ハリウッド映画全盛期を支えた女優列伝【エヴァ・ガードナー編】

ハリウッド映画全盛期を支えた女優列伝【エヴァ・ガードナー編】

私は、日本でエヴァ・ガードナーやローレン・バコールなどをハリウッド映画全盛期を支えた女優として、認識している方々は相当の”洋画好き”か、”マニア”、または"オタク”とだと思っても良いと思うのだが、そんな彼女達の足跡を私と一緒に辿って見ませんか??


エキゾチックな雰囲気を醸し出したエヴァ・ガードナー

エヴァ・ガードナー(Ava Lavinia Gardner、1922年12月24日 - 1990年1月25日)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州出身の女優。

本名 エヴァ・ラヴィニア・ガードナー(Ava Lavinia Gardner)
生年月日	1922年12月24日
没年月日	1990年1月25日(67歳没)
出生地	米国・ノースカロライナ州
国籍	米国

エヴァは背が高く、あごには割れ目もあり、見た目からして「女優」らしい風格を備えていた。
また、彼女の父親がアメリカインディアンのタスカローラ族の血をひいていたためか、エキゾチックな雰囲気を醸し出していた。

1940年代のエヴァ・ガードナー

貧しい農家の末娘として生まれた!!

エヴァ・ガードナーは1922年12月24日、米国・ノースカロライナ州グラブタウン(Grabtown)で農家の7人兄弟の末っ子としてこの世に生を受けた。彼女には2人の兄、レイモンドとメルビン、そして4人の姉たち、ベアトリス、エルシー・メイ、イネス、そしてミラがいた。

幼少期の頃の家族写真

彼女の母親であるメアリー・エリザベス・モリーと父親のジョナス・ベイリー・ガードナーは、貧しくも綿花とタバコの農家を営んでいた。母親のモリーはバプティスト派のスコットランド系アイルランド人とイングランド人の混血、父親はカトリック派のアイルランド系アメリカ人とタスカローラ族・インディアンの混血だった。そしてエヴァは母親のバプテスト信仰の中で育てられたそうだ。

子供たちがまだ若いうちに、家族は財産を失い、兄らは製粉所で働き、母のモリーは近くのブログデンスクールの教師のための寮で料理人兼家政婦として働らいている。エヴァが7歳になった時、家族は大都市のバージニア州ニューポート・ニュースに移り、母親のモリーが市内の多くの船乗りのための寄宿舎を管理する仕事を得た。

少女(12歳)の頃のエヴァ・ガードナー

ちなみに、ニューポート・ニュースでは、エヴァの父親が病気になり、彼女が15歳になった1938年に気管支炎で死んだ。まさに”負の連鎖”というところでしょうか!?。父親の死後、家族は母子家庭になってしまい、ノースカロライナ州ウィルソン近くのロックリッジに移動し、母親ひとりで家族の面倒を見なければならなくなった。

エヴァは、1941年にニューヨークの姉ベアトリスの夫を訪ねてた。ベアトリスの夫、ラリー・タール(Larry Tarr、プロの写真家)は、彼女の肖像画を撮ることを提案したからだった。
幸運というものはいつ降り注ぐのか判らないものだが、彼が撮ったエヴァの写真がきっかけで彼女が映画界入りをすることになったと、誰が予見しえただろうか??。

ニューヨークに出た頃のエヴァ・ガードナー

話はとんとん拍子で進み、エヴァは映画デビューしたものの強い南部訛りが災いし、何年もヒット作がなく、女優としては低迷することを余儀なくされた。仕事といえばピンナップの撮影の方が多かった。

1941年頃のエヴァ・ガードナー

エヴァは第二次世界大戦中の1942年に、当時、人気絶頂中の俳優ミッキー・ルーニーと結婚したことで、彼女の名前も知られるようになったが、この結婚は長続きせず、1年半で離婚してしまう。この結婚については、似ても似つかぬ、不釣合いな結婚だと揶揄され、果てにはエヴァの”売名”目的の偽装結婚では?とも報道されたらしい。芸能界は昔も今も変わらないような・・・??。彼女はその後、ミュージシャンのアーティ・ショウと結婚するも1年でまた離婚した。

エヴァが最初に結婚した米俳優のミッキー・ルーニー

では、そろそろエヴァの出演した優秀映画の紹介!!

その1.映画『ショウボート』

『ショウ・ボート』(原題・英語: Show Boat)は、1951年に製作・公開された米国の映画である。1936年に映画化されたジェローム・カーン作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞のミュージカル『ショウボート』の再映画化である。

監督	ジョージ・シドニー
脚本	ジョン・リー・メイヒン
原作	エドナ・ファーバー
製作	アーサー・フリード
出演者	キャスリン・グレイソン
    エヴァ・ガードナー
    ハワード・キール

エヴァが女優として、大きく飛躍したのは1951年のミュージカル『ショウ・ボート』で、強烈な存在感を残し一気にブレイクしたことだ。

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しかし元々、南部出身のエヴァだから、その南部美人ぶりは板について、この絢爛たるテクニカラー大作に大輪の花を添えている。ハッキリ言って、主筋のグレイソンとキールのお芝居も唄も大味でいただけず、すべて彼女に喰われてしまっていると言っても過言ではない。

ミシシッピーの流れを行くショウボート。アンディ船長と継母パーシィ(アグネス・ムーアヘッド)に育てられたマグノリア(キャスリン・グレイソン)は、美しい娘盛りを迎えていた。彼女と仲良しのジュリー(エヴァ・ガードナー)は、ショウボートの主演女優だが、ハーフ児の身で白人俳優スティーブンと結婚していることが法に触れて、去って行かねばならなかった。入れ替わりに、粋なバクチ打ちのゲイロード(ハワード・キール)が、スティーブンの後釜として乗り込んで来た。マグノリアはたちまち彼と恋に落ち、駈け落ちしてシカゴで愛の巣を営んだ。だが幸福は1年と続かず、ゲイロードはバクチに凝って財産を失い、マグノリアが妊娠していることも知らずに、姿を隠してしまった。悲しみのマグノリアは、昔ショウボートにいたダンサー・チーム、エリーとフランク(マージ&ガワー・チャンピオン)の世話で、ナイト・クラブに歌手として職を求めた。偶然そこには、スティーブンに捨てられ酒浸りになっているジュリーがスターとしていた。

フランス語のポスター

ジュリーはマグノリアの不幸な姿を垣間見て、彼女に職を与えようと、ひそかにそこを立ち去って行った。やがてマグノリアは父と再会し、ショウボートに帰ってキムという女の子を生んだ。そして5年、ゲイロードはある船の中でジュリーと会い、キムのことを知った。彼は矢も楯もたまらずショウボートに帰って行った。今はすっかり地道に帰ったゲイロードを、マグノリアは心から迎えるのだった。

その2.映画『モガンボ』

『モガンボ』(英語: Mogambo)は、1953年に製作・公開された米国映画である。

監督	ジョン・フォード
脚本	ジョン・リー・メイヒン
原作	ウィルソン・コリソン
製作	サム・ジンバリスト
出演者	クラーク・ゲーブル
    エヴァ・ガードナー
    グレース・ケリー

1932年の『紅塵』(ヴィクター・フレミング監督、クラーク・ゲーブル、ジーン・ハーロウ主演)のリメイクであるが、舞台は前作のフランス領インドシナからアフリカに移されている。

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アフリカ(サファリ)の観光を入れつつ2組のカップルの絡みを描いた映画である。グレイス・ケリーが不倫心を抱くという、珍しい役柄。真昼の決闘以来の2作目で方向性を探っていたのかもしれない。とにかく、この映画が単なる観光とスターの映画でなく見ごたえの在るものになったのは、ケリーの演技によるものだと言う人もいれば、またエヴァ・ガードナーの演技を押す声も非常に多いようだ。

映画『モガンボ』(1953年)の一場面

この作品でアカデミー主演女優賞の初ノミネートとなったエヴァ・ガードナーがとても魅力的な作品だ。動物が大好きな感じも伝わってきてチャーミング、遊びなれているようで、気の強い女に見えて、実は誠実で可愛い女をうまく演じていると思える。かたや敬愛するグレース・ケリーはちょっと損な役柄ですが、ぴったりとはまっていてこちらも好演。「ブリッコの下ネタの話・・・」には笑うことうけあいだ。このように、エヴァとグレースが人気を二分したため、アカデミー賞を二人ともとれなかったのかな・・・??。

その3.映画『裸足の伯爵夫人』

『裸足の伯爵夫人』(はだしのはくしゃくふじん、原題:The Barefoot Contessa)は、1954年に製作・公開された米国とイタリアの合作映画である。ジョーゼフ・L・マンキーウィッツが自ら映画界の内幕を描いた脚本を執筆・監督、ハンフリー・ボガートとエヴァ・ガードナーが主演した。

監督	ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
脚本	ジョーゼフ・L・マンキーウィッツ
製作	ロバート・ハジアグ
アンジェロ・リッツォーリ
出演者	ハンフリー・ボガート
    エヴァ・ガードナー

一人のスター女優の悲運の生涯を、彼女を売り出した映画監督やプロデューサーの目から回想するというスタイルを取り、マンキウィッツらしいうまさといやらしさが同居していた作品。

裸足の伯爵夫人 [DVD]

一人のスター女優の悲運の生涯を、彼女を売り出した映画監督やプロデューサーの目から回想する、語りのスタイルにマンキウィッツらしいうまさといやらしさが同居していた。マドリッドのカフェで踊る裸足のダンサー、マリア(ガードナー)に目をつけた映画監督のハリー(ボガート)は宣伝部長、プロデューサーを引き連れ、眼鏡に適った彼女をスカウト。チネチッタ撮影所での新作に起用し、宣伝の効果もあり作品は大ヒット。マリアはたちまち大スターとなる。妻殺しで起訴された父の法廷に立つという怖いもの知らずの行動もプラスに評価され、彼女はまさに飛ぶ鳥を落とす勢いだった。南米の富豪のヨットに遊び、リビエラへと赴いたマリアは、衝動的にジプシーの踊りの輪に加わる(いきいきと舞うガードナーが素晴らしい)。これを見たファブリーニ伯爵(ブラッツィ)は彼女に一目惚れし、早速週末のパーティのゲストに迎える。そして、求婚。かつての裸足のダンサーは伯爵夫人となるのだが、夫は戦傷による性的不能で、初夜の夜、診断書を見せて詫びるのだった。が、妊娠をしたマリア。苦悩する彼女を慰めようと伯爵家を訪れたハリーが夫の腕の中に見たものは、不貞を疑って彼に撃たれた、再び息をすることのないマリアだった……。

南米の富豪のヨットに遊び、リビエラへと赴いたマリアは、衝動的にジプシーの踊りの輪に加わる(いきいきと舞うエヴァが素晴らしい)。これを見たファブリーニ伯爵は彼女に一目惚れし、早速週末のパーティのゲストに迎える。そして、求婚。かつての裸足のダンサーは伯爵夫人となるのだが、夫は戦傷による性的不能で、初夜の夜、診断書を見せて詫びるのだった。が、妊娠をしたマリア。苦悩する彼女を慰めようと伯爵家を訪れたハリーが夫の腕の中に見たものは、不貞を疑って彼に撃たれた、再び息をすることのないマリアだった・・・。

映画『裸足の伯爵夫人』(1954年)の一場面

形式が回想型なのだが、回想する人が一定ではないので始めやや混乱する。ジェントルなはずの伯爵が結婚する前に告白すべきところを、結婚後に伝えるのは卑劣だ。クールな人生観と夢見る人生観が共存した、ジレンマ。あと、モノクロの方がよかったかも。

私生活では・・・?!

以前、ミッキー・ルーニーとの結婚・離婚劇を紹介したが、その後ハワード・ヒューズをその美貌でメロメロにした後、1945年、歌手のアーティ・ショウと再婚するが、1947年に2回目の離婚。そして、最後は当時家庭を持っていたフランク・シナトラと1951年に略奪結婚をすることになる。しかしまたまた1954年には、シナトラと3回目の離婚をする。まさに、ハリウッドで、妖艶でエキゾティックな美貌、豊満な肢体で男たちを魅了しつくしていたのか??。今では誰も解らない!!。

コペンハーゲンの空港にて(1955年)

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