原作は週刊少年ジャンプで連載された人気コミック
1989年から7年もの期間に渡って連載された人気コンテンツで、当時、ドラゴンクエストを支持していた週刊少年ジャンプがメディアのマルチ展開を企画して制作されたものです。ドラゴンクエストのゲームの世界観を元に物語が展開されていきますが、呪文や必殺技など、ダイの大冒険ならではのオリジナル要素も色濃く反映されました。
週刊少年ジャンプでの連載開始から2年後となる1991年にはアニメ化が実現し、更に作品そのものの知名度も上がって人気を得ました。
ドラゴンクエストらしいOP・ED
じつはダイの大冒険の内容は、ドラゴンクエストシリーズに踏襲されている勇者の存在を題材にしたものではありません。しかし、ドラゴンクエストのシリーズを代表するファンファーレを用いて、エンディングテーマにはカバー曲を採用することで、ゲームコンテンツのファンには嬉しい演出をしています。
DRAGON QUEST-ダイの大冒険-のストーリー
魔王として君臨したハドラーは勇者たちに倒され、支配から解放されたモンスターたちもおとなしくなって平和が訪れました。
それから十年以上の月日が経ち、モンスターが平和に過ごしているデルムリン島で、主人公の少年ダイは勇者になることに憧れていました。
ある日、魔王が甦ったことで、再びモンスターたちが凶暴化し始めてしまいます。
しかし、勇者の家庭教師というアバンと、その弟子ポップが現れてデルムリン島を覆うようにマホカトールという呪文を用い、魔王の支配からモンスターたちを助けました。復活した魔王を倒して本当の平和を取り戻すため、ダイはアバンからの修行を受けて成長していくのでした。
魅力的な登場キャラクター
DRAGON QUEST-ダイの大冒険-の魅力に注目
魅力1.ユニークで格好良い登場人物
上記では紹介してきませんでしたが、他にも魅力的なキャラクターは多くて、物語の中では敵役だった存在が仲間になるという少年誌に連載されているコミックらしい展開を迎えます。獣王クロコダインや一度はダークサイドとなったヒュンケルなど、その存在感は強くてファンからの人気は高いキャラクターです。
さらには格好良い人物や可愛らしいモンスター、癖が強くて面白い存在など、それぞれのキャラクターデザインが際立っているところは見逃せません。
魅力2.かっこいい呪文や必殺技
ドラゴンクエストに準じた呪文やダイの大冒険オリジナルの魔法・必殺技の数々はどれもがインパクト抜群で格好良いです。代表的なアバンストラッシュは、当時多くの子供たちが影響を受けてフォームを真似て遊んでいました。
わざわざ剣を逆手で持ち直して振う描写は、よくよく考えてみると非効率で実戦向きではないのは明らかですが、それでも圧倒的な必殺技のインパクトがそんな考えを打ち消してしまうのです。
魅力3.急成長して強くなっていく
最初はそれほど強くなかった登場キャラクターたちですが、終盤ではそれぞれ驚くような強さを身に付けていきます。戦いや旅・修行を通してメキメキと強くなっている様子は、まさにRPGであるドラゴンクエストのレベルアップに近い感覚といえるでしょう。
強くなりたいと気持ちをもつ背景まで、それぞれの心情なども分かりやすく共感してしまうように描かれていて、ついつい物語の中に惹き込まれてしまいます。
アニメ版を観てからコミックを読もう
原作コミックは全てアニメ化されていない
コミック版では、主人公ダイはさらに強さを増して、立ちはだかる強敵たちと戦います。じつはアバンは生きていますし、ハドラーとの因縁や黒幕の存在も明らかになって、いよいよ最終決戦を向かっていきます。
アニメDRAGON QUEST-ダイの大冒険-も名作に挙げられるコンテンツなので、この機会に改めて観なおして当時の熱い気持ちを思い出してみましょう。