90年代に発生した「未解決事件」の数々!!
社会を震撼させる大事件の数々。その大半は警察の尽力により解決するのですが、中には未解決で公訴時効を迎えてしまうものもあります。この記事では、90年代に発生した未解決事件をいくつかご紹介したいと思います。

カエル少年事件
1991年3月に韓国で発生した「カエル少年事件」。大邱広域市達西区に住んでいた5人の少年が「カエルを捕まえに行く」と言い残して失踪した事件で、11年後の2002年に5人の遺体が発見、検死の結果、何者かに殺害されていたことが明らかとなりました。遺体発見現場の近隣に軍の施設があったことから軍の関与も指摘されたものの、決定的な証拠のないまま2006年に時効を迎えました。

悪魔の詩訳者殺人事件
1991年7月、筑波大学助教授であった五十嵐一が同大学のエレベーターホールで刺殺された「悪魔の詩訳者殺人事件」。五十嵐は1990年にサルマン・ラシュディの小説「悪魔の詩」を邦訳しており、この書籍の内容が反イスラム的であったことから、宗教関係者の犯行が疑われたものの、決定的な証拠がないまま2006年に公訴時効が成立しました。

長谷川町子遺骨盗難事件
1993年3月に発生した「長谷川町子遺骨盗難事件」。1992年5月の長谷川町子の死後、1年近く経過した1993年3月25日、遺族のもとに「遺骨を返してほしければ金を出せ」という脅迫状が届き、墓を確認したところ遺骨が無くなっていました。しかし、その後犯人側から「遺骨は渋谷駅のコインロッカーに安置した」というメッセージが届き、遺骨は無事遺族の元に戻りました。犯人はいまだ不明のままです。

和D-53号事件
1993年4月に発生した「和D-53号事件」。近畿地方で偽の1万円札が相次いで見つかった事件で、従来の偽札とは異なり、磁気インクを使って自動販売機や銀行の両替機を欺くタイプの偽札でした。犯人捜しは難航し、2003年に公訴時効が成立。

井の頭公園バラバラ殺人事件
1994年4月に発生した「井の頭公園バラバラ殺人事件」。井の頭恩賜公園のゴミ箱で、ポリ袋に入った人間の足首を清掃員が発見し、事件が発覚しました。遺体がゴミ箱の入り口のサイズに合うように縦20cm、横30cmに均等に切断されるという異常性から、複数による犯行、宗教団体による犯行など様々な説が飛び交いましたが、どれも決定打とはならず、2009年に公訴時効が成立しました。

日テレ安達祐実宛郵便爆弾事件
1994年12月に発生した「日テレ安達祐実宛郵便爆弾事件」。日本テレビの編成局特別制作部製作センターにて、当時13歳だった安達祐実宛に送付された封筒が爆発、安達の所属事務所の社員が重傷を負った事件で、容疑者の検挙には至らず、2009年に公訴時効が成立しました。

警察庁長官狙撃事件
1995年3月に発生した「警察庁長官狙撃事件」。当時の國松孝次警察庁長官が、自宅付近で待ち伏せていた男に発砲され瀕死の重傷を負った事件で、現場から朝鮮人民軍のバッジなどが発見されました。犯人像としてオウム真理教説、過去に強盗殺人未遂を犯した「N」説、内部犯行説など様々な説が浮かんでは消えていき、2010年に公訴時効が成立しました。

八王子スーパー強盗殺人事件
1995年7月に発生した「八王子スーパー強盗殺人事件」。東京・八王子市に存在した「スーパーナンペイ」にて、女性従業員3人が拳銃で射殺された事件で、現在も懸命な捜査(最高刑が死刑となる犯罪については、2010年4月より公訴時効が廃止されました)が続けられています。近年では、現場のガムテープに残された指紋とほぼ一致する指紋の持ち主(2005年頃に死亡)が特定されるといった進展もあります。
池袋駅構内大学生殺人事件
1996年4月に発生した「池袋駅構内大学生殺人事件」。池袋駅の構内で、当時立教大学の学生であった被害者が男に殴打され死亡。その現場は大勢に目撃されており、証言を基にした似顔絵が作成されました。この事件も時効は撤廃されているため、現在も懸命な捜査が継続しています。

柴又女子大生放火殺人事件
1996年9月に発生した「柴又女子大生放火殺人事件」。東京都葛飾区柴又の民家より火災が発生し、焼け跡から当時上智大学に通っていた女子大生が遺体となって発見されました。首を刃物で刺されていたことから殺人事件と断定されたものの、現在に至るまで容疑者の確保には至っていません。

ジョンベネ殺害事件
1996年12月にアメリカ・コロラド州で発生した「ジョンベネ殺害事件」。当時6歳であったジョンベネ・ラムジーが何者かに誘拐され、自宅の地下で遺体となって発見されました。犯人像として家族説などが取り沙汰されたものの、後年のDNA鑑定により家族の潔白が証明され、現在も犯人確保には至っていません。
東電OL殺人事件
1997年3月に発生した「東電OL殺人事件」。東京電力社員の女性が、渋谷区の自宅アパートで殺害された事件で、被害者女性が「夜の顔」を持っていたことで話題となりました。近隣に住むネパール人が犯人として逮捕され、刑務所に収監されたものの後に冤罪と判明。捜査は振り出しに戻りました。

世田谷一家殺害事件
2000年12月30日に発生した「世田谷一家殺害事件」。世田谷区の会社員宅で一家4人が惨殺された事件で、「犯行後に現場に長時間留まる」「アイスを食べる」「パソコンを操作する」といった犯人の異常行動から注目されることの多い事件です。大量の遺留品が残されているにもかかわらず逮捕に至っておらず、犯人の外国人説など数多くの説が提唱されています。今回ご紹介するのは以上となります。まだ捜査が継続している事件も多く、警察の方々には今後も犯人の逮捕に向けて全力で取り組んで欲しいと思います。

カエル少年事件は映画化されてます!
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