「この物語は…」で知られる大映ドラマのオープニング。スクールウォーズでは生徒の校内暴力が印象的!
80年代の大映ドラマを代表する『スクール☆ウォーズ 〜泣き虫先生の7年戦争〜』。
元日本代表フランカーであった山口良治氏が、伏見工業高等学校を全国優勝まで導くまでの軌跡をドラマ化した作品。原作は作家・馬場信浩。
熱い教師とその教え子たちが奮闘する不朽の名作であるが、大映ドラマのオープニングの定番ナレーション「この物語は・・・」と共に流れる映像が、当時社会問題化していた校内暴力をこれでもかと描いた、今見るとぶっ飛んだ内容となっている。
生徒たちは学校の廊下や校庭をバイクで暴走し、堂々と校内でカツアゲをする。窓ガラスは当然割るものとばかりにガシャンガシャンと割って回り、割れた部分からパイプ椅子を外に放り投げるなど好き放題。さらには女子のスカートをめくり上げるハレンチな輩も登場する。
また、校外でも本屋での万引きが店員に見つかると逆ギレし、店員に殴りかかるなど、ザ・不良らしい悪事の限りを尽くしていた。
同作のモデルとなった伏見工業高校の校長らが、放送の直前に試写を見た際、この映像に絶句。「これでは伏見工は不良の溜まり場だと誤解されかねない」とTBS側に放送差し止めを要求したというエピソードもある。
4コマ漫画にしてみた!
『スクール☆ウォーズ』は人気作になり、ラグビー人口も増加した!!
前述のように学校側の心配をよそに、予定通り放送が開始された。しかし、意外にも同校ラグビー部OBは「あの熱血ぶりは(山口良治氏に)そっくりだ」などと好感的に反応し、5、6話進んだ頃には伏見工業の中でも本作に対する異論は無くなっていったという。
1984年10月放送の初回視聴率は6.9%であったが、その後は徐々に視聴率を上げ、後半では20%を超えるなど人気ドラマへと成長した。同作を見てラグビーを始めた子供達も多く、1985年度の全国の高校ラグビー部の入部希望者数も増加した。
また、麻倉未稀によるドラマ主題歌『ヒーロー』は、ロングヒットとなり現在でもテレビ番組などでラグビーの話になるとBGMで使用される事が多い。
オススメの特集記事
【大映ドラマ】がカラオケ化!「スクール☆ウォーズ」「スチュワーデス物語」などの名場面を背景に歌える! - Middle Edge(ミドルエッジ)
ズバリ「大映テレビドラマ」について語り尽くしましょう! - Middle Edge(ミドルエッジ)
イラストレーター・並木モッズのプロフィール
**並木モッズ**
一コマ漫画/風刺漫画/イラストレーター/デザイナー★ダイソー懸賞『まちがいさがしマガジン』イラスト掲載中★1コマ漫画『1億総スキャンダル社会』Smart FLASH[光文社週刊誌]連載中!/★LAのT-Shirt SHOP『popkiller』様にてTシャツ販売中!
並木モッズ(@MozzNamiki)さん | Twitter