1984年ー歌謡曲華やかなりし頃【その1】スージー鈴木さん著書より。

1984年ー歌謡曲華やかなりし頃【その1】スージー鈴木さん著書より。

毎年、素晴らしい名曲が世の中に登場していますが、その中で、「1984年」に注目した評論家がいます。その方の著した本の中からピックアップし、曲にまつわる逸話をご紹介したいと思います。


個人的な「1984年」。

私、ジバニャンLOVEの個人的な話では、1984年は小学6年生でした。
音楽、その後「J-POP」とも言われる日本の歌謡曲は、ほとんど聴いていませんでしたが、悪友にN君というヤツがいて、そのN君は無類のJ-POP好きでした。
そのN君がJ-POPに注ぐ熱意、愛情はすさまじかった。
また、周囲でもJ-POPに関する話題は盛り上がり、「聴いていなくても知っている」という状態でした。
N君、元気でやってるか?。かなりおかしな奴だったが・・・。

このシリーズの参考文献。

1984年の歌謡曲 (イースト新書) | スージー鈴木 |本 | 通販 | Amazon

この本には1984年の歌謡曲、48曲の逸話が収録されています。
確かにあえてこの著者が「1984年」をピックアップしたかがわかるような気がします。
当時個人的にはJ-POPにハマっていたわけではないので、さすがに全部を知っているわけではありませんが、そんな自分でも8割は知っていますね。

「1984」という年は、なぜか印象に残る数字だったのでしょうか。

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国内のみならず、海外にも「1984」という名前そのものの作品が存在します。
「1984」不思議な数字です。

遡るシリーズ!【1984年・昭和59年】のアレコレを振り返る - Middle Edge(ミドルエッジ)

あえて、個人的に知らない曲から書いてみます。
杉山清貴&オメガトライブ「君のハートはマリンブルー」。

作詞・康珍化に注目。

「ヤマトナデシコ七変化」「ギザギザハートの子守唄」などを手掛けた、作詞家・康珍化。
康珍化は「こう・ちんげ」ではなく、「かん・ちんふぁ」と読みます。
もともとは早稲田大学短歌会出身の歌人。
この時代の少し前、サザンオールスターズが、「勝手にシンドバット」など、実際の歌の内容と関係ない、意味不明な?タイトルをつけ、歌詞の意味から曲名を解放します。
この曲も、「君のハートはマリンブルー」ですが、歌詞には「ハート」も「マリンブルー」も出てきません。
この人の作詞である「ギザギザハートの子守唄」然り、「ヤマトナデシコ七変化」然り、言われてみれば奇天烈なタイトルですね。
康珍化の作品ではないですが、この後おそらくこのバンドの一番有名であろう曲、「君は1000%」も、非常に印象に残るタイトルです。
このような、意味のわからないが印象に残るタイトルの作品が多くなってきた年代のはしりが、1984年あたりからなのでしょう。

松本隆作詞・呉田軽穂作曲という、松田聖子節の王道をいく作品です。
この年の松田聖子における意外なデータがあります。
この曲1984年2月「Rock'n Rouge」67万枚→5月「時間の国のアリス」48万枚→8月「ピンクのモーツァルト」42万枚→11月「ハートのイアリング」38万枚、と、セールスが急に下がっていくという不思議な現象が起きました。
著者・スージー鈴木さんは、「作詞・松本隆に異変が起きた」と分析しています。
70年代末から80年代前半にかけて、それまでのスター、阿久悠からその座を奪って君臨した松本隆が、次の世代のスター、康珍化・三浦徳子、売野雅勇が迫り、さらにその後ろには、現在に至るまで歌詞界を掌握する「あの男」が追いかけてくる・・・。
そのプレッシャーで、松本隆に異変が起きたのではないか、と分析しています。

プロダクションの最後の3億円をつぎ込んだ男

所属事務所・ナベプロは、育ててきた人気歌手が次々と独立し、後ろからはホリプロやサンミュージックが追ってくるという中で、「金庫にはあと3億しかない」と言われる事態になりました。
ナベプロ社長、渡辺晋がこの最後の3億で、「どんな手を使ってでも売ってこい!」と社員にハッパをかけたのが、この吉川晃司です。
結果この「モニカ」、そして映画「すかんぴんウォーク」は大ヒットし、ナベプロを窮地から救います。
「モニカ」の作曲は、矢沢永吉のバックから出てきた気鋭の音楽集団「NOBODY」です。

吉川晃司さんは身長182センチ。
この動画では、司会の黒柳徹子さんの手の大きさと比べられたり、水球と音楽の二足のわらじだったことなどを披露しています。
相当な「大物新人」だったのですね。

まとめとして。

今回は「実力派」杉山清貴とオメガトライブ、「完成されたアイドル」松田聖子、「大型新人」吉川晃司の作品についてご紹介しました。
日本の歌謡曲シーン「激アツ」の1984年、まだまだ名曲がたくさんありますので、機会があれば逸話をご紹介したいと思います。

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