1970年代のサウンドを代表するバンド【ブレッド】を聴き直してみよう

1970年代のサウンドを代表するバンド【ブレッド】を聴き直してみよう

ビートルズが1960年代に大活躍した後、このブレッドは彗星のごとく現れました。美しい旋律で世界中を虜にしたブレッド。今回はそのブレッドが残した名曲の一部を聴き直してみたいと思います。


ブレッドについて

1960年代に全盛期を極めたビートルズがいて、その後美しいハーモニーとそよ風のメロディーでソフト・ロック界の最高峰を極めたブレッドがいました。

当時のラジオではブレッドが流れまくっていたと聞きます。

ブレッドは大ヒットを飛ばしますが、若者はもっと激しいサウンドを求める様になり、ブレッドの様な優しいサウンドは少しずつ支持されなくなっていきます。

しかし、彼らの残した数々の名曲は未だに根強いニーズがあり、多くのファンを魅了して止みません。

今回はそんなブレッドの代表的な名曲を聴き直してみたいと思います。

ブレッドの残した名曲達

Dismal Day(灰色の朝)

この曲はファーストアルバム『Bread』に収録されていました。

日本では1972年にアルバムからシングル・カットされています。

リズミカルでポップな曲調になっており、よく喫茶店などで流れていたと聞きます。

世界的にはそれほどヒットした曲ではないのですが、日本では大ヒットでした。

Make it with you(二人の架け橋)

1970年にリリースされたセカンド・アルバム『On The Waters』の中で、最もヒットしたのがこの曲だと言われています。

デヴィッド・ゲイツ作のメロディアスな曲で全米No1に輝きました。

デヴィッド・ゲイツのビブラートをかけたヴォーカルも特徴的で、楽曲にゴスペル的な要素も含まれていました。

この曲で一躍ブレッドの名は世界的なものになったといえます。

このセカンドアルバムはより多彩な楽曲が収められ、更に高度なアレンジを駆使したナンバーが目立つものになっていました。

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サードアルバム『Manna』に収録されていたこの曲は、デヴィッド・ゲイツ作曲でした。

当時のチャートで4位まで上がり、大ヒットとなります。

美しいバラードで、この曲こそがブレッドの代表曲だという方も多いのではないでしょうか。

イントロの特徴的な音はモーグ・シンセサイザーとフェンダー・テレキャスターを繋いだもので、歌詞はロマンチックな内容になっていますが、終末思想的な部分も垣間見えます。

日本でも多くのアーティストにカバーされており、カルピスや山崎製パンのCMにも使われたことがありました。

確かに名曲ですね。

Baby I'm-A Want You(愛のわかれ道)

4枚目のアルバムからはアルバムタイトルにもなったデヴィッド・ゲイツ作曲のこの曲ですね。

開放弦のアコースティックギターと効果的なエレクトリックギターの起用が特徴でストリングスを取り入れたメロディーラインの流麗なポップ・ロック作品でした。

日本ではガロや五輪真弓さんなどがカバーしていました。

この曲もブレッドの代表曲なんだと思います。

Everything I Own(涙の想い出)

この曲も4枚目のアルバム『Baby I'm-A Want You』からになります。

"持てるものすべてを捧げたい あなたを取り戻せるのなら"

素敵な歌詞ですよねぇ・・・

ちなみに、このアルバムは全米3位の大ヒットを記録し、1973年のグラミー賞ベスト・エンジニア・レコーディング部門にノミネートされました。
また、同じ年にブレッドは、ベスト・ポップヴォーカル・グループ部門にもノミネートされています。

素晴らしい功績ですよね。

The Guitar Man

この曲は5枚目のアルバム『Guitar Man』に収録されていた曲です。

アルバムリリースに先立ってシングルカットされたタイトルトラックで、全米15位のヒットとなりました。

ブレッドの楽曲の中では一風変わった曲と言われています。
確かに、これまでの曲よりロック色が強くなっている様に思えます。

それでもやはりブレッドの曲だと納得させられる名曲ですね。

ブレッドの名曲を聴き直してみて

今回特集してみたブレッドはいかがだったでしょうか?

確かにソフトロックと言われるだけあって、優しいメロディーが印象的でした。

美しい旋律は、このブレッド独特のものなのだと思います。

70年代に確かな痕跡を残したブレッド。

その偉業はこれからも語り継がれていくのだと思います。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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洋楽 ヒット曲 1970年代

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