監督
アメリカの映画監督で、女優でもあるベティ・トーマスです。彼女は2000年に『チャーリーズ・エンジェル』の製作総指揮も行いました。

マシンガントーク炸裂、『エディ・マーフィ』登場
主演は『ビバリーヒルズ・コップ』シリーズなどのコメディ映画に次々と出演したニューヨーク・ブルックリン出身でアフリカ系アメリカ人のコメディアン、俳優、歌手のエディ・マーフィです。
この作品でも彼の持ち味であるマシンガントークで、動物と会話ができる能力を持った医師という難しい役をコミカルに演じています。

日常から非日常な世界へ!?

ジョン・ドリトルは動物と会話ができるという超能力を持っていましたが、父親に異常だと思われ、愛犬と引き離されてからは動物を拒絶し、動物と会話することを止めました。
その後、成人したジョンは妻リサや2人の娘にも恵まれ、院長を務める病院も大病院との合併話が舞い込むなど、幸せな日々を送っていました。
幸か不幸か!? 動物と会話ができるという超能力
そんなある日、大病院の面々と合併の話し合いをしていたジョンは、周囲の動物たちの話す声が聞こえるようになります。
異常を感じたジョンは話し合いを切り上げて帰りますが、自宅に帰る途中で野良犬を轢いてしまいます。

しかし、轢き殺してしまったと思った犬が「気をつけろ!マヌケ野郎!」と怒鳴りつけてきました。
ジョンは仕事のやり過ぎだと思い、自宅に戻ったところ、娘マヤのペットであるモルモットのロドニーが喋り出しました。
互いに相手の言葉を理解出来ると知ったジョンとロドニーは驚きますが、ジョンは動物の言葉を理解出来るという現実を受け入れようとしませんでした。
果たしてラッキーは幸運を運ぶことができるのか??
しばらくして、以前車で轢いてしまった野良犬が保健所に連れて行かれるところを見かけ、放っておけなくなったジョンは野良犬を引き取り、「ラッキー」と名付け飼うことにします。

ドリトルに芽生えた感情とは…
やがて動物たちが押し寄せて治療を依頼します。覚悟を決め動物たちの診察を始め、さらにはサーカスから逃げ出し飛び降り自殺を図った虎のジェイクを助けます。
動物たちを治療する中で、ジョンは駆け出し時代に感じた達成感を思い出し、利益を第一に進めていた合併に疑問を感じ始めました。

紆余曲折な日々が…
ジョンは合併の打ち合わせを取りやめてまで動物たちの治療を行い、合併推進派のマークを怒らせてしまいました。
さらにはジーン、リサたちに治療中のネズミと人工呼吸をしている場面を見られてしまいます。
それにより、ジョンは精神異常者として扱われ、精神病院に入院させられてしまいました。
患者たちと生活を送る中で、ジョンは次第に動物と話が出来ることに嫌悪感を抱き、元の生活に戻りたいと感じるようになります。

同じ頃、ジェイクが治療を必要としていることを知ったラッキーは精神病院に潜入してジョンを助け出そうとしますが、ジョンはラッキーを追い返してしまいました。
ジョンはペットの猫から聞き出した情報を基に院長を脅して退院し、動物の話を無視して元の生活に戻ろうとし、合併の話を進めます。
土壇場で右往左往!!
合併の当日、ジョンは家族と共にパーティー会場になっている病院に向かいますが、マヤが「動物と話が出来るパパの方が良い」と言い出しました。
ジョンはラッキーと和解してジェイクの治療を行うことを決めます。
サーカスからジェイクを連れ出したジョンは病院に向かい、ジェイクの手術を始めました。
病院の周囲には警察が集まりますが、彼らはジョンの手術を妨害させないために集まった動物たちによって病院に入れずにいました。

自分らしく生きる!?
家族やマスコミが見守る中、ジョンはジェイクの手術を無事に終え、観衆から喝采を浴びました。
手術を見届けた大病院のオーナーはジョンを絶賛しますが、ジョンは彼に対して合併の取り止めを告げます。
動物と話せることを公表し晴れやかに自分らしく暮らせるようになったジョンは、これからは医者として活躍していく事を胸に決めました。
往診に出かけるジョンは、ラッキーに「人間と動物どちらを診るの?」と尋ねられ、「どっちもさ、どちらも同じ動物だ」と生き生きと答えます。
こうしてジョンとラッキーはともに歩み始めるのでありました。
