木原浩勝氏がワシントン・ポスト誌に語った日本アニメのこと、宮崎駿監督のこと。

木原浩勝氏がワシントン・ポスト誌に語った日本アニメのこと、宮崎駿監督のこと。

2018年8月、アメリカ合衆国ワシントンD.C.にて開催されたイベント「Otakon」。その際、アメリカで著名なワシントン・ポスト誌からの取材を受けた同氏は、日本アニメや宮崎駿監督のことについて語りました。


2018年8月、アメリカ合衆国ワシントンD.C.にて開催されたイベント「Otakon」。
※Otakon=otaku+convention

主にアジアの芸術や文化を紹介する博覧会でマンガから音楽、武道に踊り、コスプレまで幅広くサブカルチャーを紹介する国際的なイベントです。

そのOtakonに元スタジオジブリ制作デスク、木原浩勝氏が招かれました。
その際、アメリカで著名なワシントン・ポスト誌からの取材を受けた同氏は、日本アニメや宮崎駿監督のことについて語りました。

Studio Ghibli veteran arrives at D.C.’s Otakon as a passionate ambassador for anime - The Washington Post

以下、ワシントン・ポスト誌に掲載された木原浩勝氏のインタビュー内容を抜粋し、日本語で紹介させていただきます。

※原文の取材記事はマイケル・キャブナ氏

Michael Cavna - The Washington Post

Otakonにやってきた情熱的なアンバサダー、元スタジオジブリ制作デスクの木原浩勝氏!(2018.08.10)

アメリカ合衆国の国立議会図書館。

日本人で初となった木原氏のスピーチが終わった瞬間、サプライズが起こりました。



「オリジナルの原画を観たいですか?」

聴衆は我先にとステージの袖へ。いったい木原氏は何を用意していたのでしょう。



彼が取り出したのは、今年放映30周年を迎えた「となりのトトロ」や「魔女の宅急便」の映画制作に用いられたレイアウト原画の実物。世界中を虜にし続けるジブリアニメの制作に使われたレイアウト原画の実物が登場しました。

目の前に広がる貴重なレイアウト原画の実物を前に、当時の制作秘話を語る木原氏に聴衆はすっかり魅了されました。中には、木原氏自身がモデルになったとされる猫バスの話も。

Otakon 2018 in Washington D.C.

ワシントンD.C.のWalter E. Washington Convention Centerで開催される「Otakon」はアジアの芸術や文化を紹介する博覧会で、漫画から音楽、武道や踊り、コスプレまでも網羅しています。



そこには「鉄腕アトム」や「ジブリアニメ」はもちろん、歴史的な木版画や絵巻なども展示されています。

木原氏は語ります。



「ウィンザー・マッケイ(アニメーション映画の創始者とされる)以降、人類はアニメーションに魅了され続けてきた。」



それはアニメーションが「キャラクターの心」を生き生きと描写する手法だからなのだと。

木原氏は少年時代に映画「太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年)」に魅了され、およそ20年後に同作品の中心的なアニメーターであった宮崎駿監督とともにスタジオジブリで働くこととなります。

「絶対にこの人(宮崎駿監督)と仕事がしたい。20年後、その夢は実現しました。」



大阪美術大学を卒業後、木原氏はスタジオジブリの立上時に参画。「となりのトトロ(1988年)」と「魔女の宅急便(1989年)」では制作デスクとして活躍することとなります。



「天空の城ラピュタ(1986年)」から宮崎駿監督と共に働いた木原氏は、「彼は自分自身に厳しく、そして他人にも厳しい。」と話します。そして、共に働く人々の才能を開花させることが出来るのだと。

引退と復帰を繰り返す宮崎駿監督(77)。

木原氏は、宮崎駿監督の偉大な才能が、スタジオジブリに根付いているのかを危惧しています。



木原氏はといえば「魔女の宅急便」制作デスクを務めた後、スタジオジブリを去ることとなります。その後は、怪談作家としてデビュー、日本におけるJホラーブームの立役者となりました。



いま彼は、怪談からアニメ、サブカルとマルチな活動領域で世界中の博覧会から招聘されています。どの地でも、これらの講演活動を通じて日本の良さを届けたいと話します。

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