70年代に活躍した「オレンジ・ペコ」って知ってますか?
1970年代前半、CSN&Y、ガロといったフォークロック系のグループが流行したことがありました。そんな中、「オレンジ・ペコ」という4人組がいたのを覚えていますでしょうか?なお、2002年にデビューしたorange pekoe(オレンジ・ペコー)ではありませんのであしからず!

あの「ARB」のドラマーが所属!
今回ご紹介するオレンジ・ペコですが、日本を代表するロックバンドのひとつ「ARB」のドラマー・キースが所属していたことで有名です。当時はキース戸部を名乗っており、船橋たかき(vo,g)、原田ひろき(g,vo)、丸山コージ(b,vo)、キース戸部(ds) というメンバー構成でした。
「君の想い出」でデビュー!
1973年、オレンジ・ペコは「君の想い出」でデビューしました。キースがドラムをやっているんだからさぞかし硬派なロックを展開していると思いきや、歌謡曲に寄せたキャッチーなメロディーと西海岸系コーラスが光るポップな仕上がりに。そしてこの爽やかなジャケット!

2ndシングルも歌謡曲寄りのロックチューンに!
当時の彼らはTBS系のバラエティ「ぎんざNOW!」に時々出演しており、アイドル的な人気もあって追っかけをやっていた女の子も結構いたそうです。そんな背景からか、セカンドシングル「その手を離さないで」もロック色は強めではあるものの、メロディ自体は歌謡フォーク系に仕上がっています。

3rdシングルで音楽性が変わります。
前出のシングル及びアルバムの売れ行きが芳しくなかったためか、3rdシングルは完全なフォークソングになります。それが1974年に発表されたカントリー調の「姉さん」で、その歌詞は「姉が結婚し家を出ていく」という内容。当時かぐや姫の「妹」が流行していましたので、その二匹目のどじょうを狙ったのかもしれません?

解散後の彼らは?
上述の「姉さん」で路線変更を行った彼らですが、結局人気が上昇することはなく「オレンジ・ペコ」は人知れず解散することとなりました。解散後の彼らですが、メンバーの原田と船橋は「パル」に参加し、日本テレビ系のドラマ「ちょっとマイウェイ」の主題歌「夜明けのマイウェイ」をヒットさせています。

また、キース戸部は1977年に石橋凌らとロックバンド「ARB」の創設メンバーとして活躍。現在に至るまでARBの主要メンバーとして、バンドの音楽性の屋台骨を支えています。また、1981年に受けた手術をきっかけとして入れた、肩の雷神、背中の菩薩の彫物も有名です。オレンジ・ペコ時代のレコードのジャケットからは想像が付かないと思います!

EP「姉さん」はCD化されてます!
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