『BEST GUY』とは
1990年12月15日に公開された日本の映画で、主演は織田裕二さんでした。
舞台は航空自衛隊千歳基地。ここでパイロットに与えられる最高の栄誉である「BEST GUY」の称号を賭けて特別強化訓練に臨むパイロットたちの姿を描いた作品です。
戦闘機は当時配備されていたF-15J イーグルでした。

BEST GUY
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監督:村川透
脚本:高田純、村川透
原作:山口明雄
製作総指揮:牧野良祥、山口明雄
出演者:織田裕二、財前直見、古尾谷雅人、長森雅人、東幹久
ちなみにTOP GUNのジャケットはこちら

似てる~~~!!
似過ぎや~~~ん(^^)/
F-15J イーグルとは

F-15J イーグル
F-15J (航空機) - Wikipedia
この戦闘機はほんとにカッコイイですよねぇ!
僕は知ってるのはF-14トムキャットとかファントムとかですが、あんまり見分けがつきません(笑)
とにかくカッコイイ(^^)/
ストーリー
「BEST GUY」を目指すものが集まっている北海道の航空自衛隊・千歳基地のイーグルドライバーたちは、日夜技量や人格を高める為、切磋琢磨していました。
しかし、現在の「BEST GUY」は空席の状態。皆がその称号を得る為に日夜努力をしてる中、主人公の梶谷英男だけは興味を示しませんでした。ただ、抜群の腕前である名高輝司とは、互いにライバルとして意識を燃やしていたのです。
順調に技量を伸ばしていた梶谷英男に、悲運なアクシデントが襲います。しかし、この物語のヒロインである水野深雪と会うことで、再び「BEST GUY」を目指すことを決意します。
最後には「BEST GUY」の称号をかけて梶谷英男と名高輝司のバトルが繰り広げられるが、結末はいかに・・・
『TOP GUN』へのオマージュ

この作品はもともと航空自衛隊の撮影協力で日本版『トップガン』を目指して作られたスカイアクション映画であり、本家『トップガン』と共通する設定が複数存在します。
①ヒロインと基地近くのバーで出会い、お互いの身分を明かさぬまま基地で再会する。
②身内(兄と父親の違い)も戦闘機のパイロットであったが事故死しており、事故の真相が公表されていない。
③ライバルとなるパイロットの存在。
④墜落(ジェット後流の吸入によるエンジン停止。と空間識失調の違い)してスランプに陥り、そこから立ち直る。
以上の4点がTOP GUNへのオマージュです。
オマージュですから、パクリではありませんよ!(笑) 僕はこの映画と観た時に「なんだよこれ!TOP GUNのパクリじゃねぇか!!」と思いましたが、オマージュです(笑) あくまでもオマージュ(^^)/
監督
村川透
村川透さんは山形県村山市出身で、福島大学経済学部を卒業されています。
なんでも上野国館林藩里正の血筋で、江戸前期に活躍した俳人・村川素英の子孫にあたるそうです。
監督としての代表作は「あぶない刑事」シリーズであり、テレビドラマでは「大都会シリーズ」「西部警察シリーズ」「探偵物語」「はぐれ刑事純情派」など、ハードボイルドな内容を多く手掛けてらっしゃいます。
出演者
織田裕二(梶谷英男役)
「東京ラブストーリー」「振り返れば奴がいる」「踊る大捜査線シリーズ」等、多くのヒット作品で主演を演じられた織田裕二さんが、この映画でも主演を演じています。
一見クールそうに見えるが、内に煮えたぎる様な熱いものを秘めている役どころは、織田裕二さんにピッタリだったと思います。
ちなみに、この映画が放映された1990年前後の織田裕二さんといば・・・
1987年に「湘南爆走族」、1989年に「彼女が水着にきがえたら」で存在感を出してきた頃ですね!
そしてこの映画の翌年である1991年には、あの「東京ラブストーリー」のカンチ役を演じました。
思えばこの頃から織田裕二は乗りに乗ってきたのかもしれませんね(^^)/

財前直見(水野深雪役)
コメディーやシリアスタッチの作品でも、デビューの頃から様々な作品へ出演し、卓越した演技力をもつ財前直見さんが、この物語のヒロインでした。
尚、財前さんは1990年代以降は主演・レギュラーを数多く演じ、所属事務所では最古参クラスだそうです。「研音=役者の宝庫」と評されるまでに成長させた功労者の1人だそうです。
『BEST GUY』は何故興行成績が振るわなかったのか?
この映画は日本版『トップガン』を目指したのですが、実のところ興行成績は振いませんでした・・・
では、何故振るわなかったのでしょうか?
空中戦シーンは特撮だけではなく、自衛隊の実機による実際の飛行撮影も行われ、リアリティのある映像がありました。しかし、領空侵犯(いわゆる「東京急行 (ロシア空軍)」)によるスクランブル出動のシーンでは、ツポレフTu-16とスホーイSu-27が特撮での登場になってしまっていました。

Su-27UBのコクピット周り
これは仕方のないことなのですが、そのせいで実機の迫力と特撮場面との間に乖離があり、観てる側からして「んんん?なんだこれは・・・」と思ってしまう出来となってしまった一面があります。
また、やはりオマージュとはいえ、2番煎じ感が否めなかったのだと思います。
TOP GUNの出来があまりにも良過ぎたのだと思いますねぇ
最後に
僕はこの映画を20年以上前に観たので、あまり詳細まで覚えていませんが、やはりどうしてもTOP GUNと比較していました。
僕にとってはTOP GUNは本当にのめり込む様に観ていた映画だったので、このBEST GUYを観た時の残念な感情は忘れられません。
ただ、今観ても同じ感情になるのかどうかは定かではありません。
今はオマージュとしての楽しみ方が出来る歳になった様にも思います。
機会があれば、また観てみたいと思いました(^^)/
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