きょうふのキョーちゃん(1994年11月~1995年3月)
恐本 恐本 きょうふ~の キョーーーーーーーちゃん♪
この歌、思い出しませんか?
「ごっつええ感じ」に散見されたヤバいコーナーのひとつ「きょうふのキョーちゃん」の主題歌でしたね。
全盛期の「ごっつ」には時折狂気じみたコーナーがありましたが、これはそのひとつといってよいでしょう。松ちゃんの描く狂気じみたお笑い、そのエッセンスがいかんなく発揮されすぎでした…。
主題歌を歌うのはダブルミリオン歌手、篠原涼子!
篠原涼子さんはごっつええ感じのレギュラー。
もはやその過去は黒歴史と呼ばれるほどに彼女は女優として成功を収めましたが、当時は女優でなく歌手として音楽史に名を刻むほどの大ブレイクを遂げていました。大ブレイクを遂げている同時期に、相変わらずごっつええ感じでは理不尽なほどの扱いを受ける彼女を、私たちは不思議な面持ちでみていましたよね。
1994年7月21日、篠原涼子さんは”篠原涼子 with t.komuro”として「恋しさと せつなさと 心強さと」をリリース。
同年9月26日、10月10日付のオリコン週間シングルチャートで1位を獲得。累計売上は202.1万枚(オリコン調べ)。日本の女性ソロ歌手として初めてのCDシングル売上200万枚を突破という輝かしい実績を残します。
その時期に「きょうふのキョーちゃん」を全力で歌う彼女をごっつええ感じで観ていたわけです。
一見、ドラえもん風の構図だが…
豚足大好き、ブヒッ好きなキョーちゃんがとにかくヤバい。
アニメのコンセプトがそもそも「普通のアニメでは出来ないことをやろう」だったので、画風こそ児童アニメ風でコミカルでしたが、血肉や内臓が飛散するスプラッターかつグロテスクな描写、露骨な下ネタや性表現、他局番組や有名人をモデルにしたキャラクターが痛烈に皮肉られこき下ろされたりするなど、過激かつブラックな内容でした。
現代では無論のこと、90年代中盤でも放送コードギリギリと呼ばれていたレベルです。
第1話:電気屋さんは大騒ぎの巻(1994年11月13日)
第2話:あこがれの大スターの巻(1994年11月27日)
第3話:プロレスだよ全員集合!!の巻(1994年12月11日)
第4話:大好き!紅白歌合戦の巻(1994年12月18日)
第5話:ハブ・ア・ナイス・デー!ビッキーさんの巻(1995年1月22日)
第6話:朝まで血みどろ生テレビの巻(1995年2月12日)
第7話:笑店は笑いすぎの巻(1995年3月5日)
Youtubeでいくつか発見できましたが、いつまでリンクが生きているかは不明です。
キョーちゃんは基本的にエロくて暴力的、まさに恐本という苗字通りのキャラクターでした。
物語の最後はシンイチ(のび太っぽい主人公)がオチをつけてくれるのですが「ないわ~それ」とこっちが突っ込みたくなるくらい、物語が毎回ヤバすぎる展開。
「ごっつええ感じ」のDVDは発売されていますが、この「きょうふのキョーちゃん」コーナーはいまだ未収録…それも納得です。