今回も、こちらのサイトに大変お世話になりました。
裏辺研究所
鉄道ファンでは知らない人はいないとも言われる、鉄道の大データファイルサイト、裏辺研究所さま。
今回の記事も、こちらの素材を使用させていただきました。
鉄道以外のこともたくさん掲載されております。
参照した時刻表。

弘済出版社発行 1980年9月号 小型全国版の総合時刻表。
当時の定価 280円。
特急「ひばり」号。

上野駅を毎時00分に発車する、東北本線の看板列車だった、仙台行き「特急ひばり号」。
新幹線開業前の華やかな頃、どんな駅に停車し、どんなダイヤだったのでしょうか。
上野7時発 ひばり1号 仙台行き。
上野7:00発(17番線)-大宮7:25発ー宇都宮8:22発ー白河9:14発ー郡山9:42発ー福島10:16発ー白石10:42発ー仙台11:15到着。
上野を毎時00分に発車するのは変わりませんが、列車によって途中の停車駅が若干違うのが、非常に興味をそそります。
例えば、ひばり3号(上野8:00発)は、黒磯、二本松に停車する替わりに、ひばり1号が停車する白河と白石は通過しています。
上野発トップバッターは「やまびこ」号。
ひばり1号は上野7:00発ですが、上野駅を当時発車する特急の一番列車は、「やまびこ1号」でした。

やまびこ1号のダイヤ。
上野6:33発ー大宮6:59発ー宇都宮7:55発ー郡山9:18発ー福島9:53発ー仙台10:50発ー小牛田11:21発ー一ノ関11:58発ー水沢12:15発ー北上12:28発ー花巻12:38発ー盛岡13:01着。
なお夏の観光シーズンには、平泉駅にも停車していたようです。
青森行き「はつかり」号。
はつかり1号のダイヤ。

はつかり1号は、このようなダイヤでした。
上野7:33発ー大宮7:59発ー宇都宮8:57発ー郡山10:18発ー福島10:52発ー仙台11:50発ー小牛田12:21発ー一ノ関12:56発ー花巻13:33発ー盛岡13:59発ー北福岡14:48発ー八戸15:16発ー三沢15:31発ー浅虫16:06発ー青森16:22着。
青函連絡船に連絡していた「はつかり」号。
青函トンネルが開通する前は、北海道へ鉄道で向かうためには、青函連絡船を利用していました。
この「はつかり1号」は、青森駅16:22に到着した後、青函連絡船25号で、青森17:00発、函館20:50着というダイヤでした。
函館に20:50に到着した後は・・・。

函館本線を北行する列車はしばらくなく、函館を23:40に発車する急行「すずらん5号」が札幌まで乗客を運びました。
札幌へは6:08着。
前日の「はつかり1号」が7:33上野発なので、鉄路・航路で東京から札幌へは、23時間ほどかかったということですね。
今でも青森ー函館間には船が運航しています。

1988年に青函トンネルが開業し、貨物列車が数多く通るようになりましたが、青函トンネルには残念ながら道路はありません。
したがって、自動車のために、国鉄が運営していた「青函連絡船」に代わり、共栄運輸株式会社と北日本海運株式会社の共同運航により、「青函フェリー」が運航されています。