【アーノルド・シュワルツェネッガー】~伝説のボディビルダー編~ボディビルダーとして世界最高峰のMr.オリンピアを6連覇を含む7度優勝!

【アーノルド・シュワルツェネッガー】~伝説のボディビルダー編~ボディビルダーとして世界最高峰のMr.オリンピアを6連覇を含む7度優勝!

アーノルド・シュワルツェネッガーは、オーストリアの片田舎で生まれ、あるきっかけからボディビルダーを志した。 例えば、アルコール中毒者は、たとえ深夜、たとえ雨が降っていても酒を買いに行く。 スポーツ選手も勝ったり、目標を達成する喜びが忘れられず必死に練習している。 その欲望が強かれば強いほど、たくさんの努力ができるというわけである。 アーノルド・シュワルツェネッガーも目標を達成するためになんでもやった。 ボディビルダーとして世界最高峰のMr.オリンピアを6連覇を含む7度優勝。 間違いなく史上最強のボディビルダーの1人だが、そのプロセスは欲望丸出しで、非常にシンプルな肉食系男である。


チ、チン、V V

オーストリアの黒い耕夫

アーノルド・シュワルツェネッガーの生まれた国、オーストリアの正式名称は「オーストリア共和国(ドイツ語:Republik Österreich、英語:Remde222_prd.of Austria)」
中欧(中央ヨーロッパ)に位置し、人口は約830万人。
首都はウィーン。
国土をドナウ川が東西を横切って流れ、ドナウ川の西はドイツ、東はハンガリーにつながっている。
オーストリアは過去に3回、異なる民族、異なる宗教、異なる思想と対峙した。
1回目はローマ帝国、2回目はオスマン帝国、3回目は共産圏である。
2回目と3回目は最後にはオーストリアが勝利した。


首都のウィーンは古くから音楽の都として栄え数々の音楽家を輩出し、現在でも世界有数のオーケストラのウィーン・フィルハーモニーがある。
アルプス山脈が国土の62%を占めているため気候は寒冷で雪が多い。
そのためウィンタースポーツが盛んで冬季オリンピックではよくオーストリア国旗が活躍する。
積雪のため、卓球、ハンドボール、アイスホッケー、柔道など室内競技も盛んである。
またアドルフ・ヒトラーの故国でもあり、彼はオーストリア西部のブラウナウで生まれウィーンの美術学校に行こうとしたが落第し街角で絵を描いていた。
そして第一次世界大戦が勃発するとドイツ軍に志願。
戦後はドイツに住み、政治活動を始め政界で大出世した。
そして1938年、オーストリアに侵攻しドイツに併合した。

アーノルド・シュワルツェネッガーはオーストリアの首都:ウィーンから約200㎞離れた、南東部のシュタイアー州グラーツのはずれにあるタール村はで生まれた。
タールは東にハンガリー、南にユーゴスラビアの国境を接していた。
父親のグスタフは陸軍に入っていたが、ヒトラーによってオーストリアがドイツに併合された後、ナチス党員となった。
当時、オーストリア国内でナチスに入るのは全体の10%程度だった。
ナチス党員になる条件の中に、非ユダヤ系白人ということがあったが、シュワルツェネッガー家は7代前にチェコスロバキアから移住してきて以来、全員がシュタイアー州出身のアーリア人だった。
ちなみにシュワルツェネッガーという名を直訳すると「黒い耕夫」
ヒトラーがグラーツに凱旋訪問したとき、人々は第3帝国による繁栄を期待し彼を支持し声援を送った。
そしてグスタフはグラーツから6㎞離れたタールの警察署長となった。
仕事人間だったグスタフは38歳で15歳年下の未亡人と結婚した。
兄のマインハルトはかわいがったが、弟のアーノルドには「自分の子ではない」という根拠のない疑いを持っていた。
グフタスは妻を非難し続け家庭は不和に陥った。
グフタスは、
「勇気と苦しみこそ喜びの根源であり、困難と苦痛は耐えながら励むことによって克服でき、勝利はその後に得られるものである」
という元軍人らしい教育を行った。
両脇に本を挟んで食事をさせ姿勢を矯正し、兄弟を勉強やスポーツで競わせた。
そして勝敗が決まると
「お前たちのうちどちらが優秀かいいなさい」
と強いた。
負けた方は罰を与えられるため兄弟は必死に戦った。
グスタフにとって闘争と力と勝利以上に価値のあるものはなかった。

うめき声が出るまでやれ

アーノルドは学校で体の小さな級友を守ったり助けたりする反面、他人をあざけったりいじめることもあった。
葉に棘のあるイラクサで数人の女子のグループを殴ったり、女の子のカバンをひったくり川の中に投げたり、村の道をやってきた牛乳配達夫を何の理由もなく殴りつけたりもした。
兄のマインハルトも道を歩いていた老夫婦に
「祖父が死んで花を贈りたいけどお金がない」
と嘘をついて泣きつき500シリングを奪ったり、いじめが原因で矯正施設に送られたこともあった。
被害者の中には警察に訴える者もいたが、グフタスはなだめたり、息子を信じるといい張って、事件にしなかったし叱ることもなかった。
このためシュワルツェネッガー家は村の一部からは嫌われた。
13歳のアーノルドは元ボディビルダーのスティーヴ・リーヴス主演の映画「ヘラクレス」にハマり、何度も繰り返し観た。
そしてボディビルをやろうと思った。
当時、Mr.オーストリアだったクルト・マーヌルがグラーツにジムを開いていた。
このジムは現在でもトップ選手を輩出している。
アーノルドはタールの水泳のコーチがマーヌルの友人であることを知り、会わせてほしいと頼んだ。
そして2人は出会い、マーヌルは14歳で189㎝もあったアーノルドに自分のジムに来るように告げた。

翌日、アーノルドは学校の後にグラーツのフットボールスタジアム内にあったジムに行った。
粗末なジムで、国土の62%をアルプス山脈が占めている寒冷なオーストリアにあって、床にカーペットも敷かれず、暖房器具もなかった。
壁に空いた穴には紙くずが詰められていたが、風で飛ばされると冷たい風雨が入ってきた。
そんな中で20人ほどがトレーニングしていた。
クルト・マーヌルはアーノルドにトレーニングの基本を教えた。
「トレーニング中は鍛えようとしている筋肉のことだけ考え、苦痛の限界ギリギリまでがんばれ。
うめき声が出るまでやれ。
これが一流のボディビルダーになるコツだ」
食生活について大量の卵を食べること、そしてステロイド剤も競技に勝つために必要であると教えられた。
今日では薬物使用は問題視されているが、当時はステロイドの危険性はよく知られておらず、単なる筋肉増強剤と考えられていた。
クルト・マーヌスは試合3ヵ月前からストロイドを使用し、試合後はやめるということを繰り返していた。
アーノルドはステロイド剤を牛乳と一緒に飲んで、続けてタンパク質の錠剤を一握り口に放り込んで、それを口に含んだまま、
「よし、やるぞ」
といってトレーニングを始めた。
彼は
「糞を1㎏食べたら筋肉がつくというんだったら僕は食べるよ」
とまでいった。

ボディビルと薬物

ボディビル(ボディビルディング、Bodybuilding)は、トレーニング、栄養、休養を組み合わせることによって筋肉を発達させる過程のこと。
それによって心身に様々なポジティブな変化が起き、スポーツやリハビリテーションのために行うウエイトトレーニングもボディビルから枝分かれし発達したものである。
ボディビルを行う人をボディビルダーと呼ぶ。
ボディビルの競技会では、ボディビルダーの肉体を審査員が得点をつける。
その基準は、全体的な形の美しさ、バルク(筋肉量)、カット(皮下脂肪のなさ)、パンプ・アップ(血液が筋に送られて充血した筋肉)である。
ボディビルダーは、まず基本ポーズで審査され、それを通過した者だけが、自分で選曲した音楽で芸術性を込めたポージングするフリーポーズを審査される。
彼らは白い肌より黒い肌の方が筋肉の陰影が出るため褐色のカラーを塗ったり日焼けをする。
首から下の体毛は除毛・剃毛する。
ポージング中にパンツからはみ出さないように陰毛も剃毛する。

ボディビルの起源をたどれば古代ギリシャまでさかのぼる。
近代においては19世紀後半、プロイセン王国のケーニヒスベルク(現:ロシア連邦カリーニングラード)のユージン・サンドーがアメリカのプロデューサーに見出され「世界最強の男」「驚異のサンドー」と銘打たれたショーで、重量挙げや人間や動物を持ち上げ、その腕力を見せつけた。
サンドーは古代ギリシャ・ローマの彫刻を研究し、自分の肉体を鍛錬によってそれに近づけることを目指した。
これによって彫刻などで具現化された肉体の美が想像のものではなく実際の人間の肉体で表されることを証明した。

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