紅三四郎について
紅三四郎は1969年4月2日から9月24日まで、フジテレビ系で毎週水曜日19時から19時30分に放送された全26話のテレビアニメーションです。
リアルタイムでの視聴というよりも、再放送で見た方が多いのではないでしょうか。

父の敵である「片目の男」を探しに、愛用のバイク「紅号」で世界中を旅するという、ハードボイルドな内容でした。
バイクの後ろには第1話で三四郎を「アニキ」と呼んで慕うようになったケン坊の姿があります。

ケン坊の愛犬、ボケとともに世界を旅する三四郎。
そんな「紅三四郎」について、振り返ってみたいと思います。
製作はタツノコプロダクション
タツノコプロダクション製作のカラーアニメーション第3弾です。
タツノコプロ | 紅三四郎
さすが、レジェンドたちが大集合です。
ちなみにタツノコプロダクションのカラーアニメーション第1弾はご存じ、マッハGoGoGo。
最初にテレビアニメ化を前提として1968年に「週刊少年サンデー」でマンガが連載されました。
そして実際にアニメ化が決まった1969年、今度はコミカライズ版として「週刊少年ジャンプ」で新たに連載されています。

主題歌の歌手はふたり
「紅三四郎」のオープニングテーマは2種類あります。
ひとつが12才の堀江美都子バージョン。初回放送では第14話から最終回まで流れていました。
これはとても有名なお話ですね。
第1話から13話までは美樹克彦さんでした。
しかしDVDに収録されているものは第1話からすでに堀江美都子バージョンとなっています。
再放送時にもそうなっていた場合が多いとか。
なぜそうなのかは交代の理由とともに謎です。

このCDには美樹克彦バージョンがエンディングと合せて収録されています。
ものすごい量のBGMですが、サブタイトルの何か所かに出てくる複数の女性の影…。
もてもてな三四郎さん
ストーリーの基本は最初に書いたように、三四郎が父の敵の「片目の男」を探して世界中を旅するというもの。行く先々で敵(だと三四郎が思ってしまった人物)を相手に様々な技を駆使して、死闘を繰り広げます。
ただ敵討ちをしたいという気持ちだけでなく、紅流を継承していくためにも、父さえも倒した相手と腕試しがしたいと三四郎は思っているのです。
とんでもないシチュエーションがたくさん待っているのですが、三四郎、頑張れ。

基本、ゲストに出てくる女の子(かわいい)は三四郎に惚れます。
そして時間いっぱいになったところでお別れになります。
罪作りですね。
声の担当:紅三四郎
主演の三四郎の声は西川幾雄さん。
現在もぷろだくしょんバオバブに所属される現役でいらっしゃいます。

新造人間キャシャーンでの東鉄也(キャシャーン)も担当されました。
2015年まで営んでいらしたたこ焼きさんが、アド街ック天国で取材を受けたそうです。
たこやき 多幸|2008年8月 2日|出没!アド街ック天国:テレビ東京
声の担当:雷門ケン坊
ケン坊の声は雷門ケン坊さん。8代目雷門助六に弟子入りした落語家でした。1956年12月生まれということは、ケン坊の頃は13才だったのですね。
こちらは1971年10月に発売されたレコード。
「紅三四郎」以降も、声のお仕事だけでなくドラマや映画に出演されていたのですが、1980年代に引退され、サラリーマンをされているそうです。
パチスロにもなりました
2008年にはパチスロ機として登場しました。なかなかのマニアです。
株式会社JPS
フランスではJUDO BOY
日本のアニメーションがヨーロッパのちびっこ達を魅了したいうお話はよく聞きますが、この「紅三四郎」もそうでした。
ヨーロッパでは「JUDO BOY」という名前で放送されています。フランスでは1985年の1月に初回放送され、同年と1987年に再放送されました。
オープニング映像です。
フランスのAmazonでもDVDセットが販売中です。

レビューでもみなさん、大喜びの様子です。
赤い柔道着は買えるのか?
ところでこの「赤い柔道着」は普通に購入できるのでしょうか。
いろいろ検索してみましたが、受注生産で販売しているところはありました。

どうやら「還暦を迎える柔道家への贈り物」という用途での購入がほとんどで、三四郎のように実際に使って柔道(対戦?)をしている方はいないようです。
三四郎は「母親が繕って大切に使っている」と言っていたので、ひょっとして彼自身も入手が困難なのかもしれません。
今思えば大人向け?
劇画的な絵と結構なハードなシーンが多いので、当時のちびっこ達はよくついていってたと思います。
それゆえにとても貴重なアニメーションです。再見、もしくは初見の機会がありましたらお見逃しなく!