『ザ・モノポリーゲーム2』歴代モノポリーのTVゲームとしては極めて完成度が高いと評判の1作をご紹介。

『ザ・モノポリーゲーム2』歴代モノポリーのTVゲームとしては極めて完成度が高いと評判の1作をご紹介。

1995年3月31日にトミーから発売されたスーパーファミコン用ソフト『ザ・モノポリーゲーム2』は、「モノポリーへの愛を持っている人々」の手によって開発された、「わかっている」とファンを唸らせたモノポリーのゲームソフトです。「モノポリーのゲームソフト最高傑作」と名高い本作の魅力を紹介していきたいと思います。


問題点

プレイ中のテンポがあまりよくない点は考えものです。CPUのセリフがスキップできない仕様になっており、ボタンを押していると若干セリフの処理は早くなりますが、「…」など、考え込む表情などでセリフが止まる部分は早くならないので総じて時間がかかります。リアルではありますが。
そのため1ゲーム終わるのに1時間以上、長期戦になると2~3時間かかってしまうことも。ここにイライラするという方もいらっしゃるかもしれません。
誰か一人が生き残るまでゲームが終わらないデスマッチ方式オンリーなのも時間がかかる原因です。モノポリーのルール上、ほぼ逆転不可能な状態から10分以上かかる場合もあります。
またその結果、モノポリーをしてもコインはロクにたまらず、カジノやクイズで稼ぐのが最適解、と言う事になってしまっています。ただ、これは「コイン不足でストーリーが進まない」と言う事がほとんどない、という風にもとれますが。
ただしアイテムコンプリートまで考えると、「テンホーのペナント」(カードゲームで、最初の手札で上がった場合に獲得)、「ちょっといいトロフィー」&「すっごいトロフィー」(コインを貯めて購入するのですが、これが凄まじく高いのです…)など、やり込み要素とは言えやや厳しい労力を払わされるアイテムも。

「モノポリーが分かっている人間」には良いソフトですが、「モノポリーを初めて触れる人間」には序盤ステージのCPUでもかなり厳しいでしょう。交渉を繰り返していくゲームの性質上、そこで何をしていいのか分からず投げてしまう事も。
初心者のためには先述された(ゲーム内の)攻略本が役に立つ筈なのですが、その攻略本はレッドカップ決勝(4ステージ目)を勝ち抜かないと手に入らないのです。かといって「CPUの戦術を見て学んでいく」ほど序盤のCPUの頭が良い訳でもありません。

逆に、モノポリーに詳しい人間にも、やや不満な点も存在します。
本来のルールでは、全資産を抵当に入れてもレンタル料を払えないプレイヤーは「仮破産」となり、交渉の機会が与えられます。この交渉を行っても足りない場合に初めて「破産」となりゲームから脱落するのです。が、このスーファミ版では即座に「破産」となり、交渉が行えません。
モノポリーでは、破産させたプレイヤーは破産したプレイヤーの持つ全ての資金と権利書を獲得できます。そのため、多くの権利書を持っているプレイヤーを破産させた者がすべての権利書を受け継いで独走態勢になってしまったり、逆に受け継いだ権利書が抵当に入っていた場合の手数料で強制的に現金不足に追いやられたり、などという事が起こり得ます。
通常のモノポリーではそれを阻止するために、他のプレイヤーが仮破産プレイヤーの権利書を買い取って生き延びさせる「救済交渉」という行動をとるのが一般的なのです。しかしこのスーファミ版ではそれが出来ないために、破産が以後のゲーム展開に、本来以上に大きな影響を与えてしまうのです。
ただし、この救済交渉は多くの権利書を交渉の俎上に乗せるため、柔軟な会話の出来ないCPUでは難しいと言う事情もあり、致し方ない所でもあるのですが…。

最後にサイコロを振ったキャラの次の手番のCPUは、「先にサイコロを振らせて下さい」と言って絶対に交渉に応じてくれません。普段はモノポリーの定石として正しいのですが、残り2人になった場合や、レンタル料が払えず今すぐにお金が欲しいと言う場合には、この仕様が不自然になる事も。
それと、モノポリークイズの中に出題ミスが存在します。地味に痛い。

総評

「卓上ゲームのコンピューターゲーム化」に伴う難点は存在するものの、「モノポリーの魅力、醍醐味」を余すところなく再現して見せた良作といえるでしょう。
発売から二十数年経過した現在でも「モノポリーのゲームソフト最高峰の傑作」とファンから支持される理由は、ひとえに製作スタッフの「モノポリーへの愛」であります。CPUの思考ルーチン、盤面の雰囲気作り、その他要素とも、「モノポリーへの愛を持っている者」でないととても作れるものではありません。そんなゲームでした。

余談

『2』なので当然第一作もあったのですが…

『2』とナンバリングがされている、ということは前作ももちろん存在しますスーファミ版第一作『モノポリー』です。
本作ほど有名ではないものの、音楽はすぎやまこういち氏が手がけています。
もちろん、すぎやま氏も「モノポリーへの愛を持っている者」の一人です。

プレイヤーが負けることを最優先した交渉、すなわち、CPU同士でその時における相場から逸脱した金額でカラーグループをまとめる交渉をしたり、明らかに自分が不利になるなるような交渉を平気でします。当然そうして取引した片方のCPUは程なくして破産し、一方的に強くなったもう片方のCPUにプレイヤーも究地に立たされます。これが初代スーファミ版『モノポリー』をつまらなくさせた最大の原因でした。

モノポリーのゲームソフト、その後の展開…

PS、PS2、GC、GBA、Windowsなど、多種のハード向けに様々なメーカーからモノポリーのゲームソフトが発売されました。
タカラから発売されたPS版は前述の百田郁夫氏が監修していまして、出来もそれなりの好評価。
トミーから発売されたPS2&GC版『めざせっ!大富豪人生』は「CPUの出来が悪い(たいしたキャラ付けがなされていない)」「『劣化いただきストリート』というべきオリジナルモード」「余計なミニゲームを導入(これで他プレイヤーの物件の強奪や、多額のレンタル料を他の誰かになすり付けることを図れる)」などが理由で駄作。という評価を受けています。

2009年3月19日にエレクトロニック・アーツ(以下EA)から発売されたWii版は、PS2&GC版の駄作要素の一部に加え、「自分のターンにしか交渉・家建設・抵当とその解除ができない」「キャラ付けされたCPUがいないどころか、一人用モードすら存在しない」「操作の多くがWiiリモコンでのポインティングであり十字キーでは操作できない」という仕様になっており、モノポリーの醍醐味もパーティゲームとしての快適さも失われてしまっています。(しかも海外では、操作以外全く同じ内容でXbox360、PS3、PS2でも発売されています)

現在はEAやユービーアイソフトがモノポリーのコンピューターゲーム化に関する権利を所有しています。
しかし、EA発売のモノポリー各作品は、モノポリーにおけるルール面の齟齬が発生し、またゲーム単体の出来も「クソゲー」と言って差し支えないほどの低クオリティでした。
権利関係がややこしいことから、EA以前の作品はバーチャルコンソールなどへの復刻配信の可能性はほぼゼロであり、日本のモノポリーファンの間でも、「コンピューターゲームではモノポリーの魅力を伝えることはできない」と考える人は多く、原作愛を持つ人たちが再結集してのリメイクも絶望的なのが現状です。寂しいものですね。

本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。

ザ・モノポリーゲーム2 - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

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