ロードマンとは
正式名称は【ブリジストン・ロードマン】
1974年にブリヂストンサイクル株式会社から発売された入門者向けスポーツ自転車です。
当時、少年漫画雑誌の裏に広告が掲載されることが多かった為、爆発的な人気を誇りました。

ロードマン・コルモ
ブリヂストン・ロードマン - Wikipedia
ロードマンはセミドロップ車よりも高い年齢層を対象としていました。
このロードマンの発売は、ロードレーサーやランドナー、スポルティーフなど、ドロップハンドルの本格的スポーツ用自転車へ、ユーザーの目を向けさせるきっかけになりました。
ブリヂストンサイクル株式会社の歴史を代表する名車種として知られています。

セミドロップタイプ ハンドルバー 18-8ステンレス
Amazon | セミドロップタイプ ハンドルバー 18-8ステンレス | ブリヂストン(BRIDGESTONE) | ハンドル
ロードマンの特徴
ロードマンの特徴といえば、なんといってもカッコイイドロップハンドル!そして、セミオーダー型の販売にあったのではないでしょうか?
数タイプのベースとなるスタンダードモデルをラインナップしており、多数のオプションパーツをユーザーが選ぶことが出来ました。
「自身にもっとも使いやすい自転車」を作りだすことができたのは、ほんとに画期的だったと思います。
また、通常高額となるオーダーメイドの自転車ではなく、一般的な普及価格帯である49,800円のモデルで実現したことが、このロードマンの素晴らしさだったのではないでしょうか。
ロードマン誕生秘話
“ミスター・ロードマン”が語る累計販売150万台の秘密 ブリヂストンサイクル渡部裕雄さんインタビュー - cyclist

ロードマン RM-703 Cr-Mo
と、ミスター・ロードマンと呼ばれているブリヂストンサイクル株式会社の渡部裕雄さんが、誕生秘話を語っています。
もともとはトヨタのセリカが発想のきっかけだったとは・・・
知りませんでした(^^)/
「ヨンキュッパ」自転車と競合他社
ロードマンが爆発的なヒットを飛ばしたことで、宮田カリフォルニアロード、松下TamTamRoad(後継はランディオーネ)、丸石ロードエース、富士フェザーコンポなど他社もその波に乗る様に発売を開始しました。

MIYATA カリフォルニアロード レストアベース
MIYATA カリフォルニアロード レストアベース ビンテージ(540mm~)|売買されたオークション情報、yahooの商品情報をアーカイブ公開 - オークファン(aucfan.com)
各社の仕様はほぼ横並びであり、このカテゴリーの自転車は車両本体定価が49,800円に設定されていたことから、俗称「ヨンキュッパ」と呼ばれていました。
ロードマンにあった車種
ロードマンにはベースとなる車種が大きく分けて4種類ありました。
さっそく画像で見てみたいと思います(^^)/
ロードマン・スーパーコルモ

ロードマン・コルモ
このロードマン・コルモは サンツアー系の部品構成になります。
サンツアーとは、自転車部品のブランドの一つです。

ロードマン・プレビオ
シマノ系の部品構成で仕上がっているのがロードマン・プレビオになります。
シマノといば自転車の部品でも有名ですが、釣り具の方が知名度が高いかな?

ロードマン・スカラ
少年向けの通学ユース自転車として販売されていた車種で、後にスプリンターへと引き継がれました。
画像を確認すると、ハンドルがセミドロップになってますね。
懐かしい当時の広告
なんと! あの「さいとうたかお」先生が広告の絵を描かれています!
ゴルゴのダンナも乗っていたのでしょうか(笑)
う~ん・・・ これは一体どんな状況なんでしょうか(笑)
なんか「さいとうたかお」先生が描くと、ちょっとシリアスになりますね(^^)/
ロードマンを振り返ってみて
ロードマンは、後の各用途に特化させたそれぞれの車種に道を譲り渡す形で1999年に生産と販売を終了しました。
しかし、ロードマンに詳しい方のサイトを読んでみますと、実際には同じブリジストンの「カマキリ」とよばれる自転車が出てきてから、徐々に下火になっていったと言われています。
ただ、やっぱりロードマンはカッコイイですね(^^)/
ほんとにスタイリッシュで憧れの自転車でした!
関連記事はこちら
進化とともに様変わりを続けていく「自転車」の歴史を振り返る。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
【ジュニアスポーツ自転車の進化】フラッシャー自転車・多段変速自転車の歴史を調査!当時の広告がおもしろい! - Middle Edge(ミドルエッジ)