、原作コミックの下品さは規制され、マイルドな表現に変わっていた箇所もありました。しかし、それでも精一杯に攻めた内容には仕上げられています。放送当時より、さらに規制や世間が厳しくなった現代で、このレベルの内容のアニメを制作することはできないでしょう。
ポイント2.観たい人だけ観ればいい
下品でくだらない内容が多いため、下ネタを好まない視聴者にとっては観るに耐えないかもしれませんが、逆に好きなファンにとっては堪らない内容といえます。人によって好き・嫌いがはっきり別れるでしょうが、原作コミックの方向性を大切にして、それでも構わないという強い意思を感じられます。
家族で一緒に視聴できるアニメではなく、環境や場面は限定するかもしれませんが、原作ファンにとっては満足度の高いぶっ飛び具合を実現している作品です。
ポイント3.マニアックすぎる趣向
にんじんで襲われてしまう卓球部メンバー、パンツ脱がせ職人といった描写は、性的表現の中でも特異なジャンルに入るものといえるでしょう。理解できなくはないですが、それでも共感はできず、いけないものを観ている感覚に陥るのも面白いです。
アイデアの発想力が凄く、インパクトが抜群のため、視聴した後にも思い出し笑いをしてしまいそうなくらい余韻を残すものとなっています。犯罪なのではないか、というグレーゾーンの背徳感もあってスリリングさも味わえるところも魅力的で、令和の時代のアニメでは絶対に表現できないものも多いでしょう。
ポイント4.思春期の頃を思い出す
下品でくだらないにも関わらず、そういったことに情熱を注いでいた自分自身の学生時代を思い出して共感してしまうのも面白いポイントです。
もちろんアニメで繰り広げられる騒ぎや出来事を同じように体験した人はほぼ居ないと思いますが、それでも公園に落ちていたエロ本を拾ってドキドキしたこと、性的なことに強く興味をもったこと、思春期の様々な記憶が甦ってくる気がして、くだらないことで一喜一憂していた時代が懐かしくなってきます。
ポイント5.卓球部メンバー以外の登場人物も個性的
卓球部の顧問をしている柴崎先生を始めとする教師、中学校や生徒、街で生活する人々の存在も笑わせてくれる存在です。登場するだけで面白くて、インパクトのある外見をもつキャラクターも多く、まともな登場人物がいないのではないかと思えてきます。
こういった人たちに囲まれていたら大変かもしれないけど、退屈することはなく、楽しい毎日を過ごすことができそうで羨ましい気もしてくるようです。卓球部のメンバーはもちろん、個性的な登場人物たちと絡むことで起きる化学反応も見逃せません。
改めて、行け!稲中卓球部のアニメを視聴しよう
原作と比較するとパワー不足は否めない
地上波で放送されたアニメのため、原作コミックの内容を全て再現することは不可能ですし、声優や作画の色使い・クオリティーに満足できないファンもいるのだと思われます。
ただ、アニメ作品として、先入観なしで視聴すれば楽しめる内容であることは間違いないはずです。気分転換をしたいときに、ぜひアニメ版の行け!稲中卓球部を見返して大いに笑ってください。