芸能人の死亡説の定番!90年代に発生した「志村けん死亡説」
定期的に流れる「芸能人の死亡説」。特にメディア露出が減少すると死亡説を流される人が多いですよね。そんな芸能人の死亡説の代表格として挙げられるのが「志村けん死亡説」ではないでしょうか?
90年代後半、突如として流布された「死亡説」!!
1996年9月~10月頃、巷に流れたひとつの噂がありました。それは「志村けんが死亡した」というもの。この噂は半ば都市伝説となり、インターネットが普及していなかった時代にもかかわらず異例の速さで全国に伝播。そして、志村の死因として様々な説が提唱されました。
ゴルフ場での急死説
死因としてまず挙がったのは「群馬県の赤城国際カントリークラブにて急性心筋梗塞を起こし、急死した」というもの。具体的なゴルフ場の名称が出ていたため、その信ぴょう性は高いと判断されていました。
尾瀬沼での急死説
また「尾瀬を観光中に尾瀬沼に落ちて溺死した」といった説もありました。ゴルフ場説とともに、いずれにせよ「休暇中に志村が急死した」という流れで世間はまとまりつつありました。
自殺説
90年代後半の志村は相対的に見ると人気の低迷期であり、「ゴールデン帯の全国ネット番組が終了したので自殺した」「無収入になったので自殺した」といった、メディア露出の減少で死亡したという説も流れました。
肺ガン説
一方で、「宇都宮の栃木県立がんセンターで、煙草の吸い過ぎが原因の肺癌で死んだ」という説も流れました。こちらも具体的な病院名が挙げられていましたが、栃木県立がんセンターが「志村は入院していない」という異例の声明を出したことでこの説は打ち切られました。
事故死説
さらに「栃木県の国道で交通事故に巻き込まれ、事故死した」という説も流れました。ここで注目すべきなのは、死亡説の多くが「北関東(群馬や栃木)で死んだことになっている」という点です。これは何故なのでしょうか?
栃木・群馬は「志村姓」の多い県だった!!
栃木及び群馬には志村姓が多く、その歴史は戦国時代に武田信玄を輩出した武田家(志村家は武田家で足軽頭を務めていた)にさかのぼります。そういった経緯から、必然的に志村姓の「訃報」も多く発信される地域となっています。
「しむらけん」という人が当時亡くなっていた!
そして、高木ブーによると「死亡説が発生した時期に北関東地方で『しむらけん』という人が亡くなり、それが志村と混同されたのではないか」とのことです。ちなみに志村けんは芸名であり、本名は志村康徳です。
記者会見で健在っぷりをアピール!!
「しむらけん」という方の訃報から発生した都市伝説「志村けん死亡説」ですが、当時あまりにも広がったため志村本人も対応をせざるを得ず、1996年9月28日にインターホン越しに記者会見を行い、その健在ぶりをアピールすることとなりました。
そしてこの「死亡説」以降、ある意味脚光を浴びた志村は再びメディア露出が増加。お笑いの重鎮的な立場で人気を盛り返しました。そんなこんなで「志村けん死亡説」は沈静化し、都市伝説から笑い話へと昇華していったのですが…
21世紀に入っても死亡説が流れる!!
死亡説から20年近い時が流れた2015年、「7月25日に志村けんが亡くなった」という噂が再び流れました。これは、志村の熱心なファンが「死の床で『アイーン』をしながら世を去った」という記事が発端。志村自身はそのファンに対し冥福を祈ったという内容だったのですが、どう誤解されたか知りませんが「志村が死亡した」という噂になってしまいました。
有名税という言葉もある通り、色々な噂・都市伝説を流されるのは芸能人の常ではありますが、何度も死亡説を流されると、流石に辟易していそうな気がします。都市伝説も程々にしておきたいものです!
志村けんの健在っぷりを確認したい方はこちらで!
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