ミシェル・ド・ノートルダム
ノートルダムといえば、先ごろ大火災が発生したノートルダム大聖堂を思い起こされる方が多いかと思いますが、そうではなくて人名です。ご存知でしょうかミシェル・ド・ノートルダムを。ご存知ない?それでは、ノストラダムスだったらいかがでしょうか?

ミシェル・ド・ノートルダム
そうなんです。ミシェル・ド・ノートルダムとは「ノストラダムスの大予言」で有名なノストラダムスその人なんです。ペンネームなんですね。
忘れようにも忘れられない恐怖の予言。「ノストラダムスの大予言」。あれって何だったんですかね?!ふりかえりましょう。
ノストラダムスの大予言
「ノストラダムスの大予言」が祥伝社から発行されたのは1973年のことです。空前ともいえる大ブームとなりました。

ノストラダムスの大予言
ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日 (ノン・ブック) | 五島勉 | ノンフィクション | Kindleストア | Amazon
なぜそんなにも話題になったかといえば、そこに「1999年7の月に人類が滅亡する」という予言が出ていたからなんですね。
あ、もしかすると表紙の顔の人がノストラダムスと思っていた人がいたのではないかと心配しますが、違います!
ノストラダムスが「予言集」を出したのは1555年のことです。1555年といえば、 日本では織田信長が尾張清洲城を攻めた年です。戦国時代ですね。「そんな頃に人類滅亡の予言をしていただなんて!」と誰もが驚いたわけです。
1999年7月、残念ながらというのも不謹慎ですが、何事も起こりませんでした。
詩人だの料理研究家医師だのというのはどうでもいいのですが、問題はノストラダムスが医師だったってところですね。ただの占星術師というと胡散臭くなるところを妙に信用させてしまう職業。やられちゃいました。
ノストラダムスの大予言 (映画)
「ノストラダムスの大予言」が大ベストセラーとなったことで、翌1974年早速映画化されています。当時は「Catastrophe 1999」という副題がついていました。

ノストラダムスの大予言
ノストラダムスの大予言(映画) - アニヲタWiki(仮) - アットウィキ
公開当時は文部省の推薦映画だったのですが、一部グロテスクといいますか、差別的なといいますか、そのような表現があるため、今日まで一度もソフト販売されていないという、まさに幻の作品となっています。
予告編とは言え、いつまでも見られるものでもないようですから、見れるうちに見ておきましょう。
富田勲
幻の映画なのですが、ヒットもしたのですが、評価は最低最悪。しかし、音楽に関しては話は別です。映画のソフト化が叶わない中、サントラはしっかり発売されています。

ノストラダムスの大予言 オリジナル・サウンドトラック
Amazon | ノストラダムスの大予言 オリジナル・サウンドトラック | 冨田勲 | サウンドトラック | 音楽
音楽を担当したのは世界的にみてもシンセの第一人者である富田勲。シンセサイザーという言葉がまだ一般的ではなかった時代ですからね。アルバムが全米(クラシック部門)で1位になるという快挙をなしとげているアーティストですね。
シンセを駆使した壮大な音楽。この映画のサントラにはピッタリですね。
因みにレコード会社の関係で実現していないのですが、フランシス・フォード・コッポラ監督の映画「地獄の黙示録」の音楽を担当するという話があったのだそうですよ。
ノストラダムスの大予言 2
続編「ノストラダムスの大予言 2」が出版されたのは1979年の12月。前作から約6年。途中、映画化などがあったとはいえ、けっこう時間が経ってますね。
今回のキーワードは「大十字(グランドクロス)」です。

ノストラダムスの大予言 2
サブタイトルに「1999年の破局を不可避にする大十字(グランドクロス)」という、またまた興味をそそる「グランドクロス」なる不吉なキーワードが!
当時は、惑星直列が1982年に起こるということで、それによって地球が破滅するんじゃないかと話題になってました。1999年に実現するというグランドクロスという星の配置、ノストラダムスは何を予言したんだぁ~!というわけですね。
その後のノストラダムスの大予言

ノストラダムスの大予言 3
サブタイトルに「1999年の破滅を決定する「最後の秘詩」」と付いた「ノストラダムスの大予言 3 」が発刊されたのは1981年2月のことでした。
「最後の秘詩」とはいえ、これで打ち止めとはならず、翌年の7月には早々と「ノストラダムスの大予言 4 - 1999年、日本に課された"第四の選択"」が発刊。気になるのは「第四の選択」よりもむしろ「日本に課された」の方ではないでしょうか?
ノストラダムスが日本を気にかけていた?マジか!ってなもんです。実はこのシリーズ、ノストラダムスの予言と言うよりも、ノストラダムスが残した文献を参考に五島勉が作り上げた物語なんです。

ノストラダムスの大予言 4
1986年2月の「ノストラダムスの大予言 5 - ついに解けた1999年、人類滅亡の謎」で一応の完結を観るのですが、ノストラダムスの人気は絶大で「ノストラダムスの大予言 スペシャル日本編 - 人類の滅亡を救うのは「日の国」だ」で華々しく復活!1988年1月のことでした。

ノストラダムスの大予言 スペシャル日本編
著者は勿論、五島勉。表紙のイメージが変わっていないところが嬉しいですね。
あとはもう、1990年11月「ノストラダムスの大予言 中東編 - 中東(フセイン)危機は人類破局への序曲だ」、1992年2月「ノストラダムスの大予言 残された希望編 - 世界破滅を防ぐ日本の使命」、1994年4月「ノストラダムスの大予言 地獄編 - 1999年未知の超エルニーニョが地球を襲う」ときて、現時点での最終作「ノストラダムスの大予言 最終解答編 - 1999年、"恐怖の大王"の正体と最後の活路」が1998年7月に発刊されています。

ノストラダムスの大予言 最終解答編
1929年11月17日生まれの五島勉は、さすがにペースは落ちたとはいえ、今でも作家活動を行っています。出るかもしれません。ノストラダムスの最新刊!いえ、是非とも出して頂きたい。ノストラダムス以上に予言が出来る人物。貴重な人材です。是非また再び私たちを驚かせてもらいたいものです。