大和和紀(やまとわき)さんとは……?

3月13日生まれ、札幌市出身の魚座。O型。1966年、「週刊少女フレンド」より『どろぼう天使』でデビュー。『はいからさんが通る』で第1回講談社漫画賞を受賞。「源氏物語」を基に描いた『あさきゆめみし』は、少女漫画の枠を超えて高い評価を得ている。他に『ヨコハマ物語』『N.Y.小町』『ベビーシッター・ギン!』『紅匂ふ』など人気作多数。(「amazon」より引用)
大和和紀さんといえば…!
あさきゆめみし

永遠のベストセラー・源氏物語をコミック化して1600万部を売り上げた「あさきゆめみし」!
筆者はこれで内容を把握し、源氏物語の現代訳をいろいろ読み比べるようになったきっかけの漫画でした!味わい深い日本語がちりばめられていて、普段あんまり漫画読まない活字中毒者におすすめしたい一作品です!
はいからさんが通る

「花の東京大ロマン」時は大正、浪漫の時代、花村紅緒は17歳。当世はやりの「ハイカラ娘(※西洋風にオシャレな…的)」しかも、竹刀をとれば天下無敵のじゃじゃ馬娘。そんな彼女に「生まれながらの許婚」伊集院少尉が現れる!さてはて紅緒の行方は波乱か恋か…?!
ドキドキハラハラされながらかなり面白く読んだのを覚えています。大和和紀さんの巧みなストーリー設定が読者を引き込ませましたね。
ラブパックとは…
平安時代が舞台!
源氏物語をベースとした歴史ラブコメディ。
「あさきゆめみし」ではまった方におススメしたい作品です!
歴史モノは好きだけど、あさきゆめみしのドロドロさが受け付けなかった方に
この大和和紀さんのカラっとした笑えて泣けるコメディはいかがでしょう?

おてんば姫として有名な菜々(なな)。年頃のおなごなのに、和歌もお琴も習わないまま、男に見向きもしないのは、幼いころに出逢った謎の若君と約束をしたから。
親のすすめで当世きってのプレイボーイ、源氏の君の館で働くことになるが、硬派な菜々は、女たらしの源氏が大嫌い!
源氏の君はそんな菜々を面白がってからかう毎日。そんなある日、菜々は都を騒がす盗賊の頭領、”疾風(かぜ)”と知り合うことになる。
が、なんと彼の正体は源氏の君のもう一つの人格だった……。
ラブパックの登場人物(※ネタばれ含みます)
菜々(左)&源氏の君・疾風(右)

菜々はおてんば娘。はっきり言ってしまうと、「はいからさん」の紅緒みたいにじゃじゃ馬です。
幼い頃に結婚の約束をしたどこの誰とも知らない男の子が迎えに来るのを信じて待っているという、いかにも少女漫画の主人公です。
光源氏でもあり、疾風であるヒーローは昼間はプレイボーイな“光源氏”、しかし、夜は“疾風”として貧しい人、か弱きもののために盗賊をやっています。
要点をまとめると、母の形見の匂い袋で別人格の都を騒がせる義賊となってしまう光源氏と貴族の姫としては落ちこぼれの少女の恋物語。
この設定を聞くだけでもドキドキハラハラキュン♪させられちゃいますね!
ちなみにTVドラマ化もされてるんです!
1979年にテレビドラマ化。
1979/10~放送。宝塚歌劇団が出演したテレビ用作品。
宝塚バウホールでの公開収録形式の番組で光源氏が主人公の王朝物。
「宝塚テレビロマン」(放送期間1979/04/07~1980/08/30)の中で放送された!
宝塚劇団が出演&放映とは、顔ぶれがすごいところですね!Σ(・ω・ノ)ノ!
こんな感想もございました!(*´▽`*)
各ファンたちの感想
確かに、なよっとしていたインテリ系光源氏より野性的な疾風がかっこよく映りましたね!
あのおてんばキャラにはまっすぐで微笑ましく、なぜだか読む人に励ませてあげるようなまっすぐさがございました。ほんとに少女漫画のヒロインが発揮するあのパワーはなんだろう……!?
こんな大御所の方のコメントも見つけました。(゚Д゚;)
『十番出来!』で名を知られている松田奈緒子さん!
松田奈緒子さんは大和和紀チルドレンだったという……!!
「この中に入りたい」という感覚がすごいわかります。
大和和紀さんのコメディ作品は元気になってしまうような漫画であり、またそんなヒロインでありたくなってしまう内容ですもんね!
感想
菜々は初恋の君との約束を一途に待っています。
プレイボーイ光源氏が初恋の君だと気づいた菜々はショック受けますが、また疾風の登場に心惹かれていく菜々の心情がとても面白かったです。
自分が夜盗・疾風だと気がつき、自覚し始めた源氏の君の辺りの下りから泣かされます。
でもヒロインの持ち前の明るさがちょうどいい塩梅にコメディに仕立て上げてくれるその大和和紀さんの手腕はすごいものです。亡き母親の怨霊がそのような行為をやめるよう説得するが聞き入れない源氏の君は、怨霊に襲われれ命をも失いかけたが、菜々の存在により助かった。
一方、疾風と源氏の君が同一人物だと知らない菜々は、2人の間で板ばさみになり悲嘆に暮れる。
ここがミソですね。これだから少女漫画はひきつけてやまない…!
そんな中、怨霊の仕業によって姫に協力なライバルが現れ心乱れたかと思う間もなく、疾風の正体は源氏の君だと突き止めた検非違使の逮捕劇によって、疾風である源氏の君は生死もわからぬまま行方知れずになってしまう。姫と源氏の君の恋の行方は?!
どうなってしまうのかというと、一応ハッピーエンドを迎えます。
最後まで読む人をドキドキハラハラそしてキュンさせられるストーリー構成さながらも、たくましい疾風というキャラクターにぞっこん惚れちゃった読者の方もおられるのではないでしょうか。
それほどに疾風は魅力でしたね。