プレミアがついているこの書籍「J-POP名曲事典300曲」。
中古品で12000円以上というプレミアがついているこの書籍。
2008年発売とのことなので、なぜ絶版になったのかわかりません。
1980年8月5日 寺尾聰「シャドー・シティ」。
寺尾聰さんは、「西部警察」での「リキ」としての名演技があまりにも有名ですが、もともとはミュージシャンとして入ったそうです。
当時、石原プロモーションの看板俳優として急成長を遂げ、俳優の人気ランキングでも2位にランクインするなど、俳優としてもノリに乗っていた人です。
日本の「AOR」を作ろうとした。
1980年は、松田聖子をはじめとするアイドルが人気を出し始めた最初の頃に当たりますが、同時に繊細なフォークソングや、イーグルスなどのロックも成功を収めていて、東芝EMIの武藤さんというプロデューサーは、アイドル歌謡の対極に当たる、「日本のアダルト・オリエンタル・ロック(AOR)」を寺尾聰さんに歌ってもらおうと画策します。
ヨコハマゴムとのタイアップ。
ちょうどその頃、タイヤメーカーであるヨコハマゴムでは、「大人のラジアルタイヤ」をコンセプトに売り出そうと考えていました。
そこに丁度タイアップの話を持ち掛け、この「シャドウ・シティ」は一躍有名になります。
ネットにおける「シャドウ・シティ」の反響。
トゥットゥルトゥルーンー♪という歌いだしが大人の音楽っぽくて印象に残ります。
ちなみにある雑誌で爆笑問題の田中さんが、「いい曲なんだけど、カラオケで似合わない曲」と評しています。
カラオケで他の人が軽い気持ちで歌えるものではなく、まさに「寺尾聰さん固有の持ち歌」なのでしょう。
1980年10月21日 寺尾聰「出航~SASURAI~」
この曲の最大の特徴は、「3拍子」であるということです。
リズミカルな曲でありながら、寺尾聰さんが歌うと、しっとりした大人の音楽になる。
寺尾聰マジックが炸裂した、2弾目のシングル。