TOP10 LONELY★WILD
「LONELY★WILD」は1992年7月にリリースされた布袋寅泰さんの5枚目のシングルです。
タイアップは宝石を取り扱う三貴の『ブティックJOY』のCFソングでした。

3rdアルバム『GUITARHYTHM III』の先行シングルとしてリリースされたこの曲は、布袋寅泰さんご自身にとって非常に思い入れの強い曲であり、著書「よい夢を、おやすみ。」にて「心からこの曲を愛している」と評したり、コンサートでは「俺たちのテーマソング」と語っています。
確かにイントロのギターソロから布袋節が炸裂しており、このミドルテンポがとても心地よく、エモーショナルな曲だと思います。
ご本人のお気に入りだけあって、ライブでは最後の曲として演奏されることが多いですね。
TOP9 BEAT EMOTION
「BEAT EMOTION」は1991年6月にリリースされた布袋寅泰さんの3枚目のシングルです。
イントロ部分のみ「めちゃ×2イケてるッ!」のオープニングで使用されたことがありました。

アルバム『GUITARHYTHM II』からの先行リリースされたこの曲は、布袋寅泰さんがソロとして初のオリコンチャート1位を獲得した作品となりました。
BOØWYの頃に同名のアルバムがあったので、そのアルバムに収録されていたタイトルトラックをセルフカバーしたのかなぁと思ったのですが、考えてみるとBOØWYの頃には「BEAT EMOTION」という曲は無かったんですよね。
この曲は「自分を追い込んで追い込んで自分らしさを求める旅の歌」と布袋寅泰さんが語っています。ご本人は「妙な懐古趣味みたいに誤解されるかな」と思っていたらしいですが、確かにタイトルだけ見れば判らなくもないですね。ただ、楽曲としては相当進化しており、完全にソロの作品だなぁと思いました。
TOP8 CHANGE YOURSELF!
「CHANGE YOURSELF!」は1997年8月にリリースされた布袋寅泰さんの15枚目のシングルです。
日清カップヌードルのCF用に作られた楽曲でした。

「中高生のナイフ事件とか援助交際とか見聞きして、ちょっと喝を入れたくなって書いた曲。王道の布袋ビート」とご本人が語っている通り、聴いていると腐ってられないなぁと思える歌詞です。
この曲はオリジナルアルバムには未収録のシングル曲で、『GREATEST HITS 1990-1999』などのベストアルバムにのみ収録されていました。貴重ですよね。
PVは布袋寅泰さんと交流の深い永石勝さん担当しました。永石勝さんが福岡出身であることに因み、撮影は福岡市にて行われました。福岡タワー、福岡ドーム、マリアクラブ、奈多海岸、海の中道など同地のスポットがPV内に登場しています。
TOP7 バンビーナ
「バンビーナ」は1999年4月にリリースされた布袋寅泰さんの18枚目のシングルです。
TBS系『COUNT DOWN TV』で1999年4月度のオープニングテーマとなりました。

タイトルである「バンビーナ」は、BAMBINO(=男の子)の綴りを変えてBAMBINA(=女の子)という意味にしたものです。はっちゃけた曲ですよね!疾走感がたまりません。
この曲は全ての音をハードディスクに取り込みサンプリングした為、生バンド風のサウンドでありながらよく聴くとデジタルなサウンドに仕上がっています。
個人的に気になったのは、パーソンズの渡邉貢さんがベースで参加していることです。布袋寅泰さんはパーソンズのギタリストである本田毅さんから相当な影響を受けており、本田さんがツアーに参加したこともあるのは知っていたのですが、渡邉貢さんとの接点もあるとは知りませんでした。
作詞した森雪之丞さんは「デモ・テープを聴かされた時、遊園地のアトラクション的疾走感にぶったまげたと同時に、布袋君の測り知れないキャパシティの広さに感動を覚えた。」と語っています。
TOP6 CIRCUS
「CIRCUS」(サーカス)は1996年10月にリリースされた布袋寅泰さんの13枚目のシングルです。

この曲は仕上がり方がハンパではないですよね!
まさにエキサイティングなサーカスをイメージ出来る曲調だと思います。
布袋寅泰さんは「アンダーワールドに刺激されて書いた。でもそのままやるのは小恥ずかしいので、下世話なディスコにした」と語っています。
尚、この曲がライブで演奏される時は、なんだか凄いことになってるそうですね。一度生で見てみたいなぁ
この曲は4通りのリズム・パターンでリミックス・シングルが別に発表されているそうです。布袋寅泰さんとってかなり思い入れのある曲なのだなぁと思いました。
TOP5 サレンダー
「サレンダー」は1994年3月にリリースされた布袋寅泰さんの7枚目のシングルです。
資生堂の「新液体整髪料アグレ・ヘアジェリングウォーター」のCMソングとなりました。

この曲は中盤のギターソロが2つのコードのみを駆使して構成されており、シングル・ヴァージョンのサビは輪唱となっています。アルバムでは重唱でしたね。
アルバム『GUITARHYTHM IV』に収録されたこの曲は、布袋寅泰さんが肩の力を抜いてご自身の存分な才能を発揮された様に思うんですよね。
歌詞の内容は煮えきらない思いを綴っている様に思いました。またなんだか遠い記憶をもとに何かを考えさせられる歌詞でした。甘く切ないメロディーであり、ギターソロは流石は布袋さん!といったところでしょうか。
ほんとに名曲だと思います。
TOP4 さらば青春の光
「さらば青春の光」は1993年7月にリリースされた布袋寅泰さんの6枚目のシングルです。
TBS系ドラマ『課長サンの厄年』の主題歌となりました。

当初この楽曲の依頼があった際、布袋寅泰さんは充電期間でロンドンへと渡るため断る予定だったのですが、ファンである萩原健一さんが主演という事で急遽承諾したといいます。
ショーケンといえば「傷だらけの天使」ですが、この曲も「傷だらけの天使」のテーマ曲をイメージして制作されており、イントロのフレーズに表れているのが特徴です。
また、布袋寅泰さんは「正直に言おう、これはヒムロックを考えて書いた楽曲」と語っています。確かにそう言われるとBメロの入り方なんてほんとにヒムロックだなぁと思いました。
また、この曲を歌い切ってる布袋寅泰さんは、なんだかとても素敵に見えるんですよね。想いが込められてるというか。伝わってくるものがあります。
TOP3 ラストシーン
「ラストシーン」は1996年1月にリリースされた布袋寅泰さんの11枚目のシングルです。

いい曲だと思います。
スローバラードでしっとりと仕上がっており、それでいて布袋サウンドが存分に生きているこの曲は、まさに名曲と呼ぶに相応しいのではないでしょうか?
この曲は日本で制作を始めて、ロンドンで完成させた楽曲です。もともとはピアノを使用して制作された楽曲だったとか。
コーラスには製作に携わったクリス・レインボウ、そして今井美樹さん、かの香織さんが参加しています。
スタジオ録音でもステージでも、アクセントをつけるためにこういう曲が演奏されますが、個人的にはそういった王道のセットリストが大好きです!やっぱりノリノリで盛り上がる曲だけではなく、こういった聴かせて気持ちが盛り上がる曲って大事だと思うんですよね。また、そういった曲を狙って作曲出来る布袋寅泰さんの才能はやはり素晴らしいなぁと思いました。
TOP2 スリル
「スリル」は1995年10月にリリースされた布袋寅泰さんの10枚目のシングルでした。
TBSテレビ系「COUNT DOWN TV」のオープニング・テーマになりました。

2枚目のシングル「BEAT EMOTION」以来2枚目となるオリコン1位を獲得したこの曲はライブではセットリストに組み込まれることも多い代表曲です。
「スリルとスピードとスピリット。僕の音楽のキーワードを象徴する曲です。ポップな中に実験を織り込んでいる」と布袋寅泰さんが語っている通り、終始疾走感があるこの曲は文句無しのTOP2でした。
エガちゃんが多用しているのでサビのところがどうしても強烈に印象に残っていますが、この曲はAメロとBメロの緩急の使い分けが本当の良さだと思うんですよ。かなり出来の良い挑戦的な曲だと思います。
布袋ファンならずとも一度は耳にしたことのある曲だと思いますが、是非一度最初から最後まで聴いてみてください。ほんとに良い曲だと思います。
TOP1 Poison
「POISON」は1995年1月にリリースされた布袋寅泰さんの9枚目のシングルです。
タイアップは宝石を取り扱う三貴の『ブティックJOY』のCFソングでした。

布袋寅泰さんの携わった曲全てでいうと、今井美樹さんに楽曲提供した「PRIDE」が最大のヒットではあるものの、ご自身で歌唱したソロの楽曲ではこの「Poison」が最も売れたシングルとなりました。
布袋さん自身もターニングポイントとなった楽曲として認識しているそうで、このシングルを境に「チャートに挑んだ時期」に突入していくことになります。
PVの担当は中野裕之さんであり、この作品以降布袋さんのPVを数多く手掛けることになります。また布袋さんも後年中野さんが監督を務めた映画『SF サムライ・フィクション』への出演及び音楽監督を手掛けています。
初めて収録されたアルバムは『GUITARHYTHM FOREVER Vol.1』というベストアルバムだったのですが、このベストアルバムは素晴らしかったですよね!まさにBEST of BESTと呼ぶに相応しい収録曲でした。なんといってもファーストアルバムの「GLORIOUS DAYS」まで収録されていましたからね。よく判ってらっしゃる!と思いました。絶対聴いて欲しい1枚です。
布袋寅泰のシングル売上TOP10を聴き直してみて
さて、布袋寅泰さんのシングル売上TOP10を聴き直してみていかがだったでしょうか?
BOØWYやCOMPLEXの時代にもあれだけ多くの名作を残しているにもかかわらず、ソロでもこれだけ名曲があるのですから、流石は布袋さんだなぁと思いました。才能が溢れていますよね!
布袋寅泰さんや氷室京介は私達の青春だと思います。
これから私達はどんどん歳を重ねます。良くも悪くも昔のことはおぼろげになっていくと思うんですね。でも、こういった素晴らしい楽曲は、どんな時でもその当時の想いを一瞬で蘇らせてくれる魔法の力を持っています。
私は特に取り柄の無いまま40年以上を生きてきましたが、音楽が好きなことだけはずっとブレずにきました。今回布袋寅泰さんのシングルを振り返ることで再認識できましたが、やはり私は音楽が大好きです。これからもずっと聞き続けていきたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。