極上でギャグ襲
『極上パロディウス』SFC版
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概要
『パロディウスだ! ~神話からお笑いへ~』から4年の時を経て登場したパロディウスシリーズ第3弾。前作以上におふざけ上等な世界観で展開される横スクロールシューティングゲームです。
前作のゲームバランス面を整え、ネタもゲーム性もあらゆる面で非常に高い完成度となりました。
ストーリー
むかしむかし、あるところに「過去の栄光」という、それはそれは素晴らしいものがありました……。
西暦1994年。全宇宙を巻き込んだ親子ゲンカから4年。悪の親玉タコベエを倒した4人の勇者たちのおかげで世界は再び平和を取り戻しつつありました。しかし、勇者たちは世間に歓迎されることなく、それぞれ寂しい生活を送っていました。
そんなある日のこと、先の大戦で最後に受けた傷がいまだ癒えず、自宅の蛸壺のまな板の上で臥していたMr.パロディウスことタコは、長男のタコスケにこう告げたのです。
――「過去の栄光」を探してきてくれないか。ワシにお迎えがきて料理される前に、もう一度あの古き好き時代が見てみたいのだ、と……。
ウワサによれば、ディスコ「パロディウス」にいるゆかりという名前のタコ(通称タコのA子)が隠し持っているらしいのです。それを聞いたタコスケは愛用のサンバイザーを手にタコ壺から「過去の栄光」を求めて飛び出して行きました。
システム
前作同様、グラディウスシリーズの「カプセルを回収してパワーアップ」+「ツインビーシリーズのベルでボーナスや特殊攻撃」というシステムを踏襲しています。
敵撃破時には時折カプセルの代わりにベルが出現します。基本的には得点アイテムの黄色ですが、ショットを撃ち込むことでたまに色が変わり「画面全体攻撃をストックできる青」「ショットが撃てない代わりに完全無敵の巨大化状態になる緑」「メガホンから出るセリフで敵や地形を貫通して攻撃する白」などになります。
倒すと大量のベルやパワーアップカプセルを放出する敵も登場し、今まで以上にベルパワーをガンガン使っていけるようになっています。
また、ベルパワーのラインナップに紫が追加。効果は「画面全体の敵をカプセルにする」という強烈なもので、ベル出現テーブルも回るため本作の主要な稼ぎ要素として好評でした。
カプセルの中にはパワーアップゲージが回転し、止めたところでパワーアップが確定する「ルーレットカプセル」が存在します。
全7面+乱入ステージ1面+スペシャルステージ1面。デフォルトでは1周エンドです。1周に掛かる時間はおよそ30分程度でした。
ランクシステムは健在で、今回はスピードアップよりもミサイルのランク上昇率が高いです。
久々の2Pプレイ対応
グラディウス関連シリーズでは実に『ライフフォース』以来となる2人同時プレイに対応しているところもポイントですね。同時プレイ時はその場復活となり、ミス直後には複数のベルアイテムがばらまかれます。『沙羅曼蛇』や後年の『グラディウス外伝』とは異なり、同時プレイ時にもオプションの装備制限はありません。
自機は8種類・16人(2P側は別キャラという扱いです)と相変わらず非常に豊富。従来のグラディウスのお約束に反し、「ミサイル・ダブル・レーザーの枠組みにとらわれない」「オプションを持たないかわりに自機がパワーアップする」といったタイプの自機も数々登場しています。
本作のキャラクターイラストは漫画家のあさりよしとお氏が担当されています。
増えに増えたキャラクターの紹介
キャラクターと元ネタを全部紹介するのは大変なので凄く雑に紹介していきます(笑)。
「ビックバイパー」
ご存知グラディウスシリーズの主役機。
このシリーズでは丸みを帯びていて可愛らしいです。 あとミサイルに足が生えています。
武器は歴代グラディウスと同じで、オールマイティに戦えます。
「タコスケ」
タコです。
パロディウスシリーズの主役を張ることもありますが、本作では並び順の関係から2番手となっています。レーザーはリップルなので威力は低いですが、連射が利き汎用性は高いです。バリアは蛸壺です。
「ツインビー」
ご存知手の生えた丸いアイツ。
3way弾はあるものの、ミサイルがないため上下対応が難しいです。前作では最強の一角でしたが、今作は玄人向けです。
「ペン太郎」
『けっきょく南極大冒険』より。
貫通するミサイルや爆発するスプレットガンなど武装は強力ですが、上に攻撃する手段に乏しくクリアを目指すとなるとかなり難しいので上級者向けです。
「ひかる」
前作の泡ステージに敵として登場していたバニーです。
乗っているのはICBM(大陸間弾道ミサイル)ですね。
ミサイルがホークウィンド型、スプレッド型の2択です。
「マンボ」
その名の通り、マンボウです。
『スペースマンボウ』のパロディです。多彩な(他社の)レーザーを持っています。
「ミカエル」
羽の生えた豚の姿をした天使で、声は勇者王です。
実は前作にも登場していました。ラウンドショットが強力です。
そして…?
「こいつ」の紹介
当時話題になったプレイヤーキャラクター、「こいつ」だけは少し詳しく紹介しようと思います(笑)。(2Pでは「あいつ」)
「こいつ」の兵装
「こいつミサイル・こいつウェイ・こいつレーザー・こいつパワー・こいつシールド」
「こいつ」の特徴
紙飛行機に乗った棒人間で、産まれて3時間しか経っていない謎の存在です。
こいつミサイルは真下に落ち前方へ進むミサイル(例外あり、後述)、こいつウェイは前方集中型の広範囲連射ショット、こいつレーザーは溜め撃ちレーザー、こいつパワーでそれぞれの攻撃範囲の拡大・レーザーの大型化で強化されます。
見た目のネタっぷりに反し超高性能であり、フルパワー時のこいつウェイの破壊力は圧巻の一言。
様々な特徴から今作屈指の人気キャラとなり、ゲーメスト大賞キャラクター部門を受賞しています(これについても後述)。
ゲーム画面
評価点
グラフィック・サウンド・おバカ要素の全てが大幅パワーアップ
4年の時を経て前作以上に全体的にきらびやかなグラフィックとなり、パロディウスらしい明るい世界観が表現されています。
ネタ要素も大量増量。今回は挑戦的な他社ネタも多いです。自機の中には他社シューティングのパロディが含まれていたり、本当に耐久力256の回転する板が登場したりとカオス極まりない仕上がりとなっています。
自社ネタももちろん多分に搭載。クレーンに運ばれてコナミの看板が運ばれてくる1面(前作4面ボスをネタにしており、クレーンを破壊することで看板が落下する等、芸も細かいです)、ステージ全体が『グラディウスIII』の3面後半(穴掘り地帯)のパロディとなっている3面、ビッグコアなどの歴代コア系ボスたちが小さい雑魚となって編隊を組んで襲い掛かってくる5面など。
そして前作の最終面は『グラディウス』をモチーフにしていたように、今作の最終面は『グラディウスII -GOFERの野望-』をディスコ風にしたノリノリの熱いステージになっています。
クラシックアレンジを中心としたBGMのクオリティも非常に高く、ステージとの親和性も抜群でした。例えば6面の『竹取物語』をモチーフとした月面ステージでは日本の童謡のアレンジが流れるなど…。
難易度バランスは前作より洗練
ランクシステムは健在ですが前作ほど爆発的には上昇せず、撃ち返しも本編では一部の敵を除いて発生しません。ランクが上がると敵弾の物量や速度が上昇して難しくなりますが、前作と比べてフルパワーアップでの攻略も十分可能なラインに落ち着いています。
もちろんランク抑制プレイも有効です。ただ、今作ではミサイルのランク上昇率が高いため、ミサイルなしでも対地攻撃に困らない自機「ミカエル」や「こいつ」が攻略で有利とされていました。
ランクなど気にしないという猛者は、今作で追加された「紫ベル」で稼ぎに勤しめます。デフォルトで1周エンドになったこともあり、本作のスコアアタックはかなり熱いものになっていました。
本編攻略に関しては上述の通り非常に洗練されたゲームバランスとなった今作ですが、一方でラスボス撃破後に突入する「スペシャルステージ」は高速撃ち返し上等の凄まじい難易度であり多くのプレイヤーを苦しめました。
その内容は歴代コナミ系シューティングのメドレーである『メモリー・オブ・シューティング』というファン感涙モノのステージであり、本作の評価を更に高めることとなりました。
今作を代表するキャラクター「こいつ&あいつ」
「紙飛行機に乗った棒人間」というシュールな容姿、パワーアップすると人数が増える、ミサイルでは棒人間が自ら投下され、ステージによって異なるリアクションを見せる…など、あらゆる面がネタづくしというパロディウスの真骨頂とも言えるキャラクターでした。
滑走中に息切れして何度も一時停止したり、2面水中エリアでは浮き輪を付けて水面に向かって浮かんでいったり(上方向に発射されるため事実上の「アッパーミサイル」化)、最終面ではディスコでノリノリになって踊ったり…(滑走ミサイルとしての仕事はしなくなります)。
そのネタまみれの見た目に反し、今作でもトップクラスの超高性能自機でもあります。フルパワー時の「こいつウェイ」は前方180度をカバーし、耐久力32の「こいつバリア」まで装備できます。後方に弱いという弱点はありますが、ネタ要素・性能面両方でインパクトを与えた存在と言えましょう。当時から非常に高い人気を獲得し、同年のゲーメスト大賞ではベストキャラクター賞をぶっちぎりの票数で獲得しました。
問題点
自機性能差がかなり大きい
8体にまで増えた今作の自機ですが、新規追加された面々がいずれも高性能なのに対し前作の4体はダブルが2連射となったこと以外はこれといった強化を施されていません。
ツインビーに至っては3WAYの角度変更で大きく弱体化しており、今作では最も不遇な機体の1体に挙げられています。
ツインビー以外の3体も対地攻撃をミサイルに依存しているため、今作のランクシステムと相性が悪いのも痛いところですね。
総評
『極上パロディウス』サウンドトラック
Amazon | 極上パロディウス | ゲーム・ミュージック, 永島由子, 小野寺麻里子, さゆ鈴, 光田健一, 菜芽月まろん, コナミ矩形波倶楽部 | イージーリスニング | 音楽
グラフィック・BGM・ゲームバランス…その全てがハイクオリティであり、同年ゲーメスト大賞受賞もうなずける完成度となっています。
『パロディウスシリーズ』はもちろん『グラディウスシリーズ』関連作でも屈指の傑作の1つと評されており、同年の『ダライアス外伝』と並び横スクロールシューティング最高傑作として必ずと言っていいほど名が挙がる作品となりました。
本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。
出典元はコチラです。
極上パロディウス ~過去の栄光を求めて~ - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ