【訃報】フランスの元大統領、ジャック・シラク氏死去。
1995年から2007年にかけてフランスの大統領を務めたジャック・シラク氏が26日、亡くなったことが明らかとなりました。86歳でした。
第一報はこちらです。
1995年、フランソワ・ミッテランに代わって大統領に就任したシラク氏。中道右派の立ち位置で、2007年までの12年間にわたり大統領として辣腕を振るいました。近年は健康問題を抱えており、公の場に姿を現すことがほとんど無くなっていたシラク氏。最期は家族に囲まれて静かに息を引き取ったとのことです。

「シラク大統領」といえば親日家として有名!!
シラク元大統領と言えば、日本では「大の親日家」としても知られています。日本の文化への造詣が深く、その知識量は彼と対談した日本の政治家を驚かせるほどだったと言います。ここでは、シラク氏の親日家としてのエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
大の相撲好き!!
彼の親日ぶりで最も有名であると思われるのが「相撲好き」。シラク氏の側近によれば「昨日の取り組みが云々」といった相撲のことばかり話しており、「今場所はこの力士が優勝する」といった予想も立てていたとのこと。政治家などが彼と面会をする際も「相撲の知識があると望ましい」とまで言われていたそうです。ちなみに贔屓の力士は貴乃花だったとのこと。
縄文式土器に興味を示す!
シラク氏は日本の古代史にも興味を示しており、特に縄文文化への造詣が深かったそうです。村山富市元首相がフランスでシラク氏と会談した際に「縄文式土器と弥生式土器の違いは何か?」といった質問をされたこともあるとのこと。

日本の古典を愛読!
また「万葉集」といった日本の古典文学作品も愛読していたそうです。日本の新元号「令和」が万葉集からの典拠であることも、シラク氏であれば当然把握していたことでしょう!

日本滞在時に「奥の細道」を巡る!
さらに、1994年に日本に1ヶ月間長期滞在した際、松尾芭蕉の「奥の細道」の史跡を巡る旅を敢行したとのこと。そして芭蕉について「没後300年(芭蕉は1694年に死去)だというのに、それを知らない日本人が多いのは残念」とも言ったとか。日本人以上に日本のことに詳しいフランス大統領、それがシラク氏でした。

日本において重要な位置を占める外交問題。近年、周辺国との緊張が高まる場面が多くある現状で、親日家が一国の首長となるケースは非常に貴重であったと言えるでしょう。今後も親日家の政治家の登場に期待したいところです。ご冥福をお祈り申し上げます。
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