至極の名曲「春よ、来い」
 
  	NHKの朝の連載テレビ小説『春よ、来い』の主題歌であったこの曲は、安田成美さん主演の第1部には1番が、中田喜子さん主演の第2部には2番が流されました。
後に音楽の文部科学省検定済教科書のほか、詩として光村図書出版刊の中学2年生国語教科書にも掲載されています。
卒業や年度が変わるタイミングで歌われることが多く、日本国民であれば誰でもこの曲に想いを馳せるのではないでしょうか?日本人の遺伝子に響く様な曲だと思いました。
数多くのCMのタイアップとなったこの曲ですが、今後も使われていくのだと思います。
まさに名曲。これぞ名曲と呼ぶに相応しい曲だと思います。
「春よ、来い」 LIVE
これは松任谷由実さんの貴重なライブ映像です。
怒られるかもしれませんが、松任谷由実さんの歌唱力はけして高い方ではないと思うんです。
しかし、この曲はどうしても松任谷由実さんでなければ駄目なんです。
他の歌唱力が高い歌い手が歌っても、どうしても違和感があるんです。いくら上手くてもその違和感が払拭されません。
それくらい、この曲は松任谷由実さんの分身とも言える曲なんだと思います。
「春よ、来い」 CD音源+α
こちらは松任谷由実さんのCD音源に電車や踏切の音などが組み込まれた動画です。
あまにりにも素晴らしい出来栄えなので載せてみました。
桜や菜の花の中で電車が進んでいく風景は、春の訪れを大変上手に演出されています。
いつかどこかで見たことがある様な、そんな日本の良き風景です。
「春よ、来い」の作曲に携わった人達
作詞・作曲:松任谷由実
この曲は松任谷由実さんご自身が作詞・作曲を手掛けられています。
流石は松任谷由実さんだなぁと思います。こんな素晴らしい歌詞、どうやったら書けるんだ?って思いました。紫綬褒章受章も頷けます。
皆さんもご存じの通り、もともと荒井由実の名義でデビューされましたが、松任谷正隆さんとのご結婚により松任谷由実となりましたね。
現在でも現役でいて下さることを、心から嬉しく思っています。
末永く活躍して頂きたいですよね。
 
  	編曲:松任谷正隆
4歳の頃からピアノを習い始めた松任谷正隆さんは、吉田拓郎さんのアルバム『人間なんて』にミュージシャンとして参加し、以降、アルバム制作やライブにおいてキーボード、バンドマスターを担当しました。
1976年に松任谷由実さんとご結婚され、常に松任谷由実さんの楽曲の編曲に力を注いでいらっしゃいます。
松任谷正隆さん独特の編曲があり、以前では使われていなかったストリングや管楽器を用いた方でもあります。
これからも松任谷由実さんとタッグを組んで、名曲を世に送り出して欲しいですね。
 
  	「春よ、来い」の前後のシングル
Hello, my friend
「Hello, my friend」は、1994年7月にリリースされた松任谷由実さんの25枚目のシングルでした。
タイアップはフジテレビ系月9ドラマ『君といた夏』の主題歌でした。
ちなみに、この曲の前にリリースされた「真夏の夜の夢」と今回の「春よ、来い」同様、ミリオンセラーを記録した曲でもあります。
 
  	輪舞曲
「輪舞曲」(ロンド)は1995年11月にリリースされた松任谷由実さんの27枚目のシングルでした。
タイアップは日本テレビ系ドラマ『たたかうお嫁さま』の主題歌でした。
実はこのシングルがリリースされる前の1995年2月に「命の花」という曲がシングルとしてリリースされる予定でした。しかし、阪神・淡路大震災が発生し、詞の中に地震や大火災を連想させる歌詞があったため、被災者の心情を考慮して発売中止なった経緯があります。
 
  	「春よ、来い」を聴き直してみて
既に20年以上前の曲であるにもかかわらず、毎年毎年春には聴いています。聴かなかった春がありません。
こんなに日本の春に合う名曲も珍しいのではないでしょうか?
2月や3月にこの曲を聴くと、永い冬がようやく開けて、これから過ごしやすい春が来るんだなぁと実感させられます。
これだけの名曲は、これからもずっと歌い継がれていって欲しいと願っています。
今年の春も、この曲を聴きながら迎えたいと思います。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 
     
    




