思い出の「昭和有名人伝記マンガ劇場」:第15回 路上からVシネの帝王へ!『実録・哀川翔物語』

思い出の「昭和有名人伝記マンガ劇場」:第15回 路上からVシネの帝王へ!『実録・哀川翔物語』

"Vシネマの帝王"と言えば、やはり哀川翔。一世風靡セピアでデビューしながらも、紆余曲折ありながらたどり着いた生きる場所としてのVシネマ。現在のバラエティ番組では見られない哀川翔の伝説をコミカライズで堪能しよう!


竹内力と並ぶ"Vシネマの帝王"にして、ミドルエッジ世代にとっても人生のセンパイとして無条件で尊敬出来る男。それが今回紹介する名優、哀川翔だ。

 (2016年発行 KADOKAWA)

著書『ブレずに生きれば道は拓ける! 一翔両断!!』

ブレずに生きれば道は拓ける! 一翔両断!! (単行本) | 哀川 翔 |本 | 通販 | Amazon

頼れるアニキ、そして良き父親のイメージがありながら、芸能界入り前に数々の武勇伝を残している、哀川翔。更にクワガタの飼育やラリードライバーなど、自身の趣味の分野でも才能を発揮している彼の生き方こそ、正にミドルエッジ世代の男にとっての憧れと言えるだろう。

伝説の男、哀川翔とは

2006年発行 竹書房文庫

著書『俺、不良品。』

俺、不良品。 (竹書房文庫) | 哀川 翔 |本 | 通販 | Amazon

我々ミドルエッジ世代にとっては、やはり"劇男一世風靡"の選抜メンバーで結成された、"一世風靡セピア"の一員としてデビューした時の印象が強い、哀川翔。その後は、長渕剛主演のテレビドラマ『とんぼ』の常吉役で役者としても注目され、1989年の"一世風靡セピア"解散後に主演した東映Vシネマの傑作、『ネオちんぴら鉄砲玉ぴゅ~』で、役者としての地位を確かなものとし、遂に"Vシネマの帝王"の称号を得るまでになった。その自由で男気あふれるキャラクターから、バラエティー番組への出演も多い哀川翔だけに、芸能界入り以前の破天荒な人生や数々のエピソードも、そうした番組の中で断片的に語られて来た。

だが、芸能界に入る前に様々な伝説を残しているだけに、その全貌を掴むことは中々に難しい。
幸い、今回取り上げる伝記マンガ『実録・哀川翔』には、その誕生から現在まで彼の波乱に富んだ人生の全てが、一冊にまとまって収録されており、ファンにとっては正に彼の人生を知るための最良の資料となっている。

今回の伝記マンガ紹介を読まれて、彼の人生についてもっと深く知りたい!と思われた方は、以下のリンクからどうぞ。

哀川翔 - Wikipedia

哀川翔オフィシャルサイト |

『実録・哀川翔物語』概略

『実録・哀川翔物語』コミックス表紙

前回紹介した『シルベスター・スタローン物語』と同じシリーズとして刊行された、この『実録・哀川翔物語』。哀川翔の主演作『ゼブラーマン~ゼブラシティの逆襲』の公開に合わせて、2010年に発行されたこの伝記マンガは、通常は重版されないことが多いコンビニ・コミックスの世界において、何と増刷されるほどの大人気!熱狂的なファンを持つ哀川翔だけに、ファンにとってもそれだけ彼の人生についての興味が強かったという証明なのだが、果たして、彼の壮絶な人生とはいったいどんなものだったのか?

『実録・哀川翔物語』内容紹介

本作の扉絵

五人の子供の父親で愛妻家。哀川翔の壮絶な人生とは?

冒頭で触れた通り、"Vシネマの帝王"として年間最多12本のVシネマに出演した記録を持つ、哀川翔。遂に2004年には主演作品100本記念として『ゼブラーマン』が製作されるなど、今や自身の地位を不動の物とした彼の歩んで来た人生とは?

ヘリコプターの墜落事故で父が帰らぬ人に・・・。

昭和42年、海上自衛隊のパイロットだった父親が操縦するヘリコプターと、自衛隊の哨戒機が空中衝突し海上に墜落。父親は帰らぬ人となってしまった。この時、哀川翔の母親は三人目の子供を妊娠中で、しかも予定日の10日前だったため、遺体の確認には当時5歳の哀川翔が行くことに・・・。

柔道に明け暮れた中学生時代を経て高校へ!

専門学校入学のため、鹿児島から東京へ!

既に小学生時代からケンカを始めた哀川翔。中学時代に所属した柔道部での過酷な練習が、彼に強靭な肉体と根性をもたらし、高校時代の器械体操部での練習が、後の一世風靡セピアでの華麗なパフォーマンスへと繋がることになる。
だが、体育大学への推薦入学用願書を出し忘れてしまったことで、哀川翔は専門学校に入学するために、単身鹿児島から上京を果たすのだった。この運命のいたずらが無ければ、後の"Vシネマの帝王"は誕生しなかったに違いない。

芸能界入り前の意外な職業とは?

これはかなり有名な話だが、実は芸能界入りの前、19才の頃から雑誌『ポップティーン』のライターとして活躍していた、哀川翔。
専門学校卒業後もこのバイトを続け、当時の月収は何と40万円近くあったというから驚きだ。

遂に一世風靡セピアとしてデビュー!

この後、"劇男一世風靡"に参加し、渋谷NHKホール前の広場で路上パフォーマンスを披露することになる、哀川翔。当時の社会を巻き込む大ブームとなり、遂に観客が5000人を超える大記録を達成!
そして、上京からわずか3年目の昭和59年4月、遂にあの"一世風靡セピア"のメンバーとして芸能界にデビューすることになるのだった。

実名で登場する有名俳優たち!

実は本作中には、当時の哀川翔と交流があったり、運命的な出逢いをした芸能人が実名で登場する。中でも強烈なのが、上京したての哀川翔がボコボコにした少年ヤクザ軍団のリーダーが、後に名脇役となる中野英雄(当時16才!)だったというエピソードだろう。
その他にも、木村一八がよくヤクザにからまれたという話や、公美夫人との出逢いのエピソードなど、本人に取材した内容を元に描かれた本作の資料的価値は、非常に高いと言える。

1989年、一世風靡セピア解散・・・。

昭和63年に出演した長渕剛主演のテレビドラマ『とんぼ』での演技が高い評価を得て、俳優としても注目され始めた哀川翔。それと前後するようにして、一世風靡セピアは解散することになる。哀川翔自身は歌手としての活動を望んでいたのだが、世間は俳優としての哀川翔を求めていたのだった。
その後、公美夫人と結婚した哀川翔は、Vシネマやドラマに映画など役者として大活躍!遂に主演100本目を記念して『ゼブラーマン』が製作されることとなった。

哀川翔の人生哲学とは?

ミドルエッジ世代の心に刺さる、哀川翔のメッセージ!

「社会に出た後は無敵=敵を作らない方がいい」「死ぬまで現役でいたいよ」など、正にミドルエッジ世代にとっての金言名言が飛び出す、本作エンディングでの哀川翔へのインタビュー部分。
本作を読んだ上でこの言葉を聞くと、幼くして父を亡くし自身も波乱万丈の青春時代を送った哀川翔だからこそ辿り着いた、人生の真理であることが良く分かる。これからも生涯現役を貫いて、変わらず活躍し続けてくれることを願って止まない。

最後に

いかがでしたか?
まさか、芸能界入りまでにこれほどの修羅場をくぐって来たとは!これだけの人生経験を積んだからこそ、現在の哀川翔が誕生したと分かる内容の本作こそ、正にミドルエッジ世代必読の男の教科書と言えるだろう。
残念ながらコンビニ・コミックスの性質上、古書店や市場に出ることが少ないため、入手するにはブックオフのコンビニ・コミックスのコーナーを定期的に探すか、ヤフオクで検索するのが効果的だと思われる。

今回の記事で興味を持たれた方や、哀川翔ファンの方には是非読んで頂きたい作品なので、全力でオススメします!

関連する投稿


【追悼】金田一少年の事件簿などの声優で俳優の『松野太紀』!!

【追悼】金田一少年の事件簿などの声優で俳優の『松野太紀』!!

2024年6月27日にショッキングなニュースが入ってきました。主な出演作品は、『金田一少年の事件簿』『ブギーポップは笑わない』等々数々の作品に登場されていた声優で俳優の松野太紀さんがお亡くなりになりました。今回追悼の意味も含めてまとめてみました。


横浜DeNAベイスターズ(当時)の山口俊投手と結婚した『高木加織』現在は〇〇のオーナー!!

横浜DeNAベイスターズ(当時)の山口俊投手と結婚した『高木加織』現在は〇〇のオーナー!!

1999年第4回「ミスヤングマガジン」で当時中学2年生で準グランプリを獲得し芸能界入りした高木加織さん。2005年頃からメディアで見かけなくなり現在は〇〇だと言う・・・。


ドラマ「新・天までとどけ」では河合竜夫役を演じた『並川倖大』現在は引退され〇〇だと言う・・・。

ドラマ「新・天までとどけ」では河合竜夫役を演じた『並川倖大』現在は引退され〇〇だと言う・・・。

女優の奈美悦子さん息子でドラマ「新・天までとどけ」では河合竜夫役を演じた並川倖大さん。2008年末に芸能界を引退し現在は〇〇だと言う・・・。


Vシネ「スターヴァージン」では甲冑風のビキニに身を包み注目を浴びた『黒木永子』!!

Vシネ「スターヴァージン」では甲冑風のビキニに身を包み注目を浴びた『黒木永子』!!

1985年のデビューからドラマや映画・Vシネマ・グラビアアイドル等、幅広く活躍していた黒木永子さん。1990年を最後に目立った芸能活動は行っておらず、芸能界を引退したと思われます。懐かしく思いまとめてみました。


映画「 がんばっていきまっしょい」で中崎敦子(ヒメ)役で注目を集めた『 清水真実』引退・結婚・お子さん!!

映画「 がんばっていきまっしょい」で中崎敦子(ヒメ)役で注目を集めた『 清水真実』引退・結婚・お子さん!!

1990年のデビューから女優として活躍され映画「がんばっていきまっしょい」で注目を集め、他にも多数の映画やドラマで活躍していた清水真実さん。2004年に芸能界を引退されました。懐かしく思いまとめてみました。


最新の投稿


昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

昭和100年を祝う夜!グランドプリンスホテル広島でTEPPANの歌謡ライブ&打ち上げ花火が開催決定

2026年5月5日、グランドプリンスホテル広島にて「昭和100年」を記念したスペシャルイベントが開催される。広島発の4人組ボーカルグループ「TEPPAN」による昭和歌謡ライブに加え、夜空を彩る打ち上げ花火も予定。ライブ観覧は無料。さらにホテル上層階のレストランではCD付きの特別ディナープランも登場する。


樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

樋屋奇応丸の倉庫から幻の音源発見!デューク・エイセスが歌う昭和のCMソングが高音質で蘇る

「ひや・きおーがん」のフレーズで親しまれる樋屋製薬の社内倉庫から、長らく歌唱者不明だった過去のCMソング音源が発見された。調査の結果、昭和を代表するコーラスグループ「デューク・エイセス」による歌唱と判明。当時のクリアな歌声を再現した「高音質版」が公開され、昭和歌謡ファンを中心に大きな話題を呼んでいる。


福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

福岡の食のテーマパーク「直方がんだ びっくり市」が50周年!大盛況で幕を閉じた「半世紀祭」をレポ

1976年の創業から50周年を迎えた福岡県直方市の「直方がんだ びっくり市」にて、2026年4月17日から19日までアニバーサリーイベント「半世紀祭」が開催された。銘柄牛が50%OFFになる「肉袋」や名物セールの復活、地元ヒーローの参戦など、半世紀の感謝を込めた熱気あふれる3日間の模様を振り返る。


『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

『メタルスラッグ』シリーズ30周年記念プロジェクト始動!新作開発や特設サイト、記念映像が一挙公開

アクションゲームの金字塔『メタルスラッグ』が2026年4月19日に誕生30周年を迎えた。株式会社SNKはこれを記念し、シリーズの再燃・リブートを掲げた記念プロジェクトを始動。新作ゲームの開発を含む多彩な企画の推進や、歴史を振り返る記念映像の公開、特設サイトの開設など、世界中のファンへ向けた展開が始まる。


山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

山下達郎ソロ・デビュー50周年記念!JOURNAL STANDARDとコラボした限定Tシャツが発売

ソロ・デビュー50周年を迎えた音楽界のレジェンド・山下達郎とJOURNAL STANDARDが特別なコラボレーションを実現。1stアルバム『CIRCUS TOWN』収録の名曲「WINDY LADY」をテーマにしたTEEがリリースされる。音楽史に刻まれた名盤の空気感を纏える、ファン垂涎の記念アイテムが登場だ。