あの2000年問題から20年!ガラケーの「2020年問題」が話題に!!
2000年代に入って早20年が経過した2020年。この20年で、様々な分野において技術革新がありました。中でも、スマートフォンの登場は人々の生活を一変させましたよね。そんな中、旧来の携帯電話(ガラケー)の一部において、「2020年問題」と呼ぶべき事態が発生していると、SNSを中心に話題となっています。
SNSでも話題に!
こちらが現在話題となっているツイート。「【悲報】ガラケー、2020年に対応してなかった」のコメントとともに、「ガラケーが年を越せなかった」といったコメントのついた写真をいくつか紹介しています。この「ガラケーが2020年に対応していない」とは、一体どういうことでしょうか?
「2000年0月0日」になるバグが続出!!
この問題が顕在化したのは、2020年1月1日となった直後のこと。年が明け、普通であれば2020年1月1日を指すはずのガラケーの時刻表示が「0月0日」になるケースが続出しました。このバグが発生したガラケーのカレンダー機能などを確認すると「2019年まで」しかなく、2020年になった瞬間にカレンダーがリセットされてしまったようです。それにしても「0月0日」とは一体…?
他にもバグの報告をする人が続出!!
SNS上では、上記のツイート以外にも「0月0日」のバグを報告する人が続出。既にスマホに買い替えてはいるものの「目覚まし時計代わりにガラケーを使っている」といった人が意外と多く、現役で使用している人はそれなりにいたようです。しかし、今回のバグにより目覚まし時計としての機能も使えなくなり、ついに退役となるガラケーが続出した模様。ちなみに、全てのガラケーにこのバグが発生した訳ではなく、カレンダー機能が2020年以降も設定されている機種については、まだまだ現役で使用可能です。
2000年問題だけじゃない!日本を襲う&襲った「〇〇年問題」!!
今回多くのガラケーユーザーを襲った2020年問題ですが、「〇〇年問題」という名前の社会問題は他にも散見されます。ここで軽く振り返っておきましょう。
2000年問題
まずご紹介するのは「2000年問題」。当時の多数のコンピューターにおいて、西暦の上位2桁を省略(例:1995年→95年)していたことが原因で発生するとされた諸問題であり、株式市場などの機能停止、ミサイルの誤発射といった可能性が指摘されたものの、問題発生時期が明確であったことから事前対策に万全が期されたため、大きな問題には至りませんでした。

2025年問題(昭和100年問題)
昭和100年問題とも呼ばれる「2025年問題」。これは昭和が継続していると仮定した場合、昭和100年となる2025年に、コンピューターが昭和100年を昭和0年と認識してしまう問題のことです。官公庁や金融機関などで「年を昭和2桁で表現している」システムが存在していることから、2000年問題に類似したトラブルの発生が懸念されています。
2038年問題
最後にご紹介するのは「2038年問題」。これは、UNIX環境で運用されているシステムにおいて、2038年に時間計測のオーバーフローが発生し、誤作動などが発生すると考えられている問題です。これはUNIXが1970年1月1日を起点とし、そこから32ビットで経過秒数を計測しているためで、2の31乗秒後(約21億秒、約68年)後の2038年1月19日に、正確な時間計測が出来なくなると指摘されています。
このたび、ガラケーユーザーを騒がせた「2020年問題」。ミドルエッジ読者の中にもガラケーユーザーの方はいらっしゃると思いますが、時刻は正確に作動していますでしょうか?かつて愛用していたガラケーを押し入れに仕舞っている人も、久々に起動させて確認してみると良いかもしれません!
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