「流血怪人」の異名で知られたアレックス・スミルノフさん死去。
「流血怪人」の異名で知られ、70年代から80年代にかけて悪役プロレスラーとして活躍したアレックス・スミルノフさんが、1月5日に腎不全で亡くなっていたことが明らかとなりました。71歳でした。
現役時のアレックス・スミルノフさん
「ロシア人」を名乗るカナダ人レスラー！
スミルノフさんは1947年、カナダ・ケベック州出身。1969年にカナダでプロレスラーとしてデビューしました。フランス系カナダ人であるものの、1977年からは「ロシア系」悪役レスラーとして活躍。日本では「流血怪人」の異名で知られており、NWA、AWA、WWF（現WWE）などで多くの王座を獲得しました。
アレックス・スミルノフさんの日本での活躍を振り返る。
1974年の全日本プロレスへの初来日以来、日本でも悪役レスラーとして有名であったスミルノフさん。70年代後半には国際プロレスの看板外国人レスラーとして、IWA世界ヘビー級王座を巡ってラッシャー木村との死闘を展開、王座を奪取するなど、プロレスファンを大いに沸かせました。
日本来襲時のご尊顔！！
ジャイアント馬場、ジャンボ鶴田と対決！
80年代に入ると全日本プロレスの常連外国人となり、ジャンボ鶴田のUNヘビー級王座や、ジャイアント馬場＆ジャンボ鶴田のインターナショナル・タッグ王座にも挑戦。スタン・ハンセンやブルーザー・ブロディとタッグを組み、ブレーンバスターやパイルドライバーといった得意技を駆使して観客を盛り上げました。
1983年、馬場と対決した時の貴重な映像！
1986年にはアントニオ猪木とも対決！
1986年、今度は新日本プロレスに参戦したスミルノフさん。同年7月に開幕した「バーニング・スピリット・イン・サマー」ではアントニオ猪木と対決しました。そして、1987年にはIWGPリーグ戦の第5回大会に出場。これが最後の来日となり、翌1988年に引退しました。
引退後は、NBAのゴールデンステート・ウォリアーズの広報担当や、俳優としても活躍。近年はパブ経営を行い、時折リングに上がることもあったというスミルノフさん。ミドルエッジ世代としては、昭和を代表する悪役がまた一人世を去るというのは寂しい限りです。ご冥福をお祈り申し上げます。
