その3.『ヨーク軍曹』(1941年)
ヨーク軍曹 CCP-196 [DVD]
家族思いの優しいところもある、銃の腕前がよくて喧嘩も酒も強い乱暴者が、雷に打たれて奇跡的に助かったことにより、神の啓示を授かったがごとくに人格が一変し信仰心の篤い思いやりのある人間になり、聖書の教えと戦争という現実の狭間で懊悩しながらも、持ち前の勇気と才能とそして神のご加護でもって、およそありえないような武勲を立てて故郷に錦を飾る。前半はのどかな田舎の物語風ですが、後半の戦地が舞台になってからは、主役を光り輝かせるためにこれでもかこれでもかという、まるで講談のようなサクセスストーリーが展開する。
製作された年の12月には真珠湾攻撃のあったたけに、これはもう国威発揚の要素が濃厚なのはむべなるかなってことなんだろうけど、ドイツ軍を羊の群れみたいに扱っているのには苦笑を禁じえなかった。もしもゲーリー・クーパーがアカデミー主演男優賞を獲っていなかったら、おそらく人々の記憶からは消えていた映画の一つになっていたかも・・・??。
その4.『誰が為に鐘は鳴る』(1943年)
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初めてこの映画を見たのは、今から40数年前の高校2年か3年の受験勉強の頃だった。初めて見たバーグマンの美しさにすっかり虜になった覚えがある。その後何度も映画館やDVDで見て、何十年もたった今でもビクターヤングのテーマ音楽を聴くと青春の思い出とともに、谷にかかる橋の爆破を決行する日の早朝の山の場面や鐘の音とともに硝煙にかすんでいくラストシーンを懐かしく、自分の体験であったように思い出す。
その5.『真昼の決闘』(1952年)
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その6.『昼下りの情事』(1957年)
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『昼下りの情事』の一場面