そのポリパーツアームを基部から展開すると、一気に両脚が左右に広がる。これで、腕部収納のスペースを確保すると共に、飛行形態でのボディ幅が決まる。
腕部収納
胸パーツを完全に上方へ向かって上げきった状態で、腕部をボディ中央に収納する。御覧のように絶妙のクリアランスで腕部は収納される。
シールド再装着
一度外してあったシールドを、機体底面の中央に装着する。この装着で機体の底面がほぼ隠れて、見た目もシンプルになる。
倒して横から見た状態
既に完成形の雰囲気は漂っている。下半身とバインダーの変形をここから行う。
背部バインダーの展開
背部バインダーは、90度開き、ボディ側面に沿うように位置づけられる。この位置にウィングが来るのが、ウェイブ・シューター形態の特徴的なところである。
完成したウェイブ・シューター
脚部を設定どおりに膝関節(ポリパーツ)で折りたたみ、ロングテール・スタビライザーを伸ばしてウェイブ・シューター形態の完成である。
これはこれで、素直に格好いい。妥協の産物と切って捨てるのはもったいないデザインセンスの良さがある。
後方から見たウェイブ・シューター形態
脛の黄色いインテークや赤いバーニアも、色分けされていることで情報量が増している。さすがに足首の折り畳みまでは再現されていない。
前方から見たウェイブ・シューター形態
少なくともこの時点では、変形した時の機体の薄さという点ではベストなデザイン変更であったから、普通に正面から見てもスマートでスパルタンで良質なデザインである。
その証拠に、バンダイは2017年の10月に、当時最新でHGUC-EVOLなる冠を付けた、2商品目のHGUC ゼータガンダムのバリエーション商品として、このウェイブ・シューター版をプレバン限定商品で発売した。
HGUC-EVOL版の変形が、変形とは名ばかりの差し替え組み換えだから容易にできた商品展開だったわけだが、逆に言えばそれだけ、この90年代初頭の旧HGゼータガンダムが、ガンプラファンに衝撃と希望を与え、指示されたかの証明でもある。
1990年当時の「一つの回答」たる旧HG版ゼータガンダム
HGシリーズは「システムインジェクションフルカラー&フルアクション」のRX-78 ガンダムで始まり、このゼータガンダムでそこに「可変」を付け、続く7月のガンダムMK-Ⅱで「名作キットを、さらに乗り越える」に成功し、同じ月のダブルゼータガンダムでとうとう「完全合体変形」を成し遂げた栄光のシリーズである。
その後、HGの冠は『機動戦士Vガンダム』(1993年)以降のガンプラのメインストリーム商品の定番称号になり、やがて『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1998年)で1998年の6月に発売された1/144 HG グフカスタムの評判とクオリティが直接の引き金になって、1995年の5月から、ガンキャノンを第1号にして、改めてHGUCシリーズがスタートしたのである。
というわけで『ガンプラり歩き旅』も、次回からは『Zガンダム』『ガンダムZZ』『逆襲のシャア』に登場したモビル・スーツの、HGUCを毎週一つずつ紹介していきたいと思います。
よろしくお願いいたします!
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