『ガンプラり歩き旅』その37 ~ガンプラの幕の内弁当か闇鍋か!? 「ザク地上戦セット」の中身とは!?~

『ガンプラり歩き旅』その37 ~ガンプラの幕の内弁当か闇鍋か!? 「ザク地上戦セット」の中身とは!?~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、今改めて当時のキットから現代キットまで発売年代順に、メカ単位での紹介をする大好評連載の第37回は、HGUCザクと中心に、新規パーツなどでジオラマ演出を彩る「ザク地上戦セット」の紹介です!


ジャブロー防衛線で健闘する連邦軍の61式戦車!

私、市川大河が、書評サイトシミルボンで連載している、 『機動戦士ガンダムを読む!』での、再現画像で使用しているガンプラを、 古い物から最新の物まで片っ端から紹介していこうというテーマのこの記事。

今回紹介するのは、HG U.C. HARD GRAPHブランドで、HGUC量産型ザクに、色んな意味であれもこれもと、多種多様なパーツやオマケキットを詰め込んでセット売りされた、「ザク地上戦セット」をご紹介していこうと思います。


MS-06 ザク地上戦セット HG U.C. HARD GRAPH 2009年2月 2200円

ザク、飛ぶバズーカ、兵士、爆発する戦車と、とにかく闇鍋みたいな詰め合わせキットに入れてある兵器や武装を全部一枚画で表現しようとして、わけが分からなくなっているボックスアート(笑)

61式戦車だけ寄越せよ!
61式戦車だけ売れよ!
こっちゃぁ61式戦車だけ売ってくれりゃ買うんだよ!
なんで、セット商品で2000円以上出して、中身のパーツの2/3が、HGUCザクなんだよ!
そりゃ「だって61式戦車だけだと売れないし……」ってぇのは分かるよ!?
「しかも、61式戦車ってガンダム世界の中でも小さい方だし……」も理解はするよ!
だから、地球連邦軍きっての雑魚メカ・61式戦車なんて代物は、単独だと何機セットにしても買ってもらえないだろうって、バンダイサイドのビジネスとしてのリスクヘッジは理解はするよ!?

ベルファスト連邦基地をなんとしてでも防衛すべく、ジオンのゴックに立ち向かう61式戦車

でも、そこでなんで敵のモビルスーツとセットなんだよ!
なんで、しかもそこで選ばれるのが、ドノーマルのテレビアニメ版ザクなんだよ!
しかも、このセットのザクは、通常売ってるHGUC 040 量産型ザクとは、微妙に成型色を変えてきてるし! しかも、もっのすっごく微妙な色替えなんで、通常販売バージョンと、並べないと気付かないレベルで!
もうそれ、バリューなのかデメリットなのか、分からないよね!?
百歩譲って、バリューだとしよう!
アニメ版ザクも、テレビ画面に登場するアニメでのセル画では、様々な色味で塗られてきたから、それのバリエーションをメタ的に再現したんだよねと、まぁまずはこちらも前向きに受け止めてみよう!
でもさ、「このセットにしか付いていません」っていう触れ込みの、ザクの平手とかバズーカ握り手とかがさぁ! よりによって、61式戦車とかのパーツと同じ、グレーの成型色ランナーに付属してるじゃん!
いくら色パカ上等の『機動戦士ガンダム』(1979年)本編だって、手だけグレーのザクなんていなかったよ! なんだかんだ言いつつ、成型色違いのザクが入っていようと、これらの手首を有効利用しようとしたら、結局ザクの全塗装が前提じゃん!
なんのため? ねぇ、なんのための成型色替えザク付属なの!?
なにが「HARD GRAPH」だよ! もうこっちは『今夜はハードコア』だよ!
意味わかんねぇ!

このセットのメインとなる量産型ザクの成型色替え。左がセット同梱。右が一般発売の単独量産型ザク。なんだこれは。一昔前の立体映画か、間違い探しか。

意味わかんねぇといえば、もう一つのオマケ。
ガンダム本編第14話『時間よ、とまれ』で登場した、ジオンの一人乗りホバー銃座ワッパ。
お前がなんでこのセットで、オマケのオマケで付いてくるのか、とことん意味わかんねぇよ!

そんなわけで、組んだだけで、塗装もしていないワッパです

そもそも、この商品自体が、ジオンのセットなのか、地球連邦の61式戦車がメインのセットなのか、まずはそこからはっきりしようよ、バンダイ!
「地上戦セットなんで、敵も味方も入り混じってます」だったら、連邦軍側にビッグトレーとかをつけるとか、ジオン側にキュイとかを付属させて、マイナーメカを充実させるのか、それともこの後紹介していく、色んな忌で微妙過ぎるエフェクトパーツとか小物類の詰め合わせにするのか(だとしたら、まずザクがいきなりいらないんだけどね)、はっきりさせようよ、バンダイ!

ジャブロー坑内。侵略してくるジオン相手に砲撃を加える61式戦車

っていうか、良くも悪くも、2000年前半年代HGUC特有の、アニメテイスト重視アレンジのHGUC 040 ザクと、EXモデル(ガンダムに登場したモビルスーツ以外のメカを、思い切りリアルに、情報量とディティールを過密にして再現するガンプラシリーズ)レベルの細かいディティールてんこ盛りの61式戦車、ワッパの新作コンビをセットにするとか、もうコンセプトがごっちゃごちゃだよね? このセット商品!
ウルトラで例えるなら(いちいち例えるなよ)ソフビのウルトラ怪獣シリーズ最初期1983年版のバルタン星人ソフビと、HGガシャポンの2000年代中期の超絶仕様の新作を一個入れて、ついでに怪獣名鑑の宇宙人の円盤も一個入れてみました的な、ターゲットが、すごく狭い割には全く絞り込めてない感が満載のセットだよね!?

ジャブロー坑内で、逃げるシャア専用ズゴックに、いとも踏みつぶされる61式戦車……っていうか、この画像じゃ踏まれてるのが61式戦車ってこともまず分からないという(笑)

というわけで(どういうわけで?)、後にも先にも、正規ガンプラで、1/550 ミデア輸送機以外の、オデッサ作戦参加地球連邦軍兵器が他に皆無のラインナップなので、いろいろ不条理を承知でこのセットを入手しました大河さんですが。
どうせ探索領域をMIAとかメカセレクションまで広げたところで、ビッグトレーやトリアーエズやファンファンが商品化されているわけもなく、ジオン側がザクやドダイに乗ったグフや、ドムまで投入してきた戦線で、ジムすら開発されてなかった連邦軍が、この戦車をメイン戦力にして、どんな人海戦術でオデッサの激戦を勝利したのか、想像すらしたくはないけど(大河さん、公式化されてようがOVA群は「なかったこと」前提で『機動戦士ガンダム』はとらえておりますので)、確かにアニメに登場した連邦軍メカで、ジム開発以前はコイツしかいなかったよね基本的に、と思えばこそ、今回は買わざるを得なかったわけではありますが。

でもやっぱり、2002年フォーマットのHGUC ザクと、EXモデル準拠の61式戦車とか、並べて見比べるだけ無理がありすぎるんじゃないですか?と、己が自主企画の無茶さを棚上げして文句の一つも言いたくなる。
何が言いたいかというと、ただ一つ「いいからこんなんじゃなくって、解像度を上げる前の、『機動戦士ガンダム』本編準拠の61式戦車を寄越せよ!」と。

本セットのある種メインでもある61式戦車の完成状態

だって、この61式戦車。あきらかにガンダム本編版じゃなく、2004年から2006年にかけて、フル3DCGで制作された『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場した、CG版の61式戦車なのね(実際この商品、パッケージに『機動戦士ガンダム MSイグルー2 重力戦線』のタイトルがプリントされている)。もうね、ガンダム本編版とは似ても似つかない。でも、61式戦車を用意しようと思うと、消去法でコレしか選択肢がないのね!

この、超精密ディティール小型戦車が2セットと、ザクの平手、バズーカ持ち手両手が2セットと、パンツァーファウストが2セットと、謎のエフェクトパーツが2セットと、1/144超精密再現のワッパが2セットと、ジオン兵と連邦軍兵のTRPGの駒みたいなのが2セット(要するに、新規ランナーが2枚追加)。これでザクの2.5倍のお値段。
あとザク用クラッカー(手榴弾)が2個。

同じランナーが2枚入っているので、61戦車も2台作れます。まぁお得(棒読み)

しかも、61式戦車の次に当たるメインのオマケが、パンツァーファウスト2個。
確かこの手の「いかにもドイツ軍風な、ザク用のオプション兵装」って、OVAとかの後の設定から始まったアリアリ設定改変からであって、これがまだ、MS-06J ザクⅡとかの「コレジャナイザク」のオマケなんだとしたら全然納得なんだけど、いや、このセットのベースになってるの、思い切り初作『機動戦士ガンダム』に登場した量産型ザクですよね? そのザク、パンツァーファウストとか、一度も使った形跡、ありませんでしたよねぇ?

パンツァーファウストって武器の性格上、18m級のモビル・スーツの武装としてはありえないと思うのではありますが……

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