「たかなシアター六番街」-フリークス-

「たかなシアター六番街」-フリークス-

たかなシアター六番街、今回は思いっっっっきり古い映画「フリークス(1932年)」をお届けします。


今の時期を過ぎれば冬はもう終わりらしいですね。一気に気温が上がるとかマジですかい。



でも普通に毎日寒くてワタクシ凍えそう。最近面白いくらい引きこもりしてるから寒さ耐性はまるでゼロ。



毎日ぶるぶるどっく(ミドルエッジ世代には馴染みのないキャラ)してます。



ぶるぶるどっく知らない人はぜひググってみてください。たれぱんだとかと同じ類のキャラです。


フリークス

フリークスショーと言えばヘルタースケルターを思い出す~

今回は思いっっっっきり古い映画「フリークス」をお届けします。

なんと日本での公開は1932年!たぶんあーやはまだ前世の人間だっただろうなぁ。



公開が古いにも関わらず、あまりにショッキングすぎたのでイギリスや制作国のアメリカ(州による)では上映禁止をくらったそう。



特にイギリスは30年のもの間封印されていたので、もはや危険物扱いです。



ホンモノの心霊が映っているわけでも、流血描写があるわけでもありません。



フリークス=奇形、本物の奇形である人間を出演させていたから上演禁止となったんだとか。



しかも物語の結末が・・・・・・(ネタバレになるから言えない)のため、余計に「これはあかん!」という判断を下されてしまったのでしょう。



健常者と奇形者は同じ人間、しかしそれを馬鹿にする健常者もいる……という悲しい事実に、メスを入れる衝撃的な作品です。



ですが決して暗くてドロドロしたお話ではありません。ただ健常者と奇形者というだけで、それがなければ至ってシンプルなストーリー。テンポや雰囲気も禍々しいものにはなってないのが特徴です。



ちなみ出演者のほとんどが見世物小屋やサーカス団の団員で、かなりの売れっ子達だったそうですよ。

婚約者の間に亀裂が

物語はサーカス団の団員達がメイン。様々なメンバーが働くサーカス団は健常者も、奇形者もたくさんいます。



当時は時代のせいか、自分の体を見世物としてお金を稼ぐ人たちが多かったそうです。



小人症のハンスフリーダと婚約をしていて、お熱いカップルでした。



しかし近頃、空中ブランコで華麗に舞うクレオパトラに心を奪われているハンス。観客も彼女の美貌に夢中でしたが、彼もその一人です。

決してフリーダからすれば面白い話ではありません。男というのは分かりやすいものですから笑、婚約者の前でもハンスは分かりやす~くクレオにアピールしています。



彼女も非常に優しく接してくれるのですが、フリーダは女の勘が働いてしまいます。

悲しいかなその悪い予感は、当たってしまうのです。

ハンスは小人症であることを気にしており「いつも人は僕を馬鹿にする、笑う」と言いますが、クレオは「そんなことないわ」と彼を受け入れるかのようでした。



しかし実際はヘラクレスという男と共に、ハンスを馬鹿にしていたのです。



部屋へ訪ねてくる彼を追い返し、室内で爆笑する二人……底意地の悪さが笑い方から滲み出ています……。



現実世界でもいますよね、こういう表の顔だけいいタイプ( ;∀;)

「クレオがハンスに色目を使っているんじゃないか」



フリーダは仲のいい団員・ヴィーナスに相談してしまうくらい心配しているのです。ヴィーナスは「あの尻軽女のところになんていかないわよ」と励ましの言葉を送りますが……なかなか悪い予感は消えません。



「女っていつも心配していなきゃならないのね」というフリーダのセリフは何だが身に染みてしまいます。婚約をしていても綺麗な女性への元へフラフラと行ってしまうのだから、不安になってしまうのは無理ありません。



このフリーダというキャラは本当に優しく、心の底からハンスを想う素敵な女性なのです。決して感情的に激昂することなく、そっと彼を諭す女神のような雰囲気を纏っています。



彼に浮気された!ありえない!殴る!ギャー!みたいな女性は見習うべきですね。笑



それでもハンスはクレオに心奪われているので、彼女の優しさも今は届かないのですが……。

個性豊かな団員達

腕のない者、足のない者、言語がうまく話せない者、シャム双生児の双子、吃音症の男性、様々な団員が日々生活をしています。



そこに悲壮感はまるでなく、どこか朗らかな空気に包まれているんですよ。「奇形者」というのを題材に挙げているだけであって、そこには馬鹿にするような描写もないわけです。



この吃音症の男性ロスコーとシャム双生児のデイジーは婚約しています。しかしロスコーと、デイジーの姉妹ヴァイオレットは仲が悪いのです。



顔を合わせる度言い合いをするのがちょっと面白い。作中のちょっとコミカルなシーン(笑いはブラックだけど)担当といった感じでしょうか。笑



それぞれが生活を送る中、ハンスはクレオにせっせと貢いでしまいます。



花をあげるところから始まり、高級なワインまでふるまう始末。ハンスは彼女の悪い女っぷりに全く気づいていません。男ってやつは……( ;∀;)

ハンスにお金があることに気づいているクレオ、もっともっと彼からせびろうとヘラクレスと企みます。



そして彼女は「小人は体が丈夫じゃないでしょう」と、とあることを思いついてしまうのでした……。

シンプルかつ分かりやすいストーリー。でも……

60分というとても短い作品で、中身自体はとてもシンプルです。



ですがいつの時代も悪人の考えることは同じ。そして女の心配も常に付き物ですね。



愛するフリーダに聞く耳を持たないハンス。クレオの毒牙にまんまとハマってしまうのでしょうか?



たったの60分尺なのですが、どうとらえるかは視聴者次第なのでしょう。単純な“差別”だけでなく、あちこちに考えさせられる要素が詰まっていると思います。



決してこのオチで正しかったのかは分かりません。もっと別の方法があったんじゃないのか……なんて考えも働いてしまいますが。



でもあのクレオが普通に言って分かるような人じゃなさそうという意見もあり。笑



相手がハンスでなくても、同じことをやりそうな悪女ってイメージですね~。



重々しい雰囲気はないので、空いた時間にサクッと観てはいかがでしょうか?



きっとこのような題材の映画は、現代だとより難しいものとなっていることでしょう。



かなり貴重な映画です。ぜひ一度世界観に触れてみてください!

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