大宮殿に見えて、横から見ると案外中は狭いぞ、ズム・シティ(笑)
しかし、アニメ劇中どおりに塗装をしようと思うと、意外と色数が多くて手間がかかる。
加えて、70年代のアニメだけあって、細かいディテールなどが、数少ない登場カットごとに違っていたりするので、どの色をどこに置くのかで結構悩まされる
アニメ劇中の再現
しかし、とうとうガンプラも、建造物まで商品化してしまうようになったかと、これにはまいった、まいった(笑)
きっと、往年の森永キャラメルのラインナップをなぞっても話題性に欠けるから、どこから攻めるかという商品展開戦略で、要塞系や建造物が選ばれたのだろう。
アクシズ
まずは完全完成形のアクシズ状態から
ハマーン・カーンの要塞、アクシズは、『機動戦士Zガンダム』(1985年)『機動戦士ガンダムZZ』(1986年)『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988年)と、3作続けて登場した、昭和ガンダムシリーズの象徴のような存在なのだが、最初はこの完全体で登場するも、『ガンダムZZ』後半で、丸い付属物の「モウサ」が破壊され、『逆襲のシャア』中盤では、ブライト・ノアの捨て身の爆破作戦で、前後に真っ二つに割れるという風に、徐々に姿を変えて最後は消滅していった。
『Zガンダム』で、最初に登場した時のアニメ劇中のアクシズ
シリーズ初弾で登場したこの商品は、パーツを最小限度に抑えながらも、それら変化していくアクシズの形態を、全て再現できるという、驚きの270円アイテムなのである。
『ガンダムZZ』終盤。モウサを失ったアクシズのアニメ劇中
もっとも、モウサに関しては、丸い部分だけが独立パーツなので、『ガンダムZZ』終盤版を正しく再現するために、モウサ保持部分もカットしたいので、今回はアクシズを2個用意して、片方をモウサの保持部分ごとカットして完成させた。
モウサの保持部分ごとカットした、いわゆる「『ガンダムZZ』後半版アクシズ」
そして、この商品の粋なところは、どうせパーツ分割されるアクシズのメインボディを、『逆襲のシャア』劇中で分断されるラインを再現して分割したところであろう。
『逆襲のシャア』劇中後半。地球に向かって落下していくアクシズの後方部分
これがあるだけで、『Zガンダム』から『逆襲のシャア』まで、クライマックスの背景の小道具としてとても便利なアイテムとして、本当にありがたかった。
商品の分割状態。ダボと刺し穴が目立つが、そんなことは些細なことである
アクシズの印象的な、後方部の推進用巨大ノズルとバーニアもしっかり再現されていて、手にしているだけで、榊原良子さんのハマーンの声が聞こえてきそうな出来栄えである。
とりあえず、昭和ガンダムシリーズのマニアであれば、必携のアイテムであると言い切れる。
アウドムラ
パッと見には、レトロな戦闘機にしか見えないデザインのアウドムラ
『機動戦士Zガンダム』で、ハヤト・コバヤシがリーダーを務める、地球上での反連邦軍組織・カラバの移動拠点、母艦ともいえる、全長317m、全幅524mの超大型輸送機が、数㎝のミニサイズで初立体化。
アニメ劇中でのアウドムラ
そのシルエットも、じっと見ているだけでも味わい深いが、これを塗装しようとしていて気付かされたのだけれども、アウドムラの機体のピンクと赤って、実はまんま、最初の『ガンダム』のシャア専用ザクの色組み合わせ、そのままなんだよね。
機体後方から見たアウドムラ
『ガンダム』のホワイトベースと違って、『Zガンダム』の母艦・アーガマは、大気圏と注入能力を持っていないという、リアリズムの進化か、劇中テクノロジーの退化か、地球へ降下したカミーユやクワトロ達の母艦として、シリーズ中盤の地球編を描くにはもってこいのチョイス。
ディテールも意外と細かく、UPで撮影すれば案外巨大感が出るアイテムだと評価できる。第2弾での発売になったが、パッケージのZガンダム推しの、一つの象徴になった。
ラフレシア
『機動戦士ガンダムF91』の、ラスボスがミニサイズで登場!
F91推しの第2弾でまず驚かされたのは、このラフレシアの商品化であっただろう。
既にラフレシアの1/100の「一部」は、精密モデルで『ガンダムF91』のマスターグレードモデルの台座として立体化しているが、アレはあくまで台座としての気分の問題であって、ラフレシアというモビル・アーマーがまるごとリアルタイプで立体化されたのは、この商品が初めてだったのであろう。
アニメ作画設定の、メカデザインのラフレシア
ラフレシアは『ガンダムF91』のラスボスであると同時に、歴代ガンダムモビル・アーマーの中でも、異彩を放った「食虫植物と花弁」というデザインモチーフゆえか、ファンには人気があるのだが、『ガンダムF91』が興行成績的に振るわなかったのと、とにかく巨大すぎて、なかなかキット化されないという現実があって、これまで立体化に恵まれてこなかった。
俯瞰からのUP。パーツ数はそこそこ(花弁の数だけ別パーツ)多い
ミニサイズながらキットのディテールは感心するほど細かい。
なので塗装も、あえてここはメタリックレッドを全体に吹いて、そこにMSパープルやニュートラルグレー、デイトナグリーンなどの細かい色を塗って、この禍々しいモビル・アーマーを再現してみた。
これがあるだけで、『F91』のクライマックスシーンが再現できる。立体化を待ちわびていたファンも多かったのではないだろうか?
まさに「今、森永キャラメルがあれば」絶対に商品化されているガンダムメカの一つだろう。
バグ
まるで、『ウルトラセブン』の「宇宙人の円盤」のようでもある
『機動戦士ガンダムF91』クライマックスで登場した、無人の殺戮兵器。人工知能搭載で、人間だけを狙って殺す、円盤型ギロチン兵器・バグは、シリーズ第2弾で、ラフレシアと共に商品化された。
アニメ設定のバグ
まぁこの勝因単体を見て「ガンダムのメカの商品」と分かる人がガンダムオタク以外にいるはずもなく、むしろガンダムファンでも、これがバグだと理解して、欲しがる人は稀なのではないだろうか。
正円に、人を切り刻む刃物がチェーンソーのように並ぶ殺戮兵器
だが『F91』の根強いファンも多く、デザイン的に作りが単純というのもあって、過去のワンダーフェスティバル等のガレージキットイベント等では、一日版権で商品化したディーラーは少なくないが、バンダイが公式で商品化させたのは初めてであろう。
劇中で印象深かった、ビルギットのヘビーガンにとどめを刺したバグの脅威
本来はこの商品、大型の「親バグ」と共に、狭い場所に隠れた人をも追い詰めて殺す小型の「子バグ」もワンセットで付いてくるのだが、今回は親バグだけ制作した。
塗装は、MSパープル、ファントムグレー、クールホワイトの三色。
ラフレシアとバグ。『F91』を象徴する、クロスボーン・バンガードの貴族主義とは乖離した、禍々しい兵器が2つ、このシリーズで手に入ったことで、ビジュアル面でも『F91』のテーマ面が表現できるというのは嬉しい商品である。
エンジェル・ハイロゥ
奇跡の天使の輪か? 狂気の人類抹殺兵器か?
『機動戦士Vガンダム』(1993年)シリーズクライマックスで、サイキッカ―達を集めて、人類の思考とメンタルを破壊しようとしたザンスカール帝国の精神攻撃要塞。それがエンジェル・ハイロゥである。
アニメ劇中でのエンジェル・ハイロゥ
『Vガンダム』の商品化は、このエンジェル・ハイロゥを含んで第3弾で集中している。
『Vガンダム』は、個性的なメカや、話題性のあるインパクト大きなメカが多く登場したが、放映当時は商品化には恵まれていなかった。
リングの多層構造の複雑な立体を、見事に形にしている。
その、当時流行ったカルト宗教の本尊的な神々しさと禍々しさの融合の非攻撃型要塞を、最小のパーツ構成でしっかり立体にしている。
今回は、このキットの中心部分だけマルーンで塗装して、後はツヤ有りのゴールド一色で塗装した。
ブルッケング
ザンスカール帝国の終盤のモビル・スーツでもあるブルッケング
『Vガンダム』のアイテムは、この第3弾で、他にも戦艦アドラステアと、モビルスーツ・ザンネックがラインナップに入っていたが、今回はエンジェル・ハイロゥとこのブルッケングを選択した。