『ガンプラり歩き旅』その60 ~イデオン編・8 番外編の番外編! 瞳こらせよ、産卵の時! 人よ命よ、生首を見る! スペシャルデラックスイデオン~

『ガンプラり歩き旅』その60 ~イデオン編・8 番外編の番外編! 瞳こらせよ、産卵の時! 人よ命よ、生首を見る! スペシャルデラックスイデオン~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をしてきた『ガンプラり歩き旅』。 今回は全8回で、ガンプラブームと共にロボットプラモブームを牽引した、『機動戦士ガンダム』(1979年)の日本サンライズ・富野由悠季監督の次作品『伝説巨神イデオン』(1980年)のアオシマ製プラモデル群から、現代に至るまでのイデオンフィギュアを、追いかけてみたいと思います!


上から、Aメカ、Bメカ、Cメカ

……うん……。まぁ……。その……。努力は認めるし……。それぞれABCメカに見えない「こともない」って感じ?
どうせ大きさが数㎜だしっていう感じで、雰囲気だけは出てます。ソル・アンバーのダクト突起や、ソル・バニアの肩脇ブロックもモールドで表現してるし。
けどこれ、事前に「イデオンのABCメカです」って言われないと、イデオン知ってる人でも、これが何か思いつかない人の方が多いと思うの……。

え……これ、なに? ボケじゃなく、素でこれ、なんですか?

双眼鏡かよぉおおおおっっ!

え、何、イデオンが索敵に使うの? 「どれどれ、バッフ・クランは……ほほう、あそこか」って!? レーダー使えよ! っていうかこの双眼鏡、小さすぎてイデオンが使えないだろうがぁっ!
しかし、こんなのはまだまだ序の口。

え……これは? いや、このディテールは見覚えが……しかしまさか……

カセットテープかよぉおおっぉおっ!

なにそれ! イデオンが戦闘中に音楽とか聴くの? リラクゼーション!? 「こんな甲斐のない人生なんぞ認めんぞ」とか言っておきながらENYA(微妙に古い)とか聞きながら、ストレスを鎮めるの? しかもカセットで!? こんなもん出すために、イデオンどんだけ体内のスペースリソース割いてんだよ! すげぇな無限力!
って、このテープは結局MAXELなの? AXIAなの? メタルテープなの!?

え? いや待って。ボケる余裕もないわ。なんすか?これ?

トランシーバーかよぉおおおっ!

いやまてよ! イデオンがあの激戦中に「チェックメイトキングツー。こちらホワイトロック」とか、戦場ごっこやってたら、いろいろ危機過ぎるだろうがぁああ!
っていうか、イデオン普通にソロ・シップと無線でやり取りしてたよね!? こんなスケール比数mのトランシーバーとかいらないよね!?

あ……。あぁこれは……。ようやく兵器メカっぽくもありえるアイテムが……でも……。

ヘリコプター……。ヘリコプターって、あの激闘の戦場でなんか役に立つっけ?

っていうか『伝説巨神イデオン』って、ほぼ9割がた宇宙での話で……。空力抵抗で飛行するヘリコプターに出番は……って……もはやそういう問題じゃないんだろうなって、そろそろ思い始めてる大河さん。

え? ただの球体? カプセルの中にカプセル? マトリョーシカ?

しかしこの球体、よーく見るとなんかモールド、ディテールがあるぞ。もうちょっとしっかり観察してみよう。こ……これは!

野球のボールかよぉおおおっ!

しかも硬球! いや、どっちでもいいけど! どっちも宇宙での戦争には関係ないよね! もうね、さすがの大河さんも「あぁこのカプセルの中身って、なんでもいいんだ」って理解はしてきてるけど、けど、野球のボールって……。
分かった! イデの正体は番場蛮で、このボールで大回転ハイジャンプ魔球で、ガンド・ロワを一撃で破壊するんだ!(もうヤケ)

するってぇとこりゃ……

独楽だあああああああ!

分かったぞ! 分かったぞこの意味が! アオシマは、富野監督の『伝説巨神イデオン』のプラモを使って、硬球で魔球を投げた『侍ジャイアンツ』や、スーパーロボットが超電磁ゴマを駆使して戦った『超電磁マシーンボルテスV』などの、長浜忠夫監督作品をリスペクトしているんだ! 富野監督との終生ライバルだった長浜監督をこんな形でリスペクトとは、やるな、アオシマ!(クワトロ・バジーナ調)。
いや……落ち着け。落ち着こう自分。そもそもこのミニチュアは和独楽の形であって、超電磁ゴマは和独楽じゃないし……。でも……。だって。アオシマが……。
ねぇみんな! おかしいのは俺じゃないよな!? この当時のこのプラモデルのミニチュアの選択基準だよね!?

え……いや、一度冷静になるけど、ナニコレ? 二回言うけど、ナニコレ?

この形状はなんだ? いくら考えても分からない。こんな形状の代物、どこかで見たことあるけど、まさか……ねぇ?

いやいやいやいや。さすがにこれはないわ

写真で提示したのは、初心者用プラモデル塗装用簡易缶付きエアブラシの、オリンポス ピースコンだけど、さすがにこれはありえないわ。
SF巨大ロボットが、たとえ双眼鏡や野球のボールを持っていたとしても、ピースコン持って、プラモデルの塗装とかはしねーだろ、普通。
……となると? 考えられるのは?

昔懐かしい『007』でお馴染みのワルサーPPK

確信は持てないけど、パーツの上半分を見る限り、これ……なんじゃないかなぁ?
で、下のぶっとい円柱は、これきっと、多分イデオンに持たせるために、イデオンの拳の穴に合せて太く造形してあるんだよ!
このカプセルミニチュアアイテムの中で、初めてイデオンとリンクさせたアイテムなんだよ!(巨大ロボットが小型拳銃なんて持てない、とか言わない)
そうだ、きっとそうなんだ。よし、そうと決まったら、早速イデオンにこれを構えさせてみようじゃないか!

グリップが太すぎて、拳の穴にはまりません

どうすんだよぉおおお! 違っちゃったじゃねぇかああああ!
どうすんだよ! 今更「ピースコンでも拳銃でもありませんでした」なんて言えるかよ! じゃあなんだよ結局これはって話になるだろぉおお!
……えっと……。これは……「オーパーツ」です!
そもそもイデオン自身が第六文明人の遺産、オーパーツだったんだから、そこから出てくるカプセルの中に、オーパーツが一つぐらい混ざってても不思議はない!
オーパーツだ! 決めた、今決めた!


……というわけで、紹介してまいりました9種の「謎アイテム」ですが、それらとは別個に、このポケットパワーイデオンには、付属のスプリングガン発射機能付きの大型銃がついてきていて、おそらく分割商品の2つに、それぞれ一個ずつついてた物と推測されるが、なかなかどうして、劇中に登場するイデオン・ガンとは似ても似つかない、ロングバレルの重機関銃と散弾銃みたいな代物に仕上がっている(こちらはイデオンはしっかりと握れる)。

イデオン、2丁重拳銃!

組立説明書にも箱にもネーミングがないので、面倒なのでここでは、左手に構えた銃器を「イデオン黒岩ガン」、右手に構えた奴を「イデオン大門ガン」と命名することにする(時代的にもまぁいいかと)。

イデオン黒岩ガンを構えるイデオン!

イデオン大門ガンの迫力!

当時のプラモデルにはありがちだった「オリジナル武装」も、今見るとなかなか味があって悪くない。

どっからでも、かかってきやがれ! このイデオン様が相手になってやるぜ!

まぁ確実に、愛と勇気の巨大ロボットが、半端なく物騒な兵器と化しますが……。

ポケットパワーが生み出した、(悪)夢のスーパーメカ!

Xメカ イデオン

Xメカ イデオンのパッケージ

上でも書いたが、ポケットパワーシリーズは、ロボット単体とは別個に、2種の「ロボット変形メカ」のキットを出すことが方向性として打ち立てられた。
ダイターン3やトライダーG7、後のアオシマオリジナルロボット群は、その仕様での商品化に問題はなかったが、もとよりロボット形態単独での変形の設定をもたないイデオンは、そもそもこのカテゴリに沿っていなかったのだが、当時のアオシマは、イデオンをオリジナルメカに変形させることで、商品化の道を切り開いた。
美談のように今文章書いてるけど、決してこれが美談じゃないって、これ読んでるあなたも、このあとすぐに分かるからね。

というわけで、アオシマによるポケットパワーイデオンのオリジナル変形メカ「Xメカ イデオン」であるが、とりあえず立体物の写真を使って、キットの説明書通りに再現していこう。「本当はこうなる予定だった」完成イラスト等を見て愕然とするのは、それからでも遅くはない。

あ、先に述べておくが。
当時のアオシマのロボット合体プラモシリーズに慣れ親しんだ人であれば常識だが、アオシマがこのような形でオリジナルで合体や変形をさせる時の、重要なキーワードは「生首」であり、それはこのポケットパワーイデオンでも健在だったりする。

パッケージ画でネタバレしている感も半端ないが、とりあえず手元の完成品をXメカ イデオンに変形させていくことにする。

変形準備

まずは、イデオン本体から両腕とバックパックを外す

変形開始

そして、仰向けに寝かせて膝を立てさせておく。なんか際どい性教育の画みたいだが、これが正式。その上で、両腕を入れ替えるという謎の作業がここで加わる。完成形を見れば分かる通り、左右の腕の入れ違いなんて、もはや些細な問題でしかなくなるのだが、まぁここは、入れ替えろと命令されれば従うしかない。

追加パーツが付いたバックパック

ガンダムと比較してシンプルなデザインのバックパックだが、そこにとがった垂直尾翼2枚と、謎のミサイル砲2門が追加されることで、いきなりスパルタンな物体に変化する。

合体変形した下半身

武装追加のバックパックを脛に付け、その裏にはコロ走行できるタイヤを仕込んだ支柱を差し込み、これで下半身は変形完了。

上半身の追加パーツ

どこから湧いて出てきたのか、武装力満点の追加パーツ。フロントデザインには、当時の流行だったスーパーカーの影響もみられる。

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